このブログで何度か引き合いに出している、野村総研チーフエコノミスト、リチャード・クー氏の指摘
つまり
「先進国となって後進国に追われる身となった国において、デフレからの脱却ができず、金融政策があまり効果を発揮しない理由は
魅力ある投資が見つからなくなって、企業や国民がリスクをおかしてまで投資をしなくなったこと、金を借りようとしなくなったことが原因」
この指摘は確かに的を得ていると思われる。書物の内容については諸々異論もありますがね
そして、私が思いますに
「緊縮財政と財政赤字の拡大は明らかな相関関係がある」だろうと思っています
個人レベルの感覚で考えてみればわかります
政府による緊縮財政とは、つまり、”財政支出を減らし、増税をする”ということです
つまり、市場流通するお金が減る、結果、企業も人々もリスク回避のために”借金を減らし、貯蓄を増やそうとする”
企業の設備投資よりも内部留保が多くなるのはある意味当たり前なのです
先々、増税が見込まれて消費が減る時には内部留保を高める=景気が先細り、税収が減る
この因果関係、きちんと理解する頭のいい政治家が出てこないと、日本は本当に終わることになりかねない
まだ、消費増税は止められるか?その可能性も含めて、できるだけのことはしたいと思います