薬を飲むほどではないけど健康が気になる所があるとサプリメントやビタミン剤、健康食品を利用する人も多いのではないかと思います。😁
■でも薬じゃないのだからと闇雲に適当に飲んだりすると、かえって健康を害するどころか思わぬ事故を招く事があります。ただそのような商品は効果的な成分が少なく調整されているので一回に相当量を飲まない限り害にならないように作られています。
<薬とサプリメントの違い>
薬とサプリメントの大きな違いは、薬は主に病気の人が、サプリメントは健康な人が使うことを想定して作られていて、サプリメントは薬ではなく食品の部類になります。 薬は医師や薬剤師、登録販売者などの管理下で使われ、サプリメントはその制限はありません。
<薬が効くメカニズム>
口から入った薬は食事と同じように胃で分解され小腸で吸収され血液中に取り込まれ肝臓に繋がっている静脈である門脈に入ります。門脈から肝臓に入った薬は分解されて毒性が弱められて血液によって全身を巡る過程で患部に到着し薬効が作用します。
■薬として作用した後は腎臓を通過して尿として対外に排泄される他、肝臓から胆汁の中に排泄されて便や汗や唾液と一緒に対外に出て行きます。
<薬の種類>
飲み薬には大きく分けて症状の強弱に関係なく一日3回食前・食後など決められた時間毎に使用する「定期薬」と解熱剤、鎮痛剤、下剤、睡眠剤などのように症状のひどい時に用いる「頓服薬」という2種類があります。
■薬には、つらい症状を改善すると言うメリットがある一方、好ましくない症状が表れる副作用のリスクもあります。「副作用」とは、病気を治すという効果のほかに治療する目的と違う部位で効いてしまったり、目的以外の効果がでてしまったりする望ましくない作用の事です。😨
■副作用が出る理由は、飲む時間、間隔、量などの間違いや他の薬、食品などとの飲みあわせや 年齢、性別、体重、嗜好品などの影響など、様々な要素が絡み合って起こります。代表的な症状としては、眠気、のどの渇き、発疹、かゆみ、胃痛、吐気、めまい、けいれん、下痢など、それ以外にも様々あります。😓
<定期薬の注意>
病院で処方された薬を使っている場合、仮に症状が軽くなっても勝手に飲むのをやめてはいけないのです。急に薬をやめるとリバウンド現象といって反動からかえって症状が悪化する事があるからです。😰
例えば:
💊高血圧の患者さんの場合:
降圧薬などの服用で血圧が下がり症状が安定してきたからといって勝手に服用をやめてしまうと血圧が反動的に上昇してしまい、脳出血を引き起こしかねません。😫
💊胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの場合:
痛みが治まったからといってそこで服用をやめてしまうと、まだ治りきっていない潰瘍部分から出血することがあります。胃潰瘍は、胃を守る粘液よりも胃酸をつくる働きが強くなり胃酸によって胃がダメージを受ける病気です。その為、胃潰瘍の患者さんには胃酸の分泌を抑える薬が使われます。それを服用している間は、胃酸の分泌をしっかりと抑えているので、潰瘍は徐々に治っていきますが、急に服用をやめると胃酸が大量に分泌され、治っていない潰瘍状態の部分から出血することもあるのです。😱
💊抗菌薬の場合:
細菌が死滅したり弱ったりしてその数が減り、症状も軽く感じるようになるのでつい治ったように思いがちですが、服用をやめると、そこで生き残っていた細菌が再び増えはじめ、以前より一層重い症状になることがあります。😫
💊アレルギー性皮膚疾患の場合:
ステロイド系の薬を使用している場合は、症状が治まったからといって使用をやめると、かえって症状が悪化することがあります。😫
■医師は、このようなリバウンド現象を防ぐ為に、患者さんの症状が改善していくのを診ながら薬の量や服用回数を減らしたり、効き目の弱い薬に変更したりして、徐々にやめていく方法をとっています。😉
📌自分の都合で薬の使用をやめることは、治療の妨げになり病気をさらに悪化させるだけでなく副作用によって新な病の原因になります。少しでも早く健康状態に戻る為にも、医師から受けた指示をきちんと守り薬を正しく服用することが大切です。💊
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