このままでは納得いかないと言う後輩は、あらためて、達也さんと亜由美との飲み会を計画してきた。
「結子さんも来る?」
と誘われたが、いったい、何が起こるのか…、考えると、緊張感に耐えられないから、遠慮する…として、後日報告をもらうことにした…。
3人の飲み会は、楽しくスタートした。
「例の、嫌がらせメールの件、いろいろと相談に乗ってくださって、ありがとうございました。」
「いえいえ!」
亜由美は、達也の前で、後輩から感謝の言葉を伝えられる状況に、満足していた。
「ところで、例の嫌がらせメール、結子さんだって言ってましたよね。」
「あ、うん。そう。」
「今度、結子さんも呼んで飲み会をしましょう。」
「…え?」
「このまま、何事も無かったかのように過ごしたくないんです。私は、嫌がらせメールで、とても傷ついたし、一時期、パソコンのメールを開くのが怖くて、仕事にならなかったんです。」
「…そうなの?」
「だから、このまま、うやむやにしたくないんです。彼女を呼び出して、問い正したいんです。」
「…そこまでしなくても…」
「いえ、納得いかないんです。亜由美さんも来てくれます?亜由美さんは、話上手だし…」
「………。」