心を整える。

初心者も 六段も同じ 弓の道 (ナンシー心の俳句)


さて本日、弓道初心者教室が修了しました。
たくさんのご参加、しかも皆さんほとんど休まず熱心に受講いただき、ありがとうございました！

今まではちょこっと楽しく弓に触れてもらうのが目的でしたから、技術的な指導が中心…とは言うものの、まだまだ一人で弓を引くには危険が伴う状況です。

それでも、もっと弓道を続けたいという方が何人もいらっしゃいました。
本当にありがとうございます。

これからは、弓道仲間です。初心者でも六段でも、同じところで同じように稽古します。
同じことの繰り返し…諦めず、妥協せず、どれだけ自分の中で昇華し、練り上げることが出来るか？それが弓道です。

そこで、皆さんに「和彊」の言葉を贈ります。

弓道は和合。
心と技術と体の和。
弓と自分の和。
的と自分との和。
人と自分の和。
生き方と道の和。

和を彊く望むには、心が強くなければならないと思います。
言い訳も他人のせいにすることもできません。
自分自身の弱さと向き合う、そこに生まれる調和こそ彊さ。

そのために、まず自分自身が「心を整える」ところから始めましょう。
着装を整える。
呼吸を整える。
道具を整える。
身体を整える。
知識を整える。

総てが心を整えるために必要なステップであり、理性を整えるために必要なルーティン。
そうして初めて、乱れなく調和の中で弓を手に執ることができるのです。

弓道も生き方も、和の中で生かされています。


そうやって修練してきたのに、小さな和を繋ごうと足掻いただけでも、和を乱すことになる。
感情的、攻撃的、一方向的な言葉に惑わされ、叩きのめされそうになる。
なかなか上手く立ち回れないのは、修練が足りないのだなあとつくづく思いました。

信じるもの、認めてくれる人達の彊さに支えられ、リスタート。
まずは「心を整える」ところから、何度でも始めましょう。