候補者21

2020-09-17 07:28:55 | 日記
その夜は、敬さんと、赤ちゃんと、3人で就寝。

赤ちゃんがグズりだして、夜中に起きた。

夜泣きもしないいい子だが、それでも、夜中に一度は起こされる。

オムツを替えて、ミルクをあげて!

これで、安心して寝れる。

おそらくこれで、朝までぐっすり寝てくれるだろう…。

敬さんは、久しぶりにお酒を飲んだせいで、寝返りもうたないほど、深い眠りの中だ。


トイレ…。

この屋敷のトイレは苦手だ。

昔ならではの造りの屋敷なので、トイレは家の一番外れだ…。

昔ならではの住まいは、トイレは不浄のものとして、家の外にあったり、離れにあったりする。

この家は、離れ…というほどでもないが、建物の一番隅…、皆が休む部屋からは離れている。


春だというのに、寒い…。


トイレを済ませて部屋に戻った…つもりだった…。

あれ?💦

なんと、はじめて泊まった時の、あの怖い思いをした部屋の前に来ていた。


…寝ぼけてるのかな?💦

いくら大きな家とは言え、家の中で迷うとは💦💦

戻らないと💦

…と、思ったが、

なぜか、あの日に泊まった部屋が気になった。

時間帯も、あの怖い思いをした時間帯だ…。

暗闇の中、そっと例の部屋の扉に手を掛けた。