イマミコ、怒りの表情でおトミさんへと向かっていく。
「どうしたのです」
おトミさん、冷静にイマミコへ話しかける。
「私の愛する部下をあんな目に合わせるなんて、女王として許せません」と、イマミコ。
「だったらどうだというのです。
そんな態度取って、母星へ帰れなくてもいいのですか」
イマミコを横目で見ながらおトミさんが言う。
イマミコ、悔しがりながらも引き下がる。
おトミさん、通信機を取り出し、何かを喋る。
と、Berryzロボが動き出し、イマミコの頭上に手をかざす。
「なにをするのです?」
動揺するイマミコ。
「あなた方のやることももうなくなりましたし、ここですべてを申し上げましょう。
あなた達をアルタカ星へ返すという約束でしたが、あれは嘘です。
そんな科学力、一個人である私が持っているはずないじゃないですか」
ニヤケ顔で話すおトミさん。
怒りのイマミコ
「騙したのですか」
大きく頷く、おトミさん。
「はい。ですから、あなたはラ・フランス……いえ、用無しです」
おトミさん、通信機へ合図を送る。
Berryzロボ、イマミコに向かって拳を構える。
イマミコを守るように、アルタカ星人全員が集まってくる。
「無駄ですよ」と、おトミさん。
アルタカ星人の一人が、おトミさんへ向け叫ぶ。
「我々は、死ぬときは女王様と一緒です。
俺より先に、死んではいけない~。地球のさだまさしの歌から引用です」
Berrzロボ、拳を振り上げ、落とす。
衝撃音。
「なんてことを」
目をそらす、はたけ司令。
目を開けると、Berryzロボの拳をどうにか持ち上げている、レッド茉麻の姿が。
はたけ司令、叫ぶ。
「なにやってんのやレッド!」
「今、限界なんですからあまり話しかけないでください。
さっき、私の大切な人の命をアルタカ星人が守ってくれた。
今度は、私がそのお返しをする番です!」
自分がまだ生きてること、敵が命を助けてくれたことに驚いている女王イマミコ。
「地球にもこんな人が……有り難いな」
周りで泣き始めるアルタカ星人。
「いいから早く、逃げて。力が……」
レッド茉麻、力が持たなくなっている。
「まーさ、私も」
レッド茉麻を助けるように、ホワイト、オレンジ、イエロー、ブルー、ピンクもBerryzロボの拳を支える。
イマミコとアルタカ星人、ロボの拳から逃げていく。
「もっと力を入れろ」
おトミさんが通信機に話す。
「そこまでや!」
銃を持った、はたけ司令、よっすぃ~、梨華がおトミさんを囲む。
「おやおや。あとちょっとだったのに」
おトミさん、手を挙げる。しかし、拳は握ったまま。
「手を開きなさい」
梨華の声に、手を開くおトミさん。
と同時に、手に隠し持っていた玉が地面に落ち、白い煙が上がる。
その隙におトミさんは、逃げ、見失ってしまう。
「くそっ」
はたけ司令、自分の膝を悔しげに叩く。
その目線の先には、車に乗り込み逃げていく、おトミさんの姿。
『詰めが甘いですよ。
東京はほぼ怪人が破壊したようです。もう、なにをやっても手遅れなのです。
これからは私の時代なのですから』
おトミさんの声だけが響いている。
一方Berryzロボ対Berryz仮面。
力と力のぶつかり合いにより、Berryzロボの腕が壊れていく。
その反動で、Berryz仮面、女王イマミコ、アルタカ星人も意識を失い、倒れる。
「大丈夫か?!」
よっすぃ~、Berryz仮面に駆け寄る。
「これは、ひどいな」
中央で踏ん張っていたレッド、ホワイト、ブルーは特に衝撃が非道く、再び目を開ける気配もない。
はたけ司令、イマミコに寄っていく。
「あんたも被害者なんやな」
イマミコ、どうにか口を開く。
「我々は一年半前、観光で地球へやってきた。
アキバ名物、メイドカフェを見にお忍びでやってきたのだ。
しかしUFOのトラブルで宇宙を航行するまでのパワーを失い、帰れなくなってしまった。
私はどうしてもみんなを連れて帰りたかった。
そんなとき、清富様……いや、あの男に出会った。
協力すれば、UFOを直してやると。
……簡単に騙されてしまった。女王として情けない」
「その前に、俺らと出会ってたらどうにかしてやれたかもしれんのにな」
はたけ司令の言葉に
「そのようだな。失敗した」
と答え、そのまま動かなくなる女王イマミコ。
その周りには、荒野と化した東京が広がっている。
(つづく)
「どうしたのです」
おトミさん、冷静にイマミコへ話しかける。
「私の愛する部下をあんな目に合わせるなんて、女王として許せません」と、イマミコ。
「だったらどうだというのです。
そんな態度取って、母星へ帰れなくてもいいのですか」
イマミコを横目で見ながらおトミさんが言う。
イマミコ、悔しがりながらも引き下がる。
おトミさん、通信機を取り出し、何かを喋る。
と、Berryzロボが動き出し、イマミコの頭上に手をかざす。
「なにをするのです?」
動揺するイマミコ。
「あなた方のやることももうなくなりましたし、ここですべてを申し上げましょう。
あなた達をアルタカ星へ返すという約束でしたが、あれは嘘です。
そんな科学力、一個人である私が持っているはずないじゃないですか」
ニヤケ顔で話すおトミさん。
怒りのイマミコ
「騙したのですか」
大きく頷く、おトミさん。
「はい。ですから、あなたはラ・フランス……いえ、用無しです」
おトミさん、通信機へ合図を送る。
Berryzロボ、イマミコに向かって拳を構える。
イマミコを守るように、アルタカ星人全員が集まってくる。
「無駄ですよ」と、おトミさん。
アルタカ星人の一人が、おトミさんへ向け叫ぶ。
「我々は、死ぬときは女王様と一緒です。
俺より先に、死んではいけない~。地球のさだまさしの歌から引用です」
Berrzロボ、拳を振り上げ、落とす。
衝撃音。
「なんてことを」
目をそらす、はたけ司令。
目を開けると、Berryzロボの拳をどうにか持ち上げている、レッド茉麻の姿が。
はたけ司令、叫ぶ。
「なにやってんのやレッド!」
「今、限界なんですからあまり話しかけないでください。
さっき、私の大切な人の命をアルタカ星人が守ってくれた。
今度は、私がそのお返しをする番です!」
自分がまだ生きてること、敵が命を助けてくれたことに驚いている女王イマミコ。
「地球にもこんな人が……有り難いな」
周りで泣き始めるアルタカ星人。
「いいから早く、逃げて。力が……」
レッド茉麻、力が持たなくなっている。
「まーさ、私も」
レッド茉麻を助けるように、ホワイト、オレンジ、イエロー、ブルー、ピンクもBerryzロボの拳を支える。
イマミコとアルタカ星人、ロボの拳から逃げていく。
「もっと力を入れろ」
おトミさんが通信機に話す。
「そこまでや!」
銃を持った、はたけ司令、よっすぃ~、梨華がおトミさんを囲む。
「おやおや。あとちょっとだったのに」
おトミさん、手を挙げる。しかし、拳は握ったまま。
「手を開きなさい」
梨華の声に、手を開くおトミさん。
と同時に、手に隠し持っていた玉が地面に落ち、白い煙が上がる。
その隙におトミさんは、逃げ、見失ってしまう。
「くそっ」
はたけ司令、自分の膝を悔しげに叩く。
その目線の先には、車に乗り込み逃げていく、おトミさんの姿。
『詰めが甘いですよ。
東京はほぼ怪人が破壊したようです。もう、なにをやっても手遅れなのです。
これからは私の時代なのですから』
おトミさんの声だけが響いている。
一方Berryzロボ対Berryz仮面。
力と力のぶつかり合いにより、Berryzロボの腕が壊れていく。
その反動で、Berryz仮面、女王イマミコ、アルタカ星人も意識を失い、倒れる。
「大丈夫か?!」
よっすぃ~、Berryz仮面に駆け寄る。
「これは、ひどいな」
中央で踏ん張っていたレッド、ホワイト、ブルーは特に衝撃が非道く、再び目を開ける気配もない。
はたけ司令、イマミコに寄っていく。
「あんたも被害者なんやな」
イマミコ、どうにか口を開く。
「我々は一年半前、観光で地球へやってきた。
アキバ名物、メイドカフェを見にお忍びでやってきたのだ。
しかしUFOのトラブルで宇宙を航行するまでのパワーを失い、帰れなくなってしまった。
私はどうしてもみんなを連れて帰りたかった。
そんなとき、清富様……いや、あの男に出会った。
協力すれば、UFOを直してやると。
……簡単に騙されてしまった。女王として情けない」
「その前に、俺らと出会ってたらどうにかしてやれたかもしれんのにな」
はたけ司令の言葉に
「そのようだな。失敗した」
と答え、そのまま動かなくなる女王イマミコ。
その周りには、荒野と化した東京が広がっている。
(つづく)