探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

冷水探索2

2017年03月26日 | 自然探索記~採集記(道北)


雪は先週よりも融けたようだ。
川幅が広くなったが、水量が増えたようには感じない。

今回は長靴と網を準備してみた。
ウチダザリガニ確認できるだろうか?
いろんな環境の川底をガサガサすれば得られると思ったり。


この場所は春になるとサンショウウオやカエルの産卵場になりそうだ。
まだ先の話だけど。

早速、左の長靴に亀裂があるらしく、水漏れが・・・
ガロアムシ探索にも使っている長靴なので、消耗が激しい。大体1年くらいで使用不能となる。
それにしてもこの時期に水漏れはキツイ。急速に体温が奪われる。
でも男の子だから我慢する。


ハナカジカ Cottus nozawae
この川に生息する魚類の中で一番多い。
昔はこの辺りにヤマメがいたらしいが、とある理由で川が汚染された時代があり、それが原因なのか今は見かけない。(もしかすると細々と生き延びているかも)


フクドジョウ Noemacheilus barbatulus toni
ドジョウのくせに酸欠と高温に弱い種。まぁ北方系の魚だから仕方がないけど。
むかしむかし、今はもうない釣具屋で、イトウ釣りの餌としてこのフクドジョウが売られていた記憶がある。


ヘビトンボの幼虫
見つけた個体は全て写真のように丸まっていた。
越冬中は川底の石の下で丸まって大人しくしているのかもしれない。


ムカシトンボの幼虫
以前より減少した感あり。見つけた個体がこれのみ。
初夏になるとコオニヤンマやカワトンボが飛び交う場所だが、これらのヤゴが全く見つからなかった。
これらのトンボも年々減少しているらしいが、ウチダザリガニが原因ではなかろうか?

そんな悪者扱いしているウチダザリガニは結局見つからなかった。
どこで越冬しているんだろうかね・・・


「しあわせ小袋(ウスタビガの繭)」発見。


冷水探索

2017年03月19日 | 自然探索記~採集記(道北)


1ヵ月ぶりの探索
前回と同じ場所。
前回(1ヵ月前)の写真と差はなさそうだが、少しずつ雪解けが進んでいる。
でも春はまだ先。


クロカワゲラの一種
至る所で歩き回っていた。
前回は短翅種のみであったが、今回は長翅種のみ見られた。
発生時期が異なり、時期的に棲み分けしているのだろうか?

川底にウチダザリガニが潜んでいないか探してみるも、そのような準備をしていなかったため見つからず。
次回は長靴と網持参だね。

カワゲラの一種の幼虫
臨時の釣り餌に使用できるが、大きなサイズでも体が軟らかいので、餌持ちしない。


ヒゲナガカワトビケラの幼虫
意外に餌持ちがいいので、臨時釣り餌に重宝する。
良く見かけるが、いざ釣り餌として探すとなかなか見つからないのは何故か。


アミカ科の幼虫
初見なのか、見かけても興味がなかったのか・・・記憶にない。
見た感じ、ヒザラガイっぽい。


体は硬く、ダンゴムシとまではいかないが、中途半端に丸まる。
腹面には発達した吸盤が並んでおり、石に付着して流されないようになっている。


体色が淡いタイプ


ぶちタイプ
全ての幼虫は大きさが同じなので、成長過程で体色が変わるのではなく、個体変異なんだろう。