koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

『風林火山31-裏切りの城』

2007年08月08日 22時52分56秒 | 風林火山

題名から察してどこのことかと思いましたが,松尾城のことだったんですね。
武田軍が信濃府中に侵攻し,深志城(現松本城)落として守護の小笠原長時が村上のところへ逃げ込んだ,と,のっけから快進撃で,あっという間に筑摩郡を席巻して安曇郡まで行ってしまいましたね。
さすが,TVは便利です(笑)。


以前,佐久郡の内山城攻略戦の際に述べましたが,武田軍は内山城と同様の掃討・殲滅戦を安曇郡の小岩嶽城攻略においてもやっているんですね。
そのあたりをせっかくなので詳しく述べて欲しかったと思います。
安曇郡の北はもうすぐ越後です。
中信・東信地方を攻略した武田軍が遂に北信まで侵攻したというエポックですので,版図が急速に拡大した訳ですから・・・。


ここで,安曇郡に関連した根多を2つ。
安曇野と俗に呼ばれるのは,どうも現安曇野市穂高地区・有明地区を中心とした烏川が形成する扇状地のことのようですが,本来は中央構造線(フォッサマグナ)に沿った狭隘な盆地を指すのではないでしょうか。
名前の通り,呉からの渡来人と思われる安曇族の開いた土地と言われているらしいです(滋賀県の安曇川も同様でしょう)。
この地を長く支配していたのは,中央構造線が作り出した美しい褶曲湖仁科三湖(木崎湖・中綱湖・青木湖)の畔に起こった仁科氏でした。
この仁科氏の名跡を晴信は襲います。
晴信五男の信盛は仁科五郎を称し,かつて兄勝頼の居城だった伊那の高遠城主となります。天正10(1582)年の織田軍の甲信侵攻に際し,信盛は押し寄せる織田信忠の大軍に対して果敢に立ち向かい落城。
作家池波正太郎のライフワークとも言うべき長大な「真田太平記」は,高遠落城・信盛自刃から始まります。
さらに,上述烏川扇状地の水は,西方に聳える北アルプスがもたらす上質なもので,扇状地東端万水川(よろずいがわ,と読むのでしょうか)沿いにはわさび田が作られ,有名な穂高産のわさびの生産地となっています。
また,最近私が好んで飲むco-opの緑茶や烏龍茶は,安曇野市烏川地区で生産されており,安曇野の天然水仕込みがウリのようです。


・・・と,また余計なことを長々と述べてしまいました(汗)。
で,裏切り者,というか間者は,相木「源之助」芳正では?と思っていたら,何と真田幸隆の芝居にまんまと村上が乗せられ,気の毒なことに矢崎彦五郎が松尾城二の郭で討死。
せっかくヒサと夫婦になれた平蔵の幸福も束の間だった・・・という結末に。
晴信の二敗目に当たる「砥石崩れ」は来週のようですが,どうやら春日山城での勘助の足跡を追うことで,おざなりにされそうな気配です・・・。


勘助が根來寺で津田監物と会って,鉄砲を手に入れるというエピソードはさすがにやりすぎでは・・・。
そんでもって景虎が,鉄砲百挺揃えよ,というのも???
鉄砲伝来から10年たたないこの時期,鉄砲を生産していたのはおそらく有名国友村(近江国坂田郡-現長浜市)と上記紀州根來寺と雑賀寺,そして泉州堺ぐらいだったのではないでしょうか。
100挺以上を持っていた大名も居るとは思えず,現実的には無理な数字ではないでしょうか・・・。
案外,この時期天文~永禄年間,一番鉄砲を保有していたのは,機内を抑える三好・松永勢と後に3000挺を保有して信長を散々苦しめることになる紀州雑賀衆あたりではなかったでしょうか・・・(確信なし)。


・・・ということで,またしても仕様もないことばかり突っ込んでしまいました。
がっくんの扮装は仕方ないとして,喋り方に違和感を覚えるのは私だけでしょうか・・・。
ま,今回もお気に入りの美瑠姫が出てきたので良いことにします(意味不明)・・・。


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2 コメント

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脳トレ (tomo)
2007-08-09 12:15:59
 昨日はお世話様でした。あれから、どのような内容だったのかお知らせ下さい。いろいろ勉強になりましたね。実践したいと思います。
 最近、自分の行動に不安を覚え、DSの「もっと脳トレ」を始めました。会話形式になっているので、日々、勧めていくと励みになります。特に、鍵盤をタッチしていく作業は難しく、慌てます。普段、練習をろくろくしないので、強制的に練習する機会を与えられたような気持ちになって笑ってしまいますが、ぜひ、お勧めします。
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あの後は・・・ (koshi)
2007-08-10 10:55:07
こちらこそお世話様でした。
あの後は,資料通りだったです。
太鼓やる羽目になって焦りました・・・。
脳みその働きがすごい鈍ってます。
もの忘れはするし,置き忘れなんかしょっちゅう。
脳みその活性化の必要性を感じます・・・。
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