G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

甲斐駒ケ岳の山行記録

2013-10-19 | 山行

2013年10月13日(土)、14日(月)、快晴、無風
参加者: G.G.、他2人
歩行距離: 約11km
行動時間: 8:10(休憩、昼食を含む)
アクセス: 各務原→東小牧IC→(中央高速道)→伊那IC→仙流荘(走行距離185km)
      仙流荘→(南アルプス林道バス)→北沢峠(約1時間)
コースタイム:
 登り:大平山荘5:05→5:20北沢峠→6:55双児山7:05→7:45駒津峰7:55→
   8:20直登・巻き道分岐点→9:15甲斐駒ケ岳・・・・・・・・・計:4:10

 下り:甲斐駒ケ岳9:40→10:00摩利支天分岐点→10:50駒津峰11:00→
   11:55仙水峠12:10→13:10林道→13:15北沢峠・・・ 計:3:35 

コース:実際に歩いたコースを下(GPSトラック)に示す。

 

山行記事:

<13日>
■仙流荘前・横の駐車場は殆どで満杯で驚く。後刻、バスの運転手の話では560台ものマイカーがやって来て、バスで運んだのは1600人だそうである。

■14:10仙流荘発のバスで北沢峠に向かう。車窓からは見える鋸岳、甲斐駒、駒津峰、双児山は迫力満点である。北沢峠手前の大平山荘で降ろしてもらう。

■始めは長衛荘に宿泊予定が満員で大平山荘に変更。築50年の年季の入った、収容人員80人の素朴な山小屋で、真ん中が通路で、薪ストーブが燃えている。壁と言わず天井ま でも山の写真が一杯である。個室はなく、通路の両側が茣蓙を敷いた板の間が寝床にな る。3代目の主人以下の人はアットホームな感じである。食事はオカズの種類が多く旨い。





■小屋の北方が開け、夕日に輝く北ア連峰(常念、槍、北穂、大キレット、奥穂、西穂、笠がはっきりと同定できた。)が遠望できたが何分に遠方で迫力はないが登った山が多く懐かしい。


昨夜は満員であったとのことである。今夜は空いていて客は20人でゆったりあるが、本当に80人も入ったら身動きが出来ないのではないかと人事ながら気になる。

■夜中に星空を眺めに外に出る。満天の星がボタン雪のように大きく、賑やかにギラギラと輝き、今にも落ちてきそうである。何回見ても山上で見る星空は原始的、神秘的で、その感動は筆舌に尽くしがたい。南方は山に遮られて天の川は見ることは出来なかったのは多少残念であった。

<14日>
■いよいよ待ちに待った登頂の日である。過去、10回位であろうか、中央高速道を車で行き来する度に長坂町から仰ぎ見る甲斐駒は標高差が約2200mもあり、その独立峰的に図 抜けたピラミッダルな岩峰の存在感は圧倒的であり、いつの日か、あの雪のように輝く白砂の頂に立ちたいと、長年、想い続けて来た。甲斐駒の姿の良さに惚れた欲目か、百名山中でも筆頭格であると思う。

■今日のコースは北側の長坂町からの古典ルート、黒戸尾根ルートではなく、南側の北沢峠 (標高約2000m)からの安直なコースであるのは多少残念であるが、私の体力、技量から すれば適当であろう。

■4時ごろ起床し、4:30頃から、前夜用意してもらった朝食の弁当を食べる。山荘のオカミが甲斐駒は、往復10時間は掛かると脅かす。多分、私が年寄りなので余裕をみてのアドバ イスだろうと内心ひがむ。

■殆どのパーティは既に出発している。5:05に我々もヘッドランプを点けて出発する。長衛荘の脇の登山道を登って行くのは後にも先にも我々だけである。長衛荘も満杯(収容人員: 110人)だと聞いていたので狐に抓まれたようである。多分多くのパーティは仙丈ケ岳に向かったのであろうと言うことにした。

■森林限界を過ぎると間もなく双児山で大展望が広がる。前方には鋸岳、甲斐駒が聳え、振返れば北岳・間ノ岳、その右手には仙丈ケ岳、左手には鳳凰三山が展望される。ここから50m位下降してから登って行くと摩利支天を従えた甲斐駒が一段と大きく迫ってくる。や がて仙水峠からの道と合流すると、駒津峰である。


 
 

 

 

 

 

■駒津峰から、厳しい岩尾根が始まり、40m位下降してから登りに移る。巨岩の六方石の所が直登コースと右への巻道コース分岐点である。ガイドブックでは直登コースは難度が高 く、積雪期用と記されていたので、当然、巻道コースへ行くと思っていたが、リーダーは直 登で行くというし、同世代の女性も取り付いているので、私も挑戦する決心をした。痩せ尾 根ではないので恐怖感はない。足場、ホールドで迷う箇所が数か所あったが両手、両足をフルに使って無事に通過し、遂に9:15、甲斐駒の頂上に立つことができた。


■山頂からの展望は、南アルプル北部の山々ははっきりと見えたが、北方は靄がかかり北  アはおろか、八ヶ岳さえもがぼんやりと見える程度であった。但し、八ヶ岳や北アは過去、  何回も眺めているので左程、落胆することもなかった。展望を楽しみ、記念写真を撮ったり  して25分滞在し9:40に頂上を辞する。

■帰路は巻道経由で摩利支天の傍らのザレ道を下る。駒津峰では往路を右に見送り左折  し林間の道を仙水峠に向かう。12時頃になったのでここで昼食とする。仙水峠周辺は岩石  を砕いたような角張った真っ黒な岩が堆積した谷間で他にはない異様な風景である。こ  の谷を過ぎると岩がごろごろした道となる。仙水小屋、林道近くの長衛小屋の傍らを経由 して13:15に北沢峠へ無事に帰着する。

■バスの時刻表では、15:00発であるが、当日は登山客が多く13:55発の臨時便(通常、28人集まれば出すそうである。)で下山する。

<感想>
  登山を無事終えての感想を思いつくままに列挙してみた。

  1. 右ひざの怪我で3か月も山から遠ざかっていたので、多少の不安はあったが、かなりタフなコースであるにも関わらず膝痛は全く感じなかったは大収穫で非常に喜ばしかった。
  2. 今回のコースでは、ロープ、梯子、鎖の類は一切設置されていなかった。岩場の登り降りで、数か所はあった方が助かると思ったが、登山は自然相手の冒険であり、これが本来の姿かも知れない。
  3. 直登コースは、恐怖感はないが厳しい岩場で可なり難度は高くなるので、初心者向きではない。
    但し、巻道に比べ、所要時間は20分位短縮されるメリットがあるようである。
  4. 登山道では花の時期は過ぎているので花は皆無であり、紅葉、黄葉の樹木もなく無愛想である。
    但し、バスで北沢峠まで登ってくる途中では山ブドウの紅葉、桂の黄葉が眼に鮮やかであった。
                                                                                           The end                                                     
                                                                                         


 

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