忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

マトリョーシカの中身をみよう

2010年02月01日 | 過去記事


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政治家を目指すには「3バン」と呼ばれるものが必要だと言われる。ひとつは「地盤(ジバン)」であり、これは選挙活動などを手伝ってくれるスタッフの確保など、支持者や支援者がいるということである。もうひとつは「看板(カンバン)」である。これは知名度ということだろう。あったほうが有利であるということだ。そして、最後は「鞄(カバン)」だという。言うまでもなく金のことであるが、これは「バン」に無理に合わせて「カバン」としただけかと思いたいところだが、とてもとても「財布」では心許ないほど金がかかるという日本の政治であれば、これはやっぱり「カバン」で良いのかとも思う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100131-00000048-san-pol
<首相、「公費」で参院選応援? 地方視察に批判の声>

祖父から巨額の「カバン」をもらっただけでなく、還暦も過ぎた政治家が、母親から毎月1500万円もの「サイフ」まで受け取っていながら、ぜんぜん、知らなかったという男である。公費と選挙費用の区別がつくはずもない。

<首相は30日、山梨大の研究施設を視察後、記者団にそう語ったが、直後に参院選で改選の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長の会合に参加し「参院選も輿石会長に大きな力を与えていただきたい」と支援を呼び掛けた>

明かな選挙運動である。この友愛は、人からもらった「3バン」だけではなく、都合の悪いことには「みざる・きかざる・いわざる」の「三猿」を決め込むわけであるから、この程度のことを批判されても、その意味すらわかっていない可能性もある。最近、本当にこの62歳は、何事においても、なんで?いいぢゃん?くらいにしか考えていないのではないかと思うようになってきた。そうでなければ、説明がつかないほどのアレなのである。


そして、この総理大臣が公費で選挙活動をする前日、またもやロシアが日本の漁船を銃撃した。あれほど国会で「いのちいのち」と繰り返した友愛は、日本人の命が危険な目に遭った次の日に、公費を使って日教組のボスの選挙応援に駆けつけているわけだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100130-00000106-jij-soci
<ロシア警備隊ヘリが銃撃=国後島沖の漁船2隻に-照明弾も、安全海域で操業中・1管>

思い起こすに、2006年8月16日。北方領土、貝殻島と根室のノサップ岬の間にある、いわゆる「中間ライン」の「550メートル日本側」において、日本の漁船「吉進丸」がロシアの連邦保安庁国境警備艇から銃撃を受け、日本人船員1名が死亡し、船長以下3名が拿捕された。当初、ロシア側は「吉進丸がロシア側に400メートル侵入していた」と言い張っていたが、ロシアの国境警備兵は証人喚問調書で「北緯と東経」を述べた際、ついうっかりと「口が滑った」のだろうか、「日本側だった」という証言をしてしまった。

当時の麻生外相はすぐ、ロシアのガルージン駐日臨時大使を呼びつけ「日本漁船が我が国固有の領土である北方四島の我が領海内で、ロシアから銃撃を受けたことは到底容認できず、日本人一人の命が失われる極めて由々しき事態が生じたことに厳重に抗議する」と声明を出したが、ここが軍事力の有無、普通の国と異常な国との大きな違いで、日本は「言うだけ」だと地球の裏側まで知れ渡っているし、そもそも、このロシアという国が、そんな程度でシラフに戻り「それは大変申し訳ないことだった。はらしょーはらしょー」とするならば、世界人類は3割くらい平和になる。

そして更に、このときの日本は国内に向けても「言うだけ」だった。つまり、拿捕された船長以下3名は「自腹」で罰金を200万円もロシアに支払って、漁船まで盗られてようやく日本に戻ってきた。全てがロシアの法律で、ロシアの裁判で裁かれ、日本側からは弁護士すら送れなかった。このとき亡くなった乗組員は、船長の兄弟だったが、なんとも、日本人が殺されて日本人が拿捕されても、日本政府は「言うだけ」しかできないのは情けない限りである。


また、今回も「日本側」にいたらしいが、銃撃されている。怪我もないというから、とりあえず安心だが、それでも「日本漁船が日本の海域内で外国から銃撃された」ことに何ら変わりはない。コレ、普通の国ならばどうなるかは説明するまでもない。

<漁船が操業していたのは、日ロ間の北方四島周辺の漁業協定に基づく安全操業海域。日ロ双方は領土問題を棚上げにした上で、陸地から3カイリ以上離れた漁業水域を設定し、漁獲量や期間に応じて日本側がロシアに協力金を払っている>

金まで払って国内の海でスケトウダラ獲っているのかと思うと腹立たしいが、北海道知事が「銃撃が事実なら、いかなる理由があろうとも、決して正当化できない重大な事態。国を通じてロシア政府に強く抗議し、再発防止を求める」と抗議し、北海道漁業協会の組合長も「一歩間違えば人命にかかわる。関係機関を通じ、ロシアに抗議する」と声を出しているのに、我らが友愛内閣からは、まだ、何も聞こえてこない。さすがである。




話は変わるも、よく、結婚式のスピーチで「三つの袋」とか言う。いろいろあるが、最もポピュラーなのは「給料袋」と「堪忍袋」と「お袋」か。そういえば、この友愛総理は全部ダメだ。給料袋はもらったことがないし、堪忍袋は切られてばかりだし、お袋がせっかくくれた大金も知らぬという親不幸である。ちなみに「三つの坂」の話も有名だ。これは「上り坂、下り坂、そして真坂(まさか)」があるという警句じみたスピーチだ。

エスカレーターで生きてきた友愛総理に上りも下りもあるわけないが、この「まさか」という危機管理においても「愛のテーマ」で許してもらえると思っている。


そして、この友愛総理の御子息がおられる人殺しの国には、こんな諺がある。

“モスクワは涙を信じない”

泣いても現実は変わらないという意味だそうだ。なかなか良い諺だが、我らが友愛総理は舐めたことばっかり言ってないで、この無法な国で勉学に勤しんでおられるご子息に、この諺の意味を習ったほうがいいかもしれない。国家の危機や国家の安全保障の問題について「愛」など言っていると、諸外国から笑われますよと、教えてあげたほうがいい。

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