緊急演劇部会議は、白熱していく。
「謝るべきだ」
男子の一人が言う。
謝る?
そもそも、演劇部を辞めるつもりもなかったし…、ここで謝れば、『辞める』ことになる。
なにも出来ず、固まっていた。
「土下座」
「辞めるつもりないですから…」
「…だけど、このまま続けることできる?こんな状況で…。私はうまくやってく自信無い」
副部長がつぶやく。
なんで、こんなことになったのか…、不思議で仕方ながない💦
「もう、帰っていいよ」
部長がつぶやいた。
「…でも。」
…このまま帰ったら、私とYちゃんは、言われなき裏切り者のレッテルを貼られたままになる。
「帰って。」
部長は、少し強い口調で促した。
納得がいかない私とYちゃんは、このままここで堂々巡りのやりとりを繰り返すのも限界で、帰ることにした。
「この状況では、受賞式にも行けないよね」
誰かの声が背中に突き刺さる。
つづく。。。