
今、銀行の住宅ローン貸し出しの減少が目立っているそうです。日銀によると2007年の国内銀行の新規実行額は前年比10.1%減の14兆8643億円と6年ぶりの低水準になったそうです。原因としては、住宅価格が上がる一方で金利の先高観が後退したため、今すぐに慌てて借りる必要性が薄れてきた心理からでしょうか?また、アメリカのサブプライムローン問題も、住宅ローンを組む心理的敬遠する雰囲気が出ているそうです。
更に、建築基準法改正に伴い住宅着工が減った影響は今後に出てくる見通しで、減少に拍車がかかる可能性もあると指摘されています。
では、3月の住宅ローンはどの様な金利でしょうか?
初めに、長期固定型商品を開発する住宅金融支援機構は3月4日、民間金融機関と提携した最長35年の長期固定金利の住宅ローン「フラット35」(買い取り型)の3月の適用金利を発表しました。
利用が多い返済期間21~35年以下の場合、取扱336機関の最低金利は前月比0.01%低い2.75%、最高金利は3.35%で前月と横ばいだったそうです。最低金利の低下は指標とする10年物国債の金利が下がったことが要因だそうです。
では、いつものようにシミュレーションしてみます。
<前提条件>
*借入額:3000万円
*返済方法:元利均等方式
*返済期間:35年
*借入金利:A銀行=2.75%・B銀行=3.35%
A銀行:毎月返済額=111,310円・返済総額=46,750,357円
B銀行:毎月返済額=121,394円・返済総額=50,985,513円
金利差は0.6%ですが、長期借入の場合はかなりの差が出ます。毎月返済では10,084円、総返済額では4,235,156円。
15~20年以下では2.54~3.2%で、住宅金融支援機構は2月以降、「実際に借り入れできる金利ではない」として従来公表していた平均金利の公表を取りやめています。
三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそなの各銀行が3月から適用する住宅ローン金利を、ローン金利を決める際の指標となる市場金利の上昇を受けて、3,5,10年物の固定金利を4行そろって引き上げるそうです。
3年と5年物ではみずほ銀が0.05%引き上げて、それぞれ3.05%、3.15%に。他の3行は0.15%引き上げて、3.15%、3.25%に。10年物は0.05~0.15%上げて、3.55~3.7%に、変動金利は2.875%で据え置くそうです。
三井住友銀行の超長期固定金利型は10~15年以内を2月より0.15%高い2.55%、15~20年以内を同0.15%高い2.80%、20年超35年以内は同0.01%低い3.08%だそうです。3月3日の実行分から適用。
みずほ銀行の超長期固定金利型は20~25年以内を2月より0.03%低い2.85%、25~30年以内は同0.04%高い2.96%、30~35年以内は同0.04%高い3.04%だそうです。
情報元:PowerFP
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