中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

議論の楽しさ教えます:ファシリテーター

2008年10月23日 | 福田徹のファシリテーション

 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。10月23日木曜日、今朝8時の東京・小平はくもり、気温は17℃です。今日は、夜から雨のようです。傘をお忘れ無く。


 さて、今日は私、福田 徹のファシリテーションメニューの御案内です。ファシリテーションとは、会議の場などで、話し合いのプロセス(流れ)にファシリテーターとして介入することです。

 Wikipediaでファシリテーターを引くと

 ファシリテータ一とは、住民参加型のまちづくり会議やシンポジウム、ワークショップなどにおいて、議論に対して中立な立場を保ちながら話し合いに参加し、議論をスムーズに調整しながら合意形成に向けて深い議論がなされるよう調整する役、これを行う人。(Wikipedia「ファシリテーター」より)

 とあります。

 ファシリテーターは、コンテンツ(議論の中身、内容)に関しては中立的な立場を取ります。一方でプロセス(議論の手順、流れ、結論の導き方)には、積極的に介入します。
 ファシリテーターがいることにより、参加者の立場(上司部下、対立関係など)を超えた議論が可能になり、自由な発言が議論を沸かせます。
 また中立な立場で、議論の対立点を整理して、対立の原因である「真の問題」についての「気づき」を促進します。

 特に外部のファシリテーターは、参加者の納得感が高い結論を導き出すことができます。なぜならば、組織内部と外部ファシリテーターの、内と外の関係が、参加者の立場をフラットにするからです。
 上司部下やその他複雑な内部の事情よりも、組織の外のファシリテーターと組織内部という関係が参加者の心理上優先されるため、参加者の立場がフラットに保たれ、それにより公平な議論が約束されます。
 上司部下や先輩後輩、性別または正社員、派遣社員などの区別を超えた公平な議論は楽しいのです。上司にとっても、部下にとっても年長者・新入社員にとっても、派遣社員もワクワクするような議論の場を想像してみてください。そして、楽しいと感じる議論から導き出された結論は参加者の納得感が得られるものになるのです。



 先日も、ある研修で、多数の班に分かれてのグループワークした際、ある一つの班に対してファシリテーションをしました。介入前のその班は他の班に比べて、議論の焦点が定まらず、外から見ると分裂してしまっているように見えました。
 そこで、班長に私のファシリテーションを提案して合意を得て、さらに班員からも合意を得て、ファシリテーションをおこないました。
 やったのは、現在の問題の整理・解決と同時に議論のプロセスを教えることです。つまり、班がかかえる問題を班員が議論して解決するお手伝いをし、その過程を見せてあげて説明することにより、議論のプロセスも同時に教えました。
 結果、納得感の高いファシリテーションに成功しました。さらに、私の手を離れた後も、集中度の高い議論が展開され、協力度の高い良い班になりました。さらに、納得度の高い議論展開は、グループワークの進捗を一気に進めて、高い生産性を上げました。
 


 内部で対立が生まれてしまった。組織がうまく機能していない。組織を活性化したい。事業を急拡大してきたため、組織作りが後手に回ってしまった。現状の人員で生産性を向上したい。こんな時、ファシリテーターが組織作りの協力ができます。

 あたりまえのことですが、組織は組織内部の方々が自分たちの手で作らないとうまく機能しません。ですから、私ができるのは協力や支援です。組織内の皆さんの納得感が得られる組織作りを、外部からお手伝いします。