ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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2011年3月28日と4月2日の記録:仙台市太白区長町

2018-01-26 15:33:36 | 東北被災地の歩み:仙台

3月28日 震災から18日目 我が家のガスが復旧した。


作業を担当したのは、被災地に応援として来た中部ガスの方だった。

この地区のガス管には、問題がなかったという。

ただ、ガスが長く停止していたので、管にある空気を抜き、ガスが十分な濃度になって通じるようにする。

少し時間がかかった。


数十分、適した濃度に達するまで、ホースでガスを排出しながら、使用できる状態になるのを見極め、ガス器具が正常に使えるかを確かめてくれる。

ついに点火した。
これでやっと、風呂に入れる。


これまでは、ずっとカセットコンロで湯を沸かし、限られた湯と水で洗髪し、体は清拭して過ごしていた。

この夜、地震後初めて湯船につかり、とても爽快だった。

懸命に復旧作業してくれた方々に、心から感謝だ。



4月2日 震災から22日


仙台市内の高台から、遠くの沿岸部を見た。
そこは、誰にも邪魔にならない場所であり、以前から時々散策する場所だった。

  

(2011年4月2日撮影)

 

以前は、びっしりと緑だった海沿い。

(震災前2011年2月8日撮影)

 

今は、縁取っていた林がまばらになり、所々に浜と波まで見えている。

 

景色の変化を見て、町の再生へと自分が出来ることをしようと、また思いを強くする。
まずは、その足で商店街へ出て募金箱にお金をいれ、買い物しながら店で働く人々と会話し、励ましあった。



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