今大阪が暑いです。日本列島の中で都構想賛否を問う熱い住民投票で一足早く真夏入りです。大阪市を廃止し5つの特別区に分割する「大阪都構想」の是非を問う住民投票が告示され、5月17日の投票日に向け賛否両派のPR合戦が宣伝カーなどを使い激しさを増しています。住民投票には公職選挙法が準用されるが、通常の選挙より制限が緩やかで、より自由な活動が可能だからだのようです。テレビCMやコント、オリジナルメロディーまで取り入れるなど“総力戦”の様相を呈しています。橋下徹市長はテレビタレント上がりでパフォーマーなので都構想の問題点には触れず改革を推し進めるイメージ戦略に終始しています。話のすり替えがホント上手いです。このまま維新の会内部で何にも起きなければ宣伝力の違いで僅差で賛成多数になりそうです。しかし、それが大阪市民にプラスになるかは別です。はっきり言って今より生活は悪くなると思えます。それでも都構想を成立させたいのは個人や団体に何らかのメリットが推進者側にあるのではと勘ぐれます。又長がいくら橋下市説明会を開催しても7割も理解を得られないのは質問にまともに答えていないからでしょう。
大阪市役所前
以下コピー 28日夜、大阪市内で開かれた反都構想集会。社会風刺集団「ザ・ニュースペーパー」のコントで、安倍晋三首相に扮(ふん)したメンバーが都構想を揶揄(やゆ)すると、参加者約6千人(主催者発表)からどっと笑いが起きた。
反都構想を掲げる竹山修身堺市長や平松邦夫前大阪市長も駆けつけた「大阪市なくしたらアカン! 府民大集合」の一幕で、主催者は「お笑いという柔らかい手段で都構想の問題点を分かってもらい、反対派を増やしたい」と狙いを明かす。会場では反対派の共通キャッチフレーズ「We Say NO! 5・17OSAKA」が書かれたTシャツの販売も行われた。
また、政治団体「府民のちから」も近く、反対票の投票を呼びかけるはがき約20万枚を市民に郵送する。
■予算、市長選の1.7倍/街角パフォーマンス/長期戦で後半に集中
大阪市を廃止し、5つの特別区に分割する「大阪都構想」の住民投票(5月17日投開票)では、市選管が異例の啓発活動を展開している。過去最大の予算を投入し、街角で突然演奏やダンスを展開する「フラッシュモブ」に初挑戦。告示から投票まで3週間という長期戦を意識し、イベントを後半戦に実施する“後出し作戦”も。投票率にかかわらず法的拘束力を持つだけに、「多くの市民に重要な投票の権利を行使してもらいたい」と意気込む。
4月29日午後、大阪・キタの複合ビル群「グランフロント大阪」前の広場。片隅にいた女性が突然、中央に進みながらサックスで行進曲「威風堂々」を吹き始めた。トロンボーンなどを持った人たちが周囲に集まり、警備員の格好をした男性が持っていた棒をタクトに見立てて振った。
曲がアップテンポなテレビ番組「情熱大陸」のテーマ曲に変わると、ダンサーたちが次々と現れて軽快なステップをみせ、最後に住民投票の日程を記した横断幕を広げた。演奏やダンスを展開する「フラッシュモブ」を使った市選管のPR。通行人も手拍子をしたり、スマートフォンで撮影したりして盛り上がった。
市選管がかかわる選挙は衆院選で12日間、市長選で14日間、最も長い知事選や参院選でも17日間。今回のような21日間にも及ぶ長期の啓発活動は例がない。
市選管は今回、過去最大の約1億5千万円の啓発費を計上。平成23年の市長選の1・7倍に相当するが、「長期になるため費用対効果を考え、啓発活動の開始時期をあえて遅らせるものもある」(担当者)。いわば“後出し作戦”だ。
人出の多いゴールデンウイークに合わせて5月2日から、大阪市内の映画館6館で、予告編上映中にCMを流す「インシアタープロモーション」を開始。9日には梅田、難波、阿倍野の3館のチケット販売ブースで、スタッフに投票日などが記された付箋、ウエットティッシュの啓発グッズを直接手渡してもらう。
市営地下鉄車内の中づり広告は告示日から始めているが、投票日1週間前の10日からは、丸ごと1編成を啓発広告で占める「スーパーライナー」を走らせる。
11日昼には市役所前で、啓発広告に起用されたシンガー・ソングライター、寺前未来(みき)さんが投票への参加を呼びかけ、曲を歌う。続いて、大学生らの吹奏楽団やチアリーダーが御堂筋を約1キロパレードする予定だ。
追加 日本経済新聞社とテレビ大阪が行った世論調査では、大阪市を5特別区に分割する「大阪都構想」の住民投票への関心が高いことが裏付けられ、5月17日の投票率が高まる可能性もある。一方で、関係者の説明が不十分と感じている人は70%に達し、賛否両派ともに説明を尽くす努力が一層求められている。
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