ライバル 24

2022-06-10 09:14:35 | 日記
「あの…、もしかして、例の件?」

結子さんは、いきなり切り出した。



「まぁ、それが一番じゃないんだけど…。確かに気になっていたよ。」

「嫌がらせメールの件、亜由美が私じゃないか…って…」

「うん…。そんなことより、その件で結子さんが嫌な思いをしているんじゃないかと思って…。」

「確かに…、達也さんと、こんな話しをしなくちゃならないなんて、残念です」

「気にしないで。もう、例の嫌がらせメールの件は、忘れよう。」

「え?どうして?」

「こんなことで、揉めたくないし…」

「達也さん、もしかしたら、亜由美の話し…信じてる?」

「信じてないよ。だけど、誰が嫌がらせメールを送ったか…なんて、疑心暗鬼になってしまう…」

「そうね…。私も、ここらへんにしようと思ってたの。だけど、疑われたままじゃ嫌だから…、これ、見てくれる?」

証拠メールを見せた。