なるへそブログ

日々の暮らしの中で気づいた新しい発見「なるへそ~」と思った出来事を書き綴ります

非常勤講師は5年以内に辞めなければいけない??

2013-11-09 07:20:10 | 社会の制度
一昨日のNHKで取り上げられていた労働契約法改正のニュースについてです

「労働契約法」という法律が改正され、今年の4月から施行されているそうです。これは1年契約などを結んでいる有期労働契約者(パート・嘱託・契約社員など)が一つの会社で通算5年以上勤務をした場合、労働者が希望すれば期間に定めがない無期労働契約に切り替えられるというものです

これは、毎年の契約に左右されてしまう有期労働契約者が、安心して仕事を続けられるように改善された制度だということです。施行されたのが今年(平成25年)の4月ですから、1番早い人で平成30年にはこの制度が適用される方が出てくるようです

一見、有期労働契約者の待遇が改善された良い法律改正のような気もしますが、どうやらそうとは言えない一面もあるようです

一昨日のニュースでインタビューを受けていたのは、私立高校で長年講師として活躍されていた先生でした。その方は今回の法律改正に伴い、勤務先の学校から「あと5年以内に退職してください」と通告されてしまったのです

なぜそんな非情な通告がされてしまったのか。そこには、私立高校を取り巻く環境にも原因があったようです

少子化が進む現代社会では、高校生の数は確実に減少していきます。当然ながら私立高校に通う生徒数も年々減少してきていて、これは今後も続くとみられます。私立高校からすれば、このような状況で非常勤講師の雇用を永続的に保障することは、リスクのある決断になるのです

なるへそ。一見意義のある優れた政策に見えても、角度や立場を変えて考えてみるとそうではないケースもあるんですね

物事のメリットとデメリットをきちんと洗い出して考えることが大切なんだと思いました


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