みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

ミス・ポター

2007-10-10 | ケの日のこと
連休中日、観たい映画のひとつだった『ミス・ポター』を
観に行きました。

 公式HP 

前半は、近場の平坦なミニ動物園へ行き、
来年入園予定の園の運動会へ行き・・・
運動会終了後から、いきなり、ひとりお楽しみモードに
突入させてもらいました。(オット、ありがと)

ミス・ポター、いろんな前評判を聞いていたものの、
映画館で観られてうれしかったです。

ポターの生涯のうちの、ほんの一部分のお話だけれど、
そこから感じることは、たくさんありました。
知っていること、知らなかったこと含めて、
映像の力は大きかった。

ポター演じるレニー・ゼルヴィガーが、とても茶目っ毛
たっぷりなので、今まで勝手にイメージしていた
ポターのお堅いイメージが、一気にやわらぎました。
それに、ポター婚約者を演じる、ユアン・マクレガーの
はにかみ方とか歌声も、絶妙ですばらしく、
息のあった二人の演技は、ばっちりという感じです。

映画を観て思うのは、この時代の女性の生き方の
選択幅の狭さ。
この時代だけではないかもしれないけれど、
職業を持つことさえ、
好きな人と自由に結婚することさえ許されなかった
時代の不自由さ、理不尽さを、あらためて思いました。

ポターは、ピーター・ラビットシリーズで有名だけれど、
実は、きのこの研究者だったり、後年は湖水地方の
自然を守るための運動に力を注いだりもしていて、
今の時代だったら、もっと評価されたに違いない人
なのですよね。

映画の中に出てきたアニメーションも、お楽しみ。
タイミングよく使われていて、なかなかキュートでした♪

訪れたことのない湖水地方だけど、一度は訪れてみたい
願望が、またふくらみました。
もうちょっとその映像があったらうれしかったな・・・。

            

編集者で婚約者だったノーマンと、最後に一緒に制作したと
いう『パイがふたつあったおはなし』



わたしも大好きなお話だけれど、出版時期を知ったのは
今回はじめて。
お話じたい、ユーモラスでナンセンス。
あらあらおバカさんね・・・という空気が漂いつつ、
イギリスのお茶の時間の風習や、家具や食器など
細かな楽しみも味わえるお話です。

そういえば、シリーズ通して、わるい、こわい、ずるい
***のはなしが、案外あるのです。
しっぽをとられちゃったり、いいつけを守らなかったり、
いい子のお話でないところが、また魅力的なのかも
しれません。
シリーズを通して読んでいくと、あの人とあの人は
兄弟、従兄、親戚、近所の人・・・など、関係が見えてくる
ところもおもしろい。
キャラクターがあふれるピーター・ラビットだけれど、
実はお話も、とても楽しくて大好きです。
コハルとは今、小さなお話を読み始めています。

  

どのお話も、ちょっと風刺が効いていて、くすっと笑えるお話。
このサイズも絶妙ですね。


さてさて・・・もうひとつ観たい映画があるのですが、
はたして『めがね』は、観に行けるでしょうか? 
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10 コメント

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チェック・マーク入り (S. Yard)
2007-10-11 13:30:08
「ミス・ポター」は、見てみたい映画の中に入っています。子供向けの映画というよりは、大人向けという印象が強いけど、実際はどうなのでしょう?
以前、ポター女史の自伝を読みましたが、少女時代、自然に囲まれて、観察をしながらスケッチすることが、楽しみの一つだったことが書かれて、それが「ピーター・ラビット」を世に出した、原動力の一つになったことを知りました。忙しい、現代社会にあって、「ゆっくり、じっくり」が出来ないことが多いですが、物や事柄が育っていくには、「ゆっくり、じっくり」は絶対に必要な条件という気がしてなりません。自伝の裏側には、そういうことも読み取れました。
「めがね」は「かもめ食堂」の続編...って言ってもいいのかしら?監督も、演じているメインの俳優もほぼ同じですものね。とっても平凡な内容なだけに、却って撮るのが、難しかったと思います。これも、見たいな。
ピーターラビットの絵本☆ (green library)
2007-10-11 18:56:33
フラニーさん、こんにちは!

観にいかれたのですね。私も 登場するアニメーションのかわいさと湖水地方の美しさを味わいたくて、観にいきたいなぁと思いつつ、どうやら・・行けそうになく(しゅん)。でもDVDでいつか愉しみたいと思います^^

私、ピーターラビットの絵本を読んだことがないのです・・ 
それどころか、子どもが5歳になる頃まで、家にある「ぐりとぐら」か「バムとケロ」の数冊を繰り返し読むだけでした。

今でこそ、図書館でどっさり借りて、子どもと むさぼり読んでいますが・・(笑・じっくりのんびり読みたいですよねぇ^^) 

チヒロちゃんコハちゃんは、赤ちゃんの頃から素敵な絵本に囲まれていたのですね  

もっち8歳、今からでも遅くないかな・・ 絵本の世界を一緒に存分に愉しんでいこう!と思いました。

「アプリイ・ダプリイのわらべうた」
「セシリ・パセリのわらべうた」

↑  なんだかとても楽しそうでかわいいですね
●S. Yardさんへ (フラニー)
2007-10-11 23:22:42
ミス・ポター、子ども連れで観に来ている人はほとんどなく、女性のひとりか、二人連れが圧倒的に多かったですよ。
ポターの描く動物たちは、服こそ着ているけれど、
その仕草とか動きは、まさにその動物そのものですよね。
かわいいけれど、かわいいだけじゃないところが好きです。
カミツレがカモミールのことで、薬になることとか、
レタスを食べると眠たくなる(作用がある)とか・・・
ピーター・ラビットで知りましたしね。
ゆっくりじっくり・・・ほんと何事もこれが肝心なのかもしれないですね

「めがね」もまずキャストと、流れる空気と、やっぱりご飯にひかれてしまいます(笑)
よく、こちらのサイト見て、ジュルッとなっていますよ。 ↓
http://www.1101.com/megane-movie/index.html
中がやわらかく、外側カリッの目玉焼きは、ちょっと真似して、最近よく作ります。
「めがね」お互い、観られるといいですね!
●green libraryさんへ (フラニー)
2007-10-11 23:38:25
はい・・・観にいけましたよ♪・・・というか、無理やりです(笑)
湖水地方の美しさが今もあるのは、ポターさんのおかげでもありますよね。
本当にいつか行ってみたいものです。
今は早くにDVDも出るし、もうしばらくのお楽しみですね!

5歳まで数冊の本を繰り返し読まれたなんて、それもしあわせなことですよー。
きっととても思い出深い本たちになるに違いなく・・・
いろんな本を読むのもいいし、気に入った本をとことんというのも、それぞれいいなと思うのですよ。
うちの場合、わたしが絵本好きだったために、子どもが生まれる前から、ある程度の絵本があったんです。
でも今のように、あかちゃん絵本なんてなかったし、あっても知らなかったので、上のチヒロは、いきなり「ぐりとぐら」や「もりのなか」のようなおはなしものが多かったです(苦笑)
もっちちゃん、8歳まだまだ全然。読んでーと言ってくれるうちは、いつまでもOKではないですかっ(笑)

チヒロは「アプリイ・ダプリイのわらべうた」が特に好きで、トネリコのねっこってなんだろう?と思っていたみたいです。
ピータ・ラビットも、ちょうどもっちちゃんぐらいだと楽しめそうですよね。

懐かしい (こもも)
2007-10-12 08:17:20
「ミス・ポター」。とうとう、観てこられたんですねー。羨ましいなー。
映画に出てくる湖。
「ツバメ号とアマゾン号」の湖?という情報を得(本当かしら?)さらに恋焦がれていました。
あまりに観たくて、近所の映画館にあったハズのファミリーシアター(個室で家族で観れる)を探したんですけど、いつの間にか、消えてなくなっていました。
利用が少なかったのかなあ・・・。
使いたいときに無くなっているなんて。くすん。いつか、ビデオかなあ・・・。

ピーター・ラビットは、当時、低学年だった息子が、大好きだったんですよー。
図書館から借りて全部読んで、それでも足りずに、古本屋さんで買い込みました。
何回読んでも、息子が飽きなくて・・・。楽しかったなあ。
最初の最初。おとうさんが、ミートパイにされてしまったというクダリに(うる覚えですが)、かなり衝撃を受けたのを覚えていますよー。
可愛いだけのお話って一つもなくて、ムフフのお話が多かった気がします。
それがまた、味わい深くて。。。いいですよね。
ゲラゲラもシクシクもないけれど、子どもと、じっくり味わいたい、温かい時間を作ってくれたシリーズでした。
今でも、あのときのホンワカ感を覚えています。
Unknown (maruko)
2007-10-13 01:20:28
わーフラニーさんも見に行かれたのですね!いいなぁ♪
(ひろのしんさんもそうでしたよね~)
ピーター・ラビットは、やはりそのサイズといい、お話のボリュームといい、おでかけに携帯するのに本当に重宝したので、私も小学生の人と行きたいねーって話してるのですが、彼女にはまだ難しいのでしょうか?
そして「めがね」もやはり見たいですよねー
公開に先立って、先日深夜に「かもめ食堂」も放送されていたのを、たまたま例の衣装作りをしながら見ちゃったのです
それでなんだか習慣のように、今回の衣装作りの夜なべ仕事には、かもめ食堂のDVDも必ずお供にしてしまいました
(それで余計に手が遅くなってたとも言えます)
私もほぼ日、チェックしてますよ~たまりませんね!
●こももさんへ (フラニー)
2007-10-13 22:25:25
「ミス・ポター」ことりさんで観たいな~ってお話したんですよね!
なんとか観に行くことができました♪
そうそう、ウィンダミア湖・・・たぶん出てきているんだと思います。(たぶん・・・^^;)
この自然・・・実際自分の目で見たら、どんなにすてきだろうと思います。いつか行きたいものですね!
ヒルトップの農場は、観光客の規制をするわけにもいかず、別の場所で撮影されたそうですが、それでも美しい土地の様子には、溜息が出ましたよ。

ファミリーシアターなんてものも、あるんですね!
その存在をはじめて知りました。
でも、なくなったってことは、需要がなかったのかな・・・。

息子くんがピータ・ラビットファンだったとは!
とても納得。はらはらしながら、楽しんだんでしょうね。
そうそう、最初のお父さんの話からして、衝撃的ですよね。
でもその話を聞かされても、全然懲りてないピーターに、しょうがないなぁ・・・って。愛着がわいてしまいます。
わたしも、これからまた少しずつ一緒に読んでいくつもりですよー
●marukoさんへ (フラニー)
2007-10-13 22:38:12
そうなのです!ひろのしんさんの記事もあったし、他のお友達情報にも惹かれていて、ついに強行させてもらいました(笑)
きっと、小学生の人なら、ポターがこんな人だったのねということがわかって、より楽しめるのではないかしら・・・。
アニメーションは、調味料的にちょちょっと使われている程度ですが、ポターの絵本の出るまでとか、ポターの恋愛のお話など、彼女の半生が描かれていて興味深いと思います。

「めがね」やっぱりほぼ日チェックされてますか!
何気ないご飯がとてもおいしそうですよね。
目玉焼きはすっかりあの作り方にはまりつつあります。
次は、アンチョビ入りポテトサラダです♪
「かもめ食堂」の再放送を見ながら衣装作り・・・marukoさん器用すぎますよー。
わたしだったら、完全に手がとまってしまって無理です。(アハハ ^^;)
あ、そういえば今回は衣装の公開がなかったのですね。残念・・・
ご無沙汰しています (ぱせり)
2007-10-15 09:57:54
フラニーさん、お久しぶりです。すっかりご無沙汰してしまい、すみませんでした。
ミス・ポター、いいなあ、ごらんになったんですね。
わたしもできれば見たい、と思っていましたが、こちらに伺って、「できれば」ではなくて、「絶対見に行かなくちゃ!」に変わりました。

うちの子たちは「ピーターラビット」の本はあまり好きではなかったんです。でも、よく持ち歩いていました。
あのサイズがちょうど良かったんですよね。お出かけのときにも、ままごと(?)のときにも、いつも手提げに入れていました。
なつかしいなあ。
●ぱせりさんへ (フラニー)
2007-10-15 17:04:13
ぱせりさん!こんにちは。お元気でしたか?
またお話できてうれしいです。
実は、前にお話させてもらった「少女ソフィアの夏」この夏読んだのです!
とてもとてもよくて、思わず手元本にしてしまいました。

ミス・ポター、席も余裕ありでしたし、ゆったり観られるかと思いますよ。
先日、ラジオでテーマ曲が流れたのを聞いて、歌もよかったことを思い出しました。
主役のお二人と、おつきのばあやもいいですし、ぜひ観てみてください!

10年前には、ピーター・ラビットのお話に、本当に小さい人向けがあるのを知らなくて、残念なことをしました。
最初の巻セットでは、長くて聞けなかったんです。
でも、やっぱり持ち歩いていましたよ。
今は、このくらいの小さい版型の絵本がたくさん出ていて、持ち歩き本も増ましたね。

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