koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

機動戦士ガンダムF91

2007年10月23日 22時10分27秒 | 機動戦士ガンダム

DVDレンタルが100円だったので,借りて見てしまいました。
題名から分かるように劇場公開が91年春。
少し前に湾岸戦争が勃発し,間もなく空前のバブル経済が弾ける,という時期に当たります。


時代は宇宙世紀00120頃でしょうか。
「逆シャア」の時代から30年後,ということで,時代的には繋がりますが,1st~Z~ZZとは全く切り離された別物として見て差し支えないでしょう。
既にジオンは存在せず,地球連邦政府の統治下,地球と月の間には無数のスペースコロニーが存在し,人々が生活を営んでいる,という設定で物語が始まります。
既に0083の頃から地球連邦政府の腐敗・堕落が始まっており,それを快く思わないコスモ貴族主義を標榜するクロスボーン・バンガードがスペースコロニー「フロンティアIV」を急襲。
一種の選民思想とも言うべきコスモ貴族主義の国家,コスモバビロニアを建国します。
折しも学園祭の最中だった高校生のシーブック・アノーは友人たちと共にコロニーを脱出。
その際に,幼なじみのセシリー・フェアチャイルドはクロスボーンに連れ去られてしまいます。
そして,セシリーはクロスボーンの指導者である マイッツアー・ロナから、自分がマイッツァーの生き別れの孫娘 ベラ・ロナであった事を明かされ、クロスボーンの象徴として奉じられます。
やがて,コロニー「フロンティアI」に逃れたアノーは,科学者である母が設計に携わったガンダムF91を駆りクロスボーンに戦いを挑みます・・・。
そして,専用モビルスーツビギナ・ギナを与えられたセシリーと戦場で皮肉な再会を・・・。


・・・ということで,一気に見てしまいましたが,冒頭20分程のクロスボーンによるコロニー急襲シーンは前編の白眉と言うべきでしょうか。
襲い来るMSと迎撃するMSの市街戦は,多くの一般市民を巻き込み,地獄絵図さながらの様相を呈します。
中欧風の街並みが次々と破壊され,MSが倒れる度に人が巻き添えになります。
特にMSのライフルの排莢の際,巨大な空薬莢が母親に当たって即死し,子どもが残される場面では何ともやりきれない気持ちになりました。
戦争とはまさにそういうものなのでしょう・・・。
ただ,その後の展開は,本来TVシリーズとして構想されたものを劇場用に圧縮したせいか,展開がやたら早く,ぼうっとしていると置いていかれるような状況で,そのぶん各キャラクターの心理描写がややおざなりにされたような印象を受けました。


アノーとセシリーの皮肉な邂逅の後,セシリーがあっさり・・・(ネタバレ)・・・だったり,あっという間にカロッゾ・ロナ(鉄仮面:セシリー父)の駆るラフレシアと戦うことになったり・・・といった具合に,詰め込みすぎという印象を受けました。
また,TVシリーズの序盤の部分,ということで,クロスボーンのコロニー虐殺と圧倒的勝利に終わり,ザビーネ・シャル とアノーの対決は無いまま,という未解決・未完成のまま終わったという印象は拭えませんでした。
続きは,小説・コミックの「クロスボーンガンダム」だそうですが,これは探してでも読む価値がありそうです。


・・・ということで,次は何に行くか,「第08MS小隊」の続きか,西城秀樹が主題歌歌っている「ターンA」にでも行くか・・・と思案中です。
最後に森口博子が歌うテーマ曲『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』は実に秀逸でした。
楽曲担当の門倉聡という作曲家,さすが只者ではありません・・・。


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