ライバル 26

2022-06-13 10:34:07 | 日記
このままでは納得いかないと言う後輩は、あらためて、達也さんと亜由美との飲み会を計画してきた。

「結子さんも来る?」

と誘われたが、いったい、何が起こるのか…、考えると、緊張感に耐えられないから、遠慮する…として、後日報告をもらうことにした…。



3人の飲み会は、楽しくスタートした。

「例の、嫌がらせメールの件、いろいろと相談に乗ってくださって、ありがとうございました。」

「いえいえ!」

亜由美は、達也の前で、後輩から感謝の言葉を伝えられる状況に、満足していた。

「ところで、例の嫌がらせメール、結子さんだって言ってましたよね。」

「あ、うん。そう。」

「今度、結子さんも呼んで飲み会をしましょう。」

「…え?」

「このまま、何事も無かったかのように過ごしたくないんです。私は、嫌がらせメールで、とても傷ついたし、一時期、パソコンのメールを開くのが怖くて、仕事にならなかったんです。」

「…そうなの?」

「だから、このまま、うやむやにしたくないんです。彼女を呼び出して、問い正したいんです。」

「…そこまでしなくても…」

「いえ、納得いかないんです。亜由美さんも来てくれます?亜由美さんは、話上手だし…」
「………。」