☆・☆・☆富貴屋倶楽部☆

高齢者の目から見た、身の回りの出来事を、
そこはかとなく書き連ねました。

◆ 認知機能の衰えには栄養不足が関与?!大災害後に要注意。

2016年08月14日 | 熊本地震
 70歳過ぎた頃から、物忘れが酷くなり、あ~ぁついに私も・・・と確実な老いの始まりを実感していました。
 そんな最中の熊本大地震!
震源地から少し離れていたので、震度6弱で、幸いにも自宅の被害は小さくて済み、
揺れのせいで縦にギザギザ状に破れた壁紙、外れたフスマ、和式便器への落下物による使用不可の破損、浴室のタイルの剥離・ヒビ、外壁に走る多くのクラック、屋根瓦のズレと浮き上がり、すべての家財が引き出し・棚から飛び出してゴミ屋敷状態に積み重なり割れたガラス・陶器で危険に、
程度で済みました。(その後の度重なる余震で、外壁のクラックは現在も増えつつあるのが不安ですが・・・。)
 一番主婦として困っているのが、歩いて12~3分の行き付けの鉄骨4階建てのスーパーが倒壊したことです。
生鮮食品を入手するのが困難な状態が長く続きました。
それに、認知の症の予防になるからと、日頃食べていたコリン・レシチン(参考・健康長寿ネット)が多く含まれる 大豆・豆腐・納豆・卵・肉類を食べる機会も大幅に減っていました。
 そんな中、一人暮らしの71歳の知人に電話してみると、気分の落ち込みが酷くてつらいとのこと。食べる気力もわかないというのです。
老人通所施設に通えば気分転換できると思い、市役所に相談の電話をしてみたら、介護認定を受けていないので、ダメだとのことです。
その上、知人と同じ状態の方々が介護認定を受けたいと殺到しているので、2~3ヶ月待ちとの返事です。こんな緊急時でも規則に縛られているのです。
結局、彼女が持病で通院していた内科医の手配で、精神科専門病院へ三ヶ月間の避難的入院ということになりました・・・。
 その後会った別の知人から、共通の知人が被災後「欝」で苦しんでることを聞きました。
家が全壊し、ご主人と近くの指定外避難所に避難したそうですが、食料が極端に不足し、ペットボトル1本と菓子パン1個のみの日が続いたとのこと。
体が弱り気力まで衰え、見るに耐えなくて心配した知人の誘いでついに指定外避難所から知人宅へ移ったそうですが、欝との診断で通院。顔から笑顔が消えているとの話しに驚きと心配になりました。
 翻ってわが身をみると、気分にムラが多く、しかも直ぐに怒り出すし、かと思うと気分が沈みこみ涙が流れる。
しかし他の人と接する時は、元気で明るく振舞う。
一番困ったのが、記憶力の著しい減退と、行動の混乱・・・例・孫息子のお弁当をリュックに入れる際、頭で「これは〇〇君のお弁当」と思っているのに、孫娘のリュックに入れており、孫息子のリュックに孫息子のお弁当を入れようとして捜しまわったり、水筒も入れ間違うのです。
 それと、チョイ置きした場所を思い出せないこと。
玄関の鍵はケータイにストラップみたいにぶら下げて、置き場所を思い出せなくても、固定電話から呼び出し音を鳴らすことで解決しましたが、そのほかの物に関しては、探し回る毎日です。暇だからいいのですが、時間的ロスは甚大で、情けないです。
それが最近酷くなるので、「認知症」の専門医に見てもらおうとネット検索し、熊本県に10箇所。内市内に2箇所の病院内に設置されている「認知症疾患医療センター」を受診すればいいことがわかりましたが、自分では認知症と自覚してるが、診断で確定される恐怖・・・
それで、薬ではなく食べ物で認知症を軽くしたり、予防することは出来ないかを調べてみました。
分かったのは、ある種類の栄養素の不足が一因だということがわかりました。
 震災後、欝になったり自殺者がでてしまう原因の一つに、食べ物のバランスの崩れがあることを知り、一昨日から、料理下手になって家族が食べ残すことが多くなっているのを解決する早い方法として、既製の弁当を当分の間頻繁に購入して食べてみることにしました。
ある意味主婦道としては邪道ですが、認知症気味の家事担当者の救いはそれしかありません。
 早速コンビニで「着色料・防腐剤無添加」がキャッチフレーズの、野菜が多く使ってある何種類かのお弁当を買って夕食で食べました。
久しぶりに、おなかイッパイに食べた気がしますし、家族も完食!
そして一夜明けた今日、なんだか、目がパッチリ開いて、頭もいつもよりはっきりしている感じです。
 暫く食べ物で改善を図りたいと思います。
 それにしても、食べる物によって 認知症 になるとは!
自殺する人や、認知症の発症を防ぐ為にも、自治体は大震災後被災者の食事の水準維持に努めるべきだと思います。
 下記は(荒川泰昭ホームページ「生命と微量元素」講座、講座:「栄養と微量元素」の項 http://www.arakawa-yasuaki.com/より引用)
2.脳の機能を円滑にするビタミン
” 脳が活発に働くには、エネルギー源となるブドウ糖の他に、種々の脳機能を円滑に働かせる栄養素が必要である。
ビタミンは脳機能の円滑化に極めて重要であり、種々の神経活動に関与し、糖を分解してエネルギーを生成する時に消費される。
とくに、ビタミンB群は「神経ビタミン」と呼ばれ、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ニコチン酸)などはエネルギー代謝に関与し、ビタミンB6(ピリドキサール)、パントテン酸、葉酸などは神経伝達物質の合成に関与する。
一般に、ビタミンが欠乏すると、興奮し易く、疲れ易く、意気喪失し易いが、不安感から過敏となり、怒りっぽくなる。また、記憶や概念の抽象化が著しく減退する。ビタミン欠乏の脳への影響は高齢者に出現し易いが、短期間の欠乏は補給により改善する。以下、主なビタミンについて概説する。
 チアミンはATPの存在下でリン酸化され、チアミンピロリン酸となり、ピルビン酸脱水素酵素やα-ケトグルタル酸脱水素酵素など触媒の役割をしている酵素の補酵素(活性部分)として働く。従って、ブドウ糖を完全に二酸化炭素と水に分解(酸化)してエネルギーをATPに変換している脳にとって、チアミンの欠乏はブドウ糖の酸化が阻害されるため、致命的となる。このビタミンは“道徳ビタミン”とも呼ばれ、これが不足すると協調性や道徳性が低下する。症状として、興奮性、うつ、攻撃性、非協力性、不幸感や頭痛、吐き気、嘔吐などが見られる。また、慢性アルコール中毒を併発すると、記憶障害、時間・空間に関する見当識の喪失、運動失調症などが見られる。食生活においては、糖分の取り過ぎ、アルコール、コーヒーの飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎによるチアミンの過剰消費や生魚(チアミナーゼ多含の)の過食によるチアミンの破壊などもチアミン不足の要因となるので注意すべきである。チアミン類は消化管でも血液脳関門でも遊離のチアミンとして通過する。チアミンは一日につき1000カロリー当り0.5 mgの摂取が適当とされている。穀類の胚芽に多く含まれ、牛肉、豚肉、堅果、豆類などにも含まれる。
 ニコチン酸は体内でニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)とそのリン酸化物(NADPH)に変わり、解糖および細胞呼吸に関与するので、脳のエネルギー代謝には必須の栄養素である。脳内では肝臓のようにトリプトファンからのニコチン酸合成系は存在しないので、ニコチン酸そのものを摂取する必要がある。ニコチン酸が欠乏すると、痴呆、皮膚炎、下痢を三大徴候とする「ペラグラ」と呼ばれる病気にかかる。この病気はトリプトファンの欠乏さらには肝臓で合成されるべきNADの欠乏によるものである。中程度の欠乏では痴呆にまでは至らないが、うつ病、不安、情緒不安定、刺激に対する感受性の増大、短期記憶の消失などの症状が発現する。
 

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2 コメント

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Unknown (北の国から猫と)
2016-08-17 18:14:06
食事が大事と分かっていても、心配ごとが多ければ食べる気力もうせてしまう。日本の精神衛生はほったらかしに近いですね。自分の場合はブログですが、短時間でも毎日何かに集中することが大事だと思っています。
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そうですよね。 (よりばば)
2016-08-17 21:40:05
 現実を忘れる時間をもてることは、いいことですよね。
人付き合いが下手な私は、パソコンを弄っているとき全てを忘れます。
最近やりすぎて 頚椎が悲鳴をあげたので、短時間で休憩を入れるようにしています。


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