若林区六郷から、さらに東の荒浜や井土方面へと進む。
仙台市の東は、農地として市街地調整されている。広大な田畑があり、堀が通り、合間に住宅地が点在していた。
そんな景色も、津波で大きく変わった。
多くの建物を失い、豊かで整っていた農地は荒れてしまう。
だが、震災からずっと、この地は再生へと手入れがなされてきた。
様々な人々が協力しあい、今も再生への努力は続いている。
散乱した物は片付けられ、水や塩分を排出し、水路を整備する工事が行われていた。
少しずつ取り戻していく農地。
震災後の生産再開には、加工も含めた新たな生産方法も考えられている。
復旧作業中の農地の奥には、所々で盛土が見える。
海側では堤防工事が進められている。
今後、盛土はもっと増えていき、県道の脇も変化する予定。
かさ上げ道路にして、二重堤防の役割を持たせるためだ。
海岸堤防と海外防災林の内陸側に、かさ上げ道路を設置して津波を弱める。
さらに内陸の市街地側には、避難ビルも設ける。
再生とともに、今後の災害への対策も同時進行している。
参考:仙台市震災復興計画/仙台市経済局「仙台市農業の復旧・復興の取り組みについて」