ロシアのプーチン大統領が21日、ウクライナ侵攻に投じる兵力を増強するため予備役を「部分的」に動員すると発表したことを受け、ロシア発の航空便に予約が殺到し、週内の便がほぼ満席になっている。ロシアで人気の格安航空券サイト「アビアセールス」では同日、アルメニアやジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタンといった旧ソ連諸国への直行便が完売。トルコの国営航空会社のウェブサイトによると、ロシア発着便の主要経由地であるイスタンブールへの便は24日まで満席となっている。 グーグル(Google)のデータによると、プーチン氏の国民向けテレビ演説が始まった21日午前9時(日本時間同日午後3時)以降、ロシアでは「チケット」と「航空便」のキーワード検索が2倍以上に増加。グーグルトレンドのデータでは、ロシア出国に関する検索は同日午前、通常時の100倍に増えた。 欧州連合(EU)とロシア間の航空便は、ロシアのウクライナ侵攻開始を受け運行が停止されている。正に「沈む船からはネズミがいなくなる」 ということですね。
②ロシアのグーグル検索トレンドで「手を骨折する方法」が急上昇している。
ロシアは9月に入って補給路となる要衝イジュームなどハルキウ州の大部分をウクライナに奪還された。戦車など重要な武器を放棄したまま撤退しており、かなり追い詰められていたと見られている。
そもそもロシア軍は火力では上回るものの人員不足が指摘され、ウクライナ軍の70万人に対して約半数しかいないというのが専門家らの見立てだ。今回、プーチン大統領が30万人の予備役を動員させると決めたことで人員的に均衡することになる。
とはいえ、突然の〝赤紙令状〟にロシア国民は大混乱だ。即刻、海外に逃げようと旧ソ連諸国への航空便が軒並み満席に…。ロシア国内でのグーグルで「出国」に関する検索が急増し、モスクワなどで予備役動員に対する抗議デモも発生した。
それだけではない。プーチン大統領が予備役の一部動員を発表した直後から、「腕の折り方」という検索ワードが急上昇。〝赤紙令状〟による招集を逃れる目的で検索したとみられている。
一方的な侵略戦争に予備役を動員すればロシア国内の反発は必至とみられていたが、苦戦する戦況にプーチン大統領は〝パンドラの箱〟を開いてしまったのかもしれない。
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