劇団蒲団座blog

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結局、毎回死にかける。

2022-03-11 00:46:13 | 【サマータイムマシン・ブルース】稽古日誌
けんしんです。こんにちは。

本日は3月10日。というわけで、「春ですね…。」

僕が蒲団座に入部してから、もうすぐ1年が経とうとしています。

定番通りであれば、ここで「いやぁ、一年早いねぇ。」と言えたのでしょうが、僕はそうは思いません。

なぜならば、思い出されることがたくさんあるから。多くのものを削って、僕もここに立っているので。

だから、うん…。なんだか悲しく(考え深く)なってきたので色々と振り返っていこうと思います。

そして、おそらく今年度で僕がblogを書くのは今日が最後になると思います。

(正直言うとお風呂に入って眠りたい。なせなら今書いているのは深夜だから。)

でも同時に、今日のblogじゃんけんの時に、「あぁ、これ今日俺が書かないといけないやつね。」

的ななんでしょう。運命というか、「手が勝手に」的な感覚があったので、きっと今日僕がここで、眠い目を擦り、痛めた腰に気を使いながら文字を綴る意味はあるのだと思います。

もしそうでなくとも、僕が意味を与えます。でないと人生なんてやってられないのでね。

今、自分でも何が出てくるのかわからない状況ですが、それはいつものこと。

何だかんだ最終的に行き着くのは「人への感謝」か、「愛」なのでそれが見えるまで書き続けてみようと思います。

それでは筆を進めます。

入部したときの話から。



僕が、演劇部に入部した理由は、正直たいしたものではありません。ただぼんやりと「大声を出せる場所が欲しいなぁ。」と思ったから入りました。

なので、とりわけ熱量があるわけでもやりたいことがあったわけでもありません。

なぜ僕が辞めずにここにまだ立って残っているのか、自分で分からなくことも多々。

「奇跡だから。」と言わんばかりです。もし、自分を強くここに結びつけているものがあるとすればそれはきっと「先輩達への恩義。」でしょうね。

僕は去年の春、田舎から一人京都に出てきました。勿論、知り合いも、友達もいません。

そんな時期に蒲団座のワークショップに参加したものですから、嬉しかったのかなあ。

蒲団座に入ってからの一年間を振り替えって、一番自分が楽しんでいたと感じるのは、あの「体験入部期間」なんですよね。

あの時の僕は余りにも、救われてたのだと思います。それくらい人に餓えていたので。

だからこそ、そこの恩義は計り知れない。でも、ただ、それだけ。

その時の一週間の為に、僕はここにいます。その明確な「救われたな。」という感覚だけを頼りに、この先が見えない道を、歩んでいます。

僕が辞めてない理由は、ただそれだけです。

もしかしたら、前向きな理由ではないのかもしれません。

熱意を持って部活に取り組んでいる人にとっては、いつか邪魔になるのかもしれません。

でも、ただ…それだけ。でも僕は、それだけで十分だとも思える。

それほどに、あの春の、ワークショップ期は僕の心を動かしました。

だから、せめて、これからやってくる後輩たちには笑っていて欲しい。 

僕が先輩達に笑わせてもらったくらいには、後輩達を笑わせてあげたい。

それが終わるまでは、ここにいるのかなと思います。

だから、僕の部活内での最優先の目標は「演技が上手くなること。」でもなく、「劇をすること。」
でもありません。

答えがあるとすれば、それは「皆が笑っていること。」なのかなと思います。

だから、後輩達が「部活楽しい!」と、「蒲団座に入って良かった」と迷いなく言わせることが出来れば僕の勝ちです。

僕は、後輩達(もちろん同期、先輩も。)活動している多目的ホール(講堂3F)に、ウキウキしながらやって来てくれるようになることが一番嬉しい。

だから、最早僕は、ただ劇が上手くいっても、ただ演技が上手くなっても、満足することはないのかなと思います。

もう自分だけ上手くいっても、嬉しくない段階まで来たのかなと思います。

皆でやるってそういうことでしょ笑。

だから、来月以降、僕は「人を笑わせること。」、「部活、演技を楽しいと思ってもらうこと。」

「笑い声の絶えない組織作り」に力を尽くしていくと思います。

もしかしたら、本来の部活の趣旨とは違うのかもしれませんけど。

これが僕の生き方です。

僕にとっては、「部を大きくする。」とか、「結果を出すこと。」よりも「目の前の人が笑っていること」の方が圧倒的に大事です。

それが最優先。後のことは二の次です。

「だって、笑顔で、皆で楽しみながら取り組んでいる内に、各々が夢中になって取り組んでいる内に、いつの間にか遠く(高み)に行けるようなるのであれば。そんなに素敵なことはないじゃないですか。」

出そうと思って結果を出すことは、僕にとっては余りにも苦しいから。

僕は、誰かと一緒に歩く帰り道のように、楽して先に進みたい。

その為には、まず自分が幸せでいることが必要最低条件なので、毎日工夫が必要です。

無論、自己犠牲には走りません。

「皆」の為に。ではなく、「自分」の為にやるんです。

目の前の人が笑っていないのに、周りが人が笑えてないのに、自分だけ笑っているなんて、僕は嫌だ。

自分だけ笑っていればいいと思うのであれば、一人で生きていけばいい話だ。

僕は例え一人ぼっちになったとしても、そこそこ笑って生きていける人間だ。

でもそれだけだと、俺はつまらないから。人を笑わせようと思うんです。

もう自己完結はしたくない。だからこそ、皆で行く。


頑張れなんて言わなくても、勝手に頑張りたくなるくらいに、楽しい場作りをしてやろうと思う。

そんなことばかりを考えています。



さて、勢いで書いてみましたけど。取り憑かれてますね。「笑い」に。

今回、卒業公演に参加させて頂いて、色々なことを見て、吸収して、考えて。

一番感じたのは、「やっぱ人なんだな。」ということ。

ヒトの扱いを疎かにしてしまった先に、明るい未来はやってこないんじゃないかと、思った。

人の笑顔を無下にした先に、笑い声は何一つ響きません。

もっと関わりたかった人がいる。もっと話を聞いてあげられていれば、どこか結果は違ったんじゃないか。

そういうことばかり考えてしまうものだから、僕は組織を、人を、無下には出来ない。

もっと勉強しようと思います。人について。組織について。幸せについて。

そこから、ようやく始まるんです。きっと。

それでようやく、僕は自分のやりたいことを始められる気がするから。

この数ヶ月、色々な人の顔色を伺いながら過ごして、

一番気になってしまったのは、誰かが笑顔で無いときの、どこか虚ろな表情だったんだなと思います。

それを無視して進んでも、俺は笑顔で死ねないから。「精一杯生きた。」だなんて思えないから。

きっと後悔してしまうから。だから、僕は知ることを辞めない。諦めるつもりもない。

そこから逃げる気はないです。





































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