長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

12月5日(金)修学旅行最終日及び1学年進路研修旅行 2014-187

2014-12-05 11:33:31 | 日記

 本日、2年生は沖縄から戻ってきます。

 海洋博記念公園・沖縄美ら海水族館見学ののち、那覇空港から中部国際空港を経て、貸し切りバスにて諏訪に戻ってきます。

 また、1年生は、6グループに分かれ、進路研修旅行に出かけます。

 朝、教頭先生が上諏訪駅で、それぞれの方面行きのバスを見送ります。

1 早稲田大学早稲田キャンパス、東京証券取引所

東京証券取引所

早稲田大学

2 工学院大学八王子キャンパス、JAXA(相模原)

 

         工学院大学で実験中        JAXA見学中

JAXAで記念撮影

3 上智大学市ヶ谷キャンパス、JICA地球ひろば

上智大学

JICA

4 信州大学教育学部、信州大学工学部、SBC信越放送

5 信州大学経済学部、信州大学理学部、キッセイ薬品(塩尻)

6 長野県看護大学、伊那食品、信州大学農学部

 引率の先生方、よろしくお願いします。

 ここのところ、毎日のように3年生の推薦入試の結果が判明してきています。私も数えてみましたら、40名以上の3年生の面接練習につきあいました。面接練習の最後に、「試験終了後、その内容を教えてください。また、結果がわかったらそれも教えてください」と生徒には伝えています。生徒達は律儀にも、その言葉を覚えていて、「こんな内容の試験でした」と校長室に報告に来てくれますし、「試験の結果は、○○でした」と報告に来てもくれます。結果がうまくいった場合は、ともに喜んでいますが、そうでないこともあります。推薦入試の倍率は、一般入試よりも高いことが多いので、厳しい場合も多いのです。「さんざ泣きました」などという生徒の言葉を聞くと、慰めることばも思いつきませんが、「これで終わったわけではないので、気持ちを切り替えて、一般入試に向けて学習を進めてください」と励ましています。合格した生徒の中には、私の手持ちの新書を渡して、その感想を課している生徒もいます。「進学先で困らないように、卒業までしっかり勉強し、また、本も読んでください。」ともアドバイスをしています。

 例えば、以下の本を読むように薦めた生徒もいます。

  地方消滅

 私は、本日夜、長野市に所用があり、出かけてきます。

 よって、修学旅行隊のお出迎え等は教頭先生にお任せしています。

☆12月8日

 写真を追加しました。

 

☆12月12日

 さらに写真を追加しました。


12月4日(木)2学年修学旅行3日目 2014-186

2014-12-04 18:15:52 | 日記

 本日の修学旅行隊は、終日、コース別研修となっています。

1 沖縄の現在・自然・伝統文化・海洋コース

2 沖縄の自然環境体験コース

3 マリンスポーツ体験と植物観察コース

4 離島体験 伊江島コース

5 じんぶん学校 自然体験コース

 の5つのコースになります。

 現地からの報告によりますと、雨模様とのこと。様々な体験学習が制限を受けてしまったそうです。インフルエンザ騒動に今回の雨、「弱り目に祟り目」という言葉を思わず思い出してしまいました。残り一日、いい思い出を作ってきて欲しいと願っています。

 さて、朝起きて、外を見ると、雪が降り積もっていました。雪を見ると本格的な冬が来たなぁと実感します。

官舎から諏訪湖方面を望む

 

野球部の諸君が雪かきをしてくれました。ありがとう。

 LHRの時間に3学年は集会を行っていました。小池学年主任が、「最後の最後まで、粘ることの大切さ」を話していました。受験競争を勝ち抜くには、クラス・学年全体で「頑張る」ことが大切です。「受験は団体戦」という言葉もあります。つらいことはみんなで乗り切る。お互いに切磋琢磨する。そんな3学年の仲間であって欲しいものです。

小池学年主任のお話 格技室にて


12月3日(水)2学年修学旅行2日目 2014-185

2014-12-03 23:49:12 | 日記

 本日の修学旅行隊は、那覇市内のホテルを出立し、沖縄県立平和祈念資料館・平和の礎、糸数壕入壕、ひめゆり平和祈念資料館、安保の見える丘を見学しました。

 平和学習を終日行うことになります。

 生徒達は、あらかじめ、千羽鶴を折っていました。

 話は変わり、本日放課後、1学年総合学習課題別研究ゼミの担当者説明会を行いました。

 今回のゼミは、以下のとおりです。

 現代文学を読む

 古典を楽しく読む

 模擬選挙をやってみよう

 世界の国々を調べる

 数学と芸術

 身近にある数学

 環境を考える

 身の回りの科学

 環境と健康

 舞台芸術の魅力を追求しよう

 衣食住をプロジュースしよう

 英語の作品研究と翻訳

 時事英語研究

 担当の先生方よろしくお願いします。

 さて、3年生の保護者に、昨日、オクレンジャーで以下の内容を送信しました。

 校内でインフルエンザの罹患者が急増し、3年生にも患者が出始めました。センター試験を1カ月半後に控えた重要な時期です。学校でもマスクの着用、うがい手洗いの励行を呼びかけていますが、各ご家庭におかれましても、生徒の健康管理に十分ご注意ください。また、受験学年ですので、予防接種を受けることをお勧めします。
12/02 14:41

 本日放課後、3年生の面接練習につきあいました。そのときの一こまを紹介します。

 「小石川養生所」の話が出ました。

 小石川養生所といえば、山本周五郎著『赤ひげ診療譚』ですよね。となれば、黒澤明監督作品『赤ひげ』に、私の中での思考回路は自然とつながります。

 次に、「諏訪出身の有名人」です。

 私は、作家、新田次郎を思い出しました。奥様は、本校の前身諏訪高等女学校出身の作家藤原ていさんです。

 『強力伝』、『武田信玄』、『八甲田山死の彷徨』、『聖職の碑』、『怒る富士』、『霧の子孫たち』などは読みました。いくつかの小説は映画化されています。映画『八甲田山』は最近亡くなった高倉健さんも出演していました。危機管理を考える上でも、是非読んでおきたい1冊です。また、『聖職の碑』は、信州教育を考える上でも是非読んでおきたい1冊です。大正時代の信州教育のありようを、この小説から読み解くことができます。こちらも映画化されていますね。鶴田浩二さん主演作でした。

 さて、上記内容を少し細かく、生徒に説明しましたが、高校生にとって、私の言っている話は古すぎました。ちょっと、反省しています。

八甲田山死の彷徨改版 [ 新田次郎 ] 聖職の碑新装版 [ 新田次郎 ] 武田信玄(風の巻)新装版 [ 新田次郎 ]  強力伝 孤島改版 [ 新田次郎 ] 怒る富士(上)新装版 [ 新田次郎 ]

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12月2日(火)修学旅行及び諏訪市内3校と地域との会合 2014-184

2014-12-02 22:27:02 | 日記

 諏訪市内の商業地域の活性化に、高校がお手伝いできないかと、諏訪清陵高校の石城校長先生と諏訪実業高校の倉田校長先生と、常々話し合ってきたところです。本日夜、「真澄」の会議室をお借りして、3校の校長・副校長・教頭・生徒の代表と地元の方々との話し合いを行いました。先ほど会議が終了し、官舎でこの日記を書き足しています。

開会前

会議の中での高校生の発言場面

 いやあ、期待通り、もとい、期待以上の会議でした。

 石城諏訪清陵高校校長の名司会の下、会議場を貸してくださった宮坂醸造株式会社の宮坂社長さんの挨拶を皮切りに、高校生から大人まで自己紹介をしていきました。ざっと数えて、50人以上は集まったでしょうか。熱気で息苦しくも感じました。マスコミ各社の取材もありました。

 本校からは、私と小林教頭先生、進路の決まりました3年生4名、1年生3名が参加しました。書道の荻原先生も来てくださいました。

 学校関係では、生徒以外に、諏訪清陵・諏訪実業の学校長・副校長・教頭、さらに一般の先生の参加もありました。

 私も高校生達の発言を中心にメモをとりましたが、みんな、自分の体験に基づいた切実な訴えや建設的な意見を述べていました。会場にいました「大人」達が、その意見を何らかの方法で具体化していただけましたら、校長として嬉しく思います。

 次回は1月に行うこととなり、高校生の役員に本校の1年生3名が名乗りを上げました。この3人、きっとすばらしい体験ができると思います。大いに期待していますし、本校の他の生徒も次々と巻き込んでいって欲しいものです。

 会議会場まで、教頭先生と歩いて行きましたので、帰りも2人で、今日の会議について「総括」しながら、大根坂を登って学校に戻りました。

 諏訪実業高校の以下の記事もご覧ください。

 http://ji0vif.main.jp/suzitu/2014/12/post-148.html

 以下の記事は、今朝の段階の記事です。

 すでに、11月5日の「長野日報」朝刊でも報道されましたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 高校側がどんな協力をできるのか、話し合ってみなければ、わかりませんが、私は大いに期待しています。

 本県の他の高校が、地元の商店街の活性化のために力を尽くしている事例をいくつか知っているからでもあります。

 高校生の力は、実は大きな力になると思っています。

 以下の文は、本日の会議に関する一般の参加者向けの資料です。

 第1回 高校生を中心にしたまちづくり会議(仮称) 

 日 時 12月2日(火) 19:00~21:00

 場 所 「真澄」蔵元 宮坂醸造株式会社 会議室

     住所:諏訪市元町1-16  ℡:0266-52-6161

 参加者 どなたでも自由に御参加いただけます

 趣旨

 諏訪市内には3校の高校があり、上諏訪駅から各校まで徒歩通学する生徒が多くいます。さらに本年度は諏訪清陵高校附属中学校の開設により、中学生も加わりました。

 ところが、3校生徒の駅からの通学路を見ますと、まるみつ閉店、プラザビル12月閉鎖という流れのなかで、「すわまちくらぶ」のような新しい動きもあるものの、中高生を対象にした施設や、高校生が気軽に立ち寄れ安心して居場所と出来るような店舗が、塾以外にないような状況となりつつあります。その一方で、本町、仲町、上町、清水町、末広といった昔からの商店街とその周辺住民の皆様からの、かつての賑わいを懐かしみ、もう一度街に活気を取り戻したいという声も聞こえてきます。

 そんな中、この7月に「長野県の未来を担う子どもの支援に関する条例」が成立したことを受け、子どもの社会参画を保証するためにも、子どもにとって住みやすい街を、高校生を中心とした子どもと大人が一緒になって作って行こうという動きもはじまっています。

 子どもにとって住みやすい街を高校生を中心に考えることは、子どものためになるだけではありません。高校生の移動手段は公共交通機関・自転車・徒歩などですから、それは自然と、お年寄りや障碍者のような交通弱者にとってやさしい街を考えることにもなります。

 様々な思いを多くの人が持ち寄り、高校生を中心にしながら、誰にとっても住みよい魅力的な街をつくっていけたらと考え、この会議を立ち上げることといたしました。

 本日お示しした趣旨も固定的に考えず、集まった人たちの思いにより自由に作り変えていけたらと考えていますので、奮ってご参加ください。

 再び、書き足します。

 今朝は雪がちらちら舞い、寒い朝でした。初雪です。

 さて、校内では、2学年が修学旅行に出発しました。

 朝、貸し切りバス6台で各地を5時30分の出発。中部国際空港から那覇空港へ。

 世界遺産首里城公園を見学、その後平和講演会を実施。講師は伊波洋一氏にお願いしています。

 国際通りのグループ別研修も組まれています。夕食はグループごとに各自でとることになっています。

 インフルエンザ関連の対応のため、教頭先生共々、朝早くから学校に詰め、状況把握に努めました。教頭先生は5時前には学校に詰めていました。ありがとうございます。参加者全員が、無事に沖縄に着いたと田口学年主任から電話連絡を受けています。実は、場合によっては、教頭先生を引率職員として、沖縄まで派遣する予定でした。朝、教務室に行きますと、教頭先生は、「行く気満々」で、沖縄に向かう服装をして、教頭席に陣取っていました。沖縄に持って行くつもりの鞄を横に置きながら。

 そんな緊急事態にはならずによかったです。本人は行きたかったかもしれませんが……。

 「備えあれば憂いなし」、こうした心持ちで今朝まで対応してきました。私は、かつての勤務校で、修学旅行がらみのインフルエンザ対応をしたことがありますので。

 バスの中でも検温をすることになっていました。途中の駒ヶ岳サービスエリアで健康観察を行いました。養護の土田先生をサービスエリアに派遣しました。

 明日からも、無事に修学旅行がおこなわれることを祈っています。

 今朝は4時起きで、さっきまで夜の会議に出ていましたので、今日はさすがにくたびれました。

☆追伸 12月6日

 長野日報のウェブサイトに「まちづくり会議」の記事が掲載されました。

 http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=32923

 市民新聞の記事は、以下からご覧いただけます。

 http://www.nagano-c.ed.jp/futaba/newspaper/20141204.jpg


12月1日(月)2学年修学旅行結団式 2014-183

2014-12-01 18:09:06 | 日記

 師走を迎えました。今年も、あと1カ月ですね。

 そんな中、2学年は明日から沖縄本島に3泊4日の修学旅行に出かけます。

 本日は、その結団式を行いました。

 朝には、沖縄で使う荷物を、予め学校から送りました。

 旅行隊は、田口学年主任をはじめ8名の先生方にお願いしました。

 修学旅行の目的は、

1 沖縄の歴史・民俗・自然などに直接触れ、日本文化の多様性を実感する。

2 沖縄の戦跡を訪ね、平和の大切さを学ぶとともに、沖縄の現状を知り、現代日本の問題を考える。

3 団体行動を通して、その一員としての責任感や社会性を涵養する。

 というものです。

 この目的に合わせて、生徒諸君は、きちんと学びながらも、「OKINAWA」を楽しんできて欲しいと願っています。

 私も上記目的に沿った話を、結団式の中で行おうと思っていましたが、別の話をしました。

私からの挨拶

田口学年主任のお話

 それにしても、インフルエンザの流行が心配です。

 この土日、本校の罹患生徒の情報収集に努め、対応策について関係職員を招集し、検討しました。決定しました対応策については、その都度、オクレンジャーを通じて、関係する保護者に情報提供しました。それ故、この土日、学校に詰めましたので、この間の私の予定はすべてキャンセルしました。また、自分自身も罹患の可能性がありますので、人混みには出ませんでした。

 昨日夕方の「オクレンジャー」による保護者向け送信内容は、以下のとおりです。

 明日(1日)の2年生の午前中の授業はすべてカットします。SHR後、1時限目に結団式およびHRを行います。その後は、速やかに帰宅をし、2日(火)の出発に備えてください。

 2日(火)には必ず「体温計」と4日分のマスクを手荷物に入れて持ってくること。

 なお、明日の朝が、荷物の搬入となります。7:20~8:20の間に必ず搬入をするようにお願いします。

 登校時は以下の点に注意するようご指導ください。
※自宅を出るときから、必ずマスクを着用すること(電車、バス、コンビニなどで感染する可能性あり)。
※昇降口に消毒液を置くので、登校したらまず手を消毒すること。
※HR終了後は速やかに下校する。人混みは避ける。自宅に戻ったら必ず手洗い、うがいをする。

このメールは未読者へ自動的に最大3回再送信されます。
11/30 16:47

 さらに、本日、2学年保護者の皆さんあての通知文を、生徒を通して配付しました。よくお読みになり、学校側の趣旨を汲み取っていただき、ご協力をお願いします。

 明日は、私もかなり早い時間から、教頭先生共々、学校に詰める予定です。

 話は変わり、3年生は本日から特別な授業に変わります。それ故、SHRを、朝一番に持ってくる日課変更を行います。さらに、3年生の進路決定者に対して、本校では、「卒業研究」を課しています。

 ガイダンス(趣旨、概略の説明と必要書類配付)

 テーマを決め、「卒業研究計画書」を担任に提出、並行して図書館から資料収集

 「卒業研究計画表」を担任に提出

 「卒業研究」作成開始

 中間報告会

 「卒業研究」発表会

 という流れです。

 例年、大変優れた「卒研」ができあがるそうです。私も期待しています。