久しぶりに会ったA子の雰囲気が違っていた。
明るくて、何よりキレイになっていた。
彼と上手くいってるんだろうなぁ…と、思っていました。
「彼と上手くいってる?」
「あ…うん…。」
何となく歯切れの悪い返事…。
「何かあった?」
「うん…上手く行ってるには行ってるんだけど…、新しい人と…なの」
「新しい人?!前の彼とは別れたの?」
「ううん…まだ…。別れようかと思ってる」
意外な展開に絶句した。
彼に別れを告げられ、ショックを受けて憔悴していた彼女と別人のようだ。
「今の彼は、すごく優しいの。年下なんだけど、すごく私を大切にしてくれるし、浮気なんてしないし…」
目の前にいるA子は、イキイキとしていて、5才は若く見える。そう言えば、着ている服はピンクのフリルが着いた少女のようなかわいらしい服だ。
「…で、何で前の彼とは別れないの?」
「うん…それがね…」