ふくらく通信

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震災年の仙台市:6月13日の記録

2018-03-05 18:00:36 | 東北被災地の歩み:仙台

向山の広瀬川沿いの道を霊屋へと進む。

上ったり下ったりの坂道で、二股の道で右に折れると下り坂。

すると右手に広瀬川、左手には崖が見え、断層であることが目立つ所。

震災後、ここの景色が変わっていた。


久しぶりに通ったが、ぽっかりと空いていた場所に寂しさを覚える。

ここにはかつて、老舗の鹿落旅館があった。

興趣を添える内装や、冷泉を使った風呂が評判の旅館だった。


震災で、崖の岩が落ちてきて旅館は倒壊したという。

以前は当たり前にあったものが、震災後には消えていく。

何気なく通る街並みも、ある日、得難いものになるのだと、しみじみ思った。

 

 

*旅館の人々は無事、当時いた客も救出された。

 旅館は廃業したが、現在は跡地に、鹿落堂という蕎麦と甘味の店ができて、評判となっている。



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