安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

グローバルサウスが優位に立ちドルは崩落する。。。は本当か?

2024-07-01 01:04:20 | 政治
まずはじめに
私は、この日記をご覧いただいている方に、奇抜なことを言ったり、過激な発言をしたりして「注目を集めたい」と思っているわけではありません
私が本当に語りたいことは、「物事の本質から見て、中・長期的に世界がどうなるか?」ということです
世界は偶然の歴史が重なっていくものではなく、何事も、原因と結果の連鎖によって、歴史が紡がれていくものであり
全ては人間の心。。。つまり世界の人々の集合想念の発現であり連鎖なのだ。。。と私は考えています
なので、グローバルサウスがGDPで先進国G7を上回り、近いうちにグローバルサウス、BRICSの時代が来る。。。という予測は
まあ、簡単にそうなるものではないだろうと思っています。。。

まず、最初に言えることとして、BRICS諸国の足並みがそろうことはまずなく、特に中国がグローバルサウスやBRICSのリーダーとして君臨する
などということは、基本的にあり得ないだろうと思っています
いまはグローバルサウス諸国がアメリカの態度に嫌悪感を抱いており、ロシアへの経済制裁、特にロシアのドル資産凍結と没収という
およそ自由主義、資本主義社会ではありえない横暴な圧力に対し、発展途上諸国が揃ってドル離れを起こした。。。という事でしょう
「ドル支配から少し距離をおきたい」というのが本音だろうと思います
多分、その「発展途上諸国のアメリカ嫌悪」に乗じて、ロシアや中国が、「ドルは近いうちに崩壊する」と、喧伝し、プロパガンダを流している
というのが、正直なところでしょう

もちろん、アメリカの今現在の国情から言っても、正直、将来的な衰退は間違いない事ですし
アメリカが日本を守ってくれる。。。。という日本人の期待や思い込みは、まあ近い将来、淡く消え去ることになるだろうと思います
ただ、今現在のドル高の状況を鑑み、ここで言えることとしては
やはり、いざというときは、世界はアメリカを頼りにしている。。。。ということです
世界各国の金融機関が、多額の含み損を抱えて喘いでいる時に、ではそれらの金融機関が、最終的にどこの国を頼りにするか?というと
結局は、アメリカに頼らざるを得ないわけです

今の構図をマクロの目で見ますとね
アメリカは、自身の国が断末魔的な状況にありながら、政府の予算を増やし、どんどん金をばら撒き使う事で
世界のリーダーとしての責任を果たそうとしているようにも見えます
アメリカやFRBは、穿った見方をすれば、身内である金融機関にだけ公的資金を使って
上手に自分たちのためだけに金を流用している、という見方もできますが
では、世界的な金融危機で恐慌が起きるかもしれないというときに、世界の金融危機を救うために身を切るようなことが
例えば中国のような国にできるでしょうか?
それ。。。。絶対に無理ですよね?
中国という国は、例えば他国にお金を貸すときに、担保として様々なものを要求します
相手国の大切なものを、根こそぎ奪い去ってしまう。。。これが中国の対外姿勢です
結局は、専制主義的な覇権国家としての外交しかできないわけです
中国は資本主義・自由主義社会のリーダーには絶対になれない。。。私はそう断言しておきたいと思います

そう、結局は国の体制の問題であり、指導者の考え方や国民の精神性の問題です
今はアメリカに対する嫌悪感で利害関係が一致し、「お互いに協力しましょう」などと言ってはいますが
蓋を開けてみれば、中国はアメリカよりもさらに悪質な、強盗国家です
こんなものが世界のリーダーになどなれるわけがない。。。そもそも自国経済がほぼ崩壊している今
世界に対して、どうやってリーダーとしての使命を果たすのか?
脅しですかね?

私はいまのドル高の状況を見て、やはり、徐々にドルの覇権は終わりつつあるものの
世界にドル以上に頼れるものがない以上、もうしばらくドルの覇権は続くと思います
ほぼトラとか確トラとかですか?そんな言葉が巷でささやかれていますが
私はやはり、世界のためにはトランプ氏がアメリカ合衆国大統領になり
プーチン-トランプ体制で、アメリカとロシアが雪解けし、接近して、両国で中国を包囲する
そういう未来が、一番望ましいと感じています
トランプならば、ロシアと事を構えることがいかに愚かなことであるか?それをよく理解しているはずです
本当の敵は、結局、「習近平独裁体制の中国である」ということ
今日はそれを結論としておきたいと思います

それではまた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前回の話の続きから。。。他の世界情勢問題まで

2024-06-28 01:16:16 | 政治
前回の日記できちんと述べていなかったことがありました
それはですね、今の外国為替相場においては、ある意味不自然なことなのですが、今はアメリカドルの一強状態になっているのです
いまドルは、円だけではなくてユーロに対しても、他の通貨に対しても非常に強い状態で、ほとんどの通貨に対してドル高なんですね
これはどう考えてもおかしい。。。。変です。。。確かにAI相場などで、NVIDIA(エヌヴィディア)の株価が強いのは分かります
それにしても。。。。です。。。アメリカドルがここまで強いのは不自然すぎます。。。アメリカにとって非常にネガティブな情報が多いのに
なんでこんなにドルが強いのか?
私はそのことに率直な疑問を持っていました

いま、アメリカは短期金利と長期金利が逆転した「逆イールド状態」にあります
長期金利よりも短期金利の方が高いんですね
そして、今のアメリカは。。。これはアメリカ政府の政策なのでしょうけれども。。。
どうも金融機関を救済するための様々な裏手段を。。。。数多く実施しているようなんですね
前回指摘しました、財務省短期証券(トレジャリービル)もその一つです
表向きは、アメリカ政府が、政府の資金集めのために短期債を売りに出しているようにも見えるんですが
実態は、金融機関の巨額な損失を補填するために、政府の短期債を発行して、銀行に短期的に金利を稼がせて帳簿上の赤字を補填させている
そのように見えるわけです。。。実際、そのようなことが、識者の間では言われています

その他には、「レポ債取り引き」などと言うものもあります
レポとは聞きなれない言葉だと思いますが、現金を担保にして債権証券を貸し借りし、証券を借りた側が一定の手数料を支払う
という取引のことです。。。貸し借りだけではなく、証券を買い戻す約定(買戻し特約)をつけての取引もレポ取り引きと言います
レポ取り引きとは、別名、現金担保付債券貸借取引とも言います
このレポ債取り引きも、FRB(アメリカ中央銀行)が主体となって随分行われているようで
要は、大手銀行や大手投資銀行などに、手っ取り早く手数料収入を稼がせている。。。ということです

これらのことが、今のアメリカで随分とおこなわれているようで
要するにですね、そうやって短期利益を稼いで帳尻を合わせなければならないほど、財務状況の悪い金融機関が数多くある。。。という事かと思います
そして、これが肝心なことなのですが。。。。。。
要は、こういう多額の損失を抱えてアメリカ政府やFRBの救済措置に頼らないといけなくなった金融機関が、実際に数多くある。。。
だからこそ、多額のディリバティブ損失を抱えた世界各国の金融機関がこぞってドルを手に入れて
トレジャリービルやレポなどのオプションを買い漁って、損失補填にいそしんでいる。。。
そういうことなのではないでしょうか?
だからこそ、ネガティブな意味でドル需要が高まって、ドルが世界中で高騰しているわけです
こういう風に考えれば、前回の農林中金の話も、なんだか腑に落ちてくるんですね
農林中金だけが多額の損失を抱えている。。。わけではないんですよね

私は思うのですが、今たちまち、世界中の金融機関の巨額の損失が明らかになれば、大変な事態になり大混乱になる
それを考えて、アメリカ政府が「景気のソフトランディング」をさせる時間を稼いでいるように見えます
今までのことから見ると、アメリカで短期金利が高騰している理由がよくわかるんですね
多くの金融機関が、短時間で損失補填をしなければならないからです。。。だから短期金利が高い。。。そう仕向けているのでしょう
それで、ここからが肝心なことですが
これまで50年以上の実例から見て確かなことは
短期金利と長期金利が逆転する「逆イールド」状態が続いた後に、その「逆イールド状態」が解消され
その後に、世界の景気が大きく後退し、確実に不況に入ります。。。これが過去何度も起きてきた不況のプロセスです
そして、今回の逆イールドは、これまでにないほど長く続いています
ということは、この後に来る不況は。。。。もしかすると大不況。。。いや、世界恐慌なのかもしれない。。。。と、私は感じています

ここからは、大川隆法総裁の教えをもとに、もっと大きな、マクロの目で見た物事の本質を、私なりの見解でお話ししたいと思います
いま、世界中の金融機関が多額の潜在的損失を抱えています
この原因はいったい何なのでしょうか?
この金融崩壊の本質的理由。。。。それは、結論から申し上げるならば、「資本主義精神の喪失」に原因がある
そう、私は思います
世界中の銀行が、バンカー(銀行家)の本道や使命を忘れ、博打のような投機的投資にうつつをぬかしてしまった
企業に資金提供し、その企業を育て大きくすることで、自らも金利をいただき利益を得る
これが本来のバンカーの本道であるし、企業を育てることが本来の銀行の使命であったわけです

以前にも言ったことがありますが、銀行には「お金を発行する事ができる」という、特別な権能があります
しかしながら、たとえお金を発行できたとしても、銀行が発行したそのお金には「裏付け」がありません
経済が発展し、「そのお金で買える品物やサービスがあること」が、そのお金・貨幣の信用の裏付けになります
ですから、銀行はお金を発行するだけでは駄目で、企業を育て、経済を発展させる使命があるわけです
経済が発展することなく、お金だけ発行したとしても、そのお金・貨幣は「紙くず」にしか過ぎないと思います
それを忘れて、銀行経営者が、自らの欲のために値上がりしそうな商品を買って利益のみを求めた。。。。。。
そのツケが。。。。資本主義の精神を忘れて短期的な利益にのみ走ったそのツケが、今の金融崩壊を招いている
そう。。。。。思います

資本主義の精神の本質とは何かを、今一度、多くの方が考える必要があるのではないかと、いま私は思っています

それでは、また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オイルダラー崩壊?。。。なのに何故いまだにドルが高いのか?その理由について考える

2024-06-27 01:12:50 | 政治
まず最初にご紹介するのは、越境3.0石田和靖さんの動画です


世界経済について、たぶん私は、一般的な経済評論家などとは随分違う見解をもっているように思います
大きな流れとしては石田さんや山中さんの見解は正しいと思うのですが、それでもいま、なぜか我々が考えるよりもドルが全体的に高値だったりします
その理由について、今日は思うところを書いてみようと思います

ドルがなぜ高いか?については、その理由を単純な言葉で言うと、答えは「ドル需要があるから」ということになります
それで、いまのドル紙幣のどこにそんな魅力があるのか?と考えてみたんですが。。。。うーん、どうもしっくりこない
アメリカがこれから、「発展につぐ発展」となるかと言われれば、そんなはずはない様に思われます
では、何が理由なのか?ですが。。。。
私が考えるに、その大きな理由の一つが、世界の大手金融業・投資銀行の金融リスク・信用不安と関係があるのではないか?
と思うのですよ

話は変わるのですが、日本の農林中金(JAバンクの親会社)が、巨額の損失を抱えていることをご存じでしょうか?
その額、純損益でおよそ1兆5000億円と言われています
この農林中金も過去私が語ってきた通り、西欧の大手投資銀行と同じく、多額のデリバティブ商品を買って投資を繰り返しており
世界各国の金利が上昇することによって債券価格が下がり、投資損失が膨らんできたわけです
農林中金は、資産運用として外国債券を約22兆円ほど買っていました
その結果が1.5兆円の損失。。。です。。。これを聞いて農家さんたちはどうお感じになるでしょうか?
まあ、どこか他人ごとなのかもしれませんが。。。。

それで肝心なことですが、農林中金は損失補填策として、そのデリバティブの外国債券を、今年度に10兆円ほど売りさばこうとしていて
アメリカ政府から「金融監視対象金融機関」に指定されたんだそうです。。。まあ、「ヤバい奴がおる」と、目をつけられたわけです
なんでヤバい奴認定されるか?と言いますとね。。。。
そんな10兆円規模の債権を一気に売りに出されたら、債券市場が大混乱になる可能性があるからです
つまりですね、他にもそんなヤバい商品抱えているアメリカの銀行とか大手投資銀行とか、いっぱいいるわけですよ
農林中金が債権商品を大量に一気売りに出てしまえば、それこそ債券価格が崩壊して、他の銀行だって甚大な被害が出てしまうわけです

ここまで聞けば、聡明な方ならお判りでしょう?
つまり、アメリカやヨーロッパの大手金融機関、大手投資銀行たちは、いまだ巨額の先物商品やデリバティブ商品の損失に喘いでいるわけです
ですから、農林中金程度の外国の投資銀行が保有する程度の債券でさえ、容易に売りさばくことは危険である。。。と、認知されているわけです
欧米の大手投資銀行をはじめとする金融機関の保有する損失を含むデリバティブ商品は、実に1000兆ドル。。。つまり16京円という
とてつもなく巨額なものなのです

余談ですが、農林中金が1.5兆円という巨額の損失を、どうやって隠そうとしていたか?ですが。。。
これはね、この安くなった外国債券を一気売りして、そのお金をドルから円に換金し、為替差益で損失を補填しようと考えている、と思われます
分かりやすく言いますとね。。。数年前まで1ドル120円とかでしたでしょ?その頃にドル建てで買った債権を円に戻せば
今は1ドル160円近い円安ですので、為替差益が20~30%見込めるわけです
で。。。農林中金が10兆円分の債券を売れば、円安効果で1兆円や2兆円の損失は補える。。。。と考えたんでしょうね

それで、肝心なドル高の理由なんですが
これはね、一つには、アメリカ政府やアメリカ中央銀行(FRB)が高金利のオプションをつけて大手金融機関を救済しているからではないか?
と私は見ています
以前に一度書きましたが、アメリカの財務省短期証券(トレジャリービル)というアメリカ財務省が発行する短期証券を銀行に買わせて
財務省が証券を買い戻すときに高い金利を払って銀行を儲けさせているわけです
今のアメリカは、長期金利よりも短期金利の方が高いため、こういう「変則技」が使えるわけです
つまりね、極端なことを言えば、財務省証券を100万ドルで銀行に買わせて、30日後に110万ドルで財務省が買い戻し、10万ドル儲けさせる
みたいなことを繰り返しやっているわけです
これをやりますとね。。。短期的に利益が出て効率がいいものですから、当然大手金融機関もこれをどんどん買い入れて利益を得るわけです
それでですね。。。。この「財務省証券」などのオプション商品を買いつけるのに、多額のドルが必要になる。。。というわけです
多分、西欧の大手銀行などは、このアメリカの財務省短期証券を(これだけではないと思いますが)どんどん買っていると思われます
それでですね。。。ユーロを売ってドルを手に入れ、ドルで短期証券で儲けて、それをまたユーロに換金するときに為替差益で儲ける
こうした事をやっているように、私には思えるんですよね

しかしですね、それだけじゃないんですよ。。。
アメリカは、ドルの証券金利にオプションをつけることで、ドル需要を生み出し、短期的に「ドル高」を演出しているのだと思います
多分、ドル崩落の危機を感じ取っているのだろうと思います

最後に、私が言いたいことを一つ述べておきます
大川隆法総裁は以前、「日銀のマイナス金利は資本主義の精神を傷つける」と語られました
それ以前にも、大川総裁はこうも述べられていました「バンカー(銀行家)は、企業に資金を貸し付け、企業を育てることに使命がある」
つまり、大川総裁が言いたかったことは、銀行家が金利を得て儲ける。。。ということはどういうことかというと
「企業にお金を貸しつけることで、企業に資金力を与え、育てることで、金利を取る金貸しとしての正当性が得られる」
という事だろうと思うのです。。。。これが資本主義の精神だと私は思うんですね
だから、日銀のマイナス金利によって、銀行が貸付による利益が出せなくなってしまったことで、他のことにお金を運用するようになった。。。
農林中金のやったことは、ほめられたことではありませんが、結局、「お金を貸し出しても儲からない」。。。。ということ。。。。
これが資本主義の精神を傷つけたわけです

銀行家は本来のバンカーの使命に立ち返れ
今日はこれを結論としたいと思います

それではまた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閉じた社会と開かれた社会

2024-06-24 23:41:19 | 政治
今日の日記は、私などにはとても恐れ多いことなのですが、多少、哲学的色彩を帯びた内容となります
ドイツの哲学者カントは、生前、当時の有名な学者であり霊能者でもあったエマニュエル・スウェーデンボルグ(スウェーデンボリ)に興味を持ち
彼に関する考察を書いた「視霊者の夢」という著書を著しております
実は私も、若い頃にこのスウェーデンボルグの夢(霊界)日記に関する本を何冊か読んで影響を受けておりまして
カントがスウェーデンボルグに興味を持ったその好奇心的な感覚が、肌感覚で分かる気がするのです
なぜかと言いますとね。。。私も。。。当然カントとはレベルは違うとは思いますが。。。
このスウェーデンボルグの霊界日記に書かれた内容について、何カ月にもわたって
その内容が真実であるのかどうか、それを「考え続けた」経験があるからです

その結果たどり着いた結論がですね。。。。人間の死後の世界は確実にある。。。という結論だったんですね
これだけの結論を得るために、それこそ。。。当時は学生時代でもありましたから、日がな一日中考え続けたこともありました
私が死後の世界、つまり霊界世界を信じるという結論に達するまでには、相当な思考訓練の繰り返しがあったのです
ですから、誰がなんと言おうと、「あるものはある」わけで、「人間は本来霊的な存在である」という結論は、私の中では覆らないのです

そしてカントがスウェーデンボルグに影響を受けて思考を繰り返し、その結果到達した哲学体系として「純粋理性批判」がありますが
カントが「純粋理性批判」を著したその理由が、実によくわかるんですよ。。。大げさな表現ではなくね。。。率直に理解できます
カントには。。。。スウェーデンボルグの描く霊界世界の「法則性」が、分からなかったんだと思います
多分、カント自身は霊的な経験がなかったために、死後の世界と現世(この世)が、なぜそれほど違っているのか?
そこについて、率直に理解ができなかった。。。。この世の法則に照らし合わせても、「霊界がなぜそんな世界なのか?」
それが理解できなかったわけです

だからですね。。。。結局、彼は分からないから
「この世の頭で理性的に考えて理解できないものは、哲学として、学問として扱うべきじゃない」
そう考えて、純粋理性批判を書いたのだと思います
もちろん、スウェーデンボルグ自身も、霊界とこの世の法則の違いについて感覚的には分かっていたのでしょうけれども
それをこの世的な言葉に翻訳し、この世の人に明確な言葉で示すことはできませんでした
結局、カントには時代的な制約があり、霊界の法則性を解き明かすだけの知識が得られなかったわけです

かく言う私もまた、当時は「なぜ霊界はそんな世界なのか?」が、明確には分かりませんでした
その霊界の法則性について、明確に説き明かされた書物を私が手に取ったのは、それから1~2年後のことです
その書物を手に取ったときの衝撃は今も明確に覚えています。。。体に電撃が走るような衝撃体験でした
その書物を書いたのが、実は大川隆法先生だったんですね
当時のカントに分からなかったことが、いま現在を生きる私には分かる。。。これが時代の制約であったわけです
当然、カントより私が知的に優れているわけではありません。。。今を生きる私が、カントより恵まれた時代を生きているという事です

あの世の世界、つまり霊界世界(実在界)は、心の法則の統べる世界です
すべての人間が、心の法則の下にあり、その法則によって生かされています
この世もまた、心の法則の統べる世界ではありますが、実在界よりもやや硬直し、固まった世界なので
実在界のように、思ったことがすべて思い通りになることはありませんし
またこの世は、多くの人の思念が交錯している世界なので、自分の思いとは違う結果がでることも往々にしてあります
この世もまた心の世界ではあるけれども、なかなか自分の思い通りにならない、不自由を感じる世界でもある。。。。わけです

カントが純粋理性批判を説いたことで、後世の哲学者たちがカントの影響を受け
霊とかあの世などの話を「理性的でない」として、学問から排除する流れが始まっていきました。。。
つまり、近代の唯物論はカントが元祖。。。とも言えるわけです
結局、霊的なものを甘受できない後世の学者は、プラトンやヘーゲルのような形而上学を哲学として扱うよりも
分からないこと、理解できないことをバッサリと切り捨ててしまう方を選択したわけです

そして今日の表題「閉じた社会と開かれた社会」の議論に移るわけですが
この「開かれた社会」という表現は、実は件のカントの影響を受けた哲学者カール・ポパーの発案です
ポパーはプラトンを痛烈に批判しているわけですが、プラトンの説くイデアの世界(霊界)こそが人間を迷信の世界に閉じ込めた元凶であって
プラトンらによって迷信の世界に閉じ込められた世界こそが「閉じた社会」だというわけです
ポパーは迷信から人間を自由にした社会こそ「開かれた社会」だとしています
そして、その思想的影響を強く受けた代表的な人物こそがジョージ・ソロスであり、彼は宗教的な倫理観の破壊者でもあります
結局、宗教的な、もしくはプラトン哲学的なものからくる倫理観こそ、人間を縛る鉄鎖である。。。。というわけです
だから人間のモラルや伝統的・宗教的倫理観を、BLMやLGBTQなどを通じてどんどん破壊しているわけです

私は思うのですが
人間がこの世限りで本当に終わりなら、ポパーやソロスの意見も一考に値するし、それでいいと思います
でも実際には、その唯物論は根本的に間違っているわけです
人間はこの世限り。。。。この考え方こそ、本当は人間を「閉じた社会」に閉じ込めているのではないでしょうか?
今の社会的混乱を見るにつけ
本当は、宗教的な、もしくはプラトン哲学的なものを根源に持つ、宗教的な真理こそが、いま必要とされているのではないか?
そう率直に思うものです

それではまた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗教政党だからこそできることがある

2024-06-22 23:37:29 | 政治
まずは幸福実現党言論チャンネルからどうぞ


今日のこと、ある方のお話を聞きに行きまして、感銘を受けたので日記を書いてみたいと思います
その方は、「宗教政党であることこそ、これからの日本に必要なのだという事を、多くの方に理解していただくことが必要」
とおっしゃっていました。。。。世間一般の常識から言えば、これはナンセンスなのでしょうが
今の私から言わせていただければ、「宗教的信条や信念のない政治家がどれだけ出てきたとしても、もはや日本を変革することはできない」
そう率直に思いますし、ここからの日本を救うカギは、国民の精神性であり宗教性である、と、ここで主張しておきたいと思います

アメリカという国の建国を例にとってみれば、アメリカの繁栄を創った資本主義の精神の根底には、間違いなくプロテスタンティズムがありました
それは、建国の父たちの想起した「独立宣言」の内容から見ても明らかです
もともとアメリカの建国の精神は「独立宣言」にあります
「すべての人間は生まれながらにして平等であり、創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」
これが「独立宣言」の有名な一節ですが、すべての人間(白人のことですが)には、創造主から「自由」なるものが与えられているわけです
この「独立宣言」こそがアメリカの建国の精神となり、宗教的倫理に基づいた資本主義精神が醸成され、アメリカを世界一の国家へと導いたわけです

ところが。。。。です
このアメリカの建国の精神や宗教的倫理観は、今やガンガン破壊されています
今日の講師の方にお聞きしたのですが、ハーバード大学をはじめとする一流校の教授たちをはじめとする教育界
これが最初のターゲットとして無神論的価値観にどんどん蝕まれていきました
国の基(もとい)は教育にあるのは言うまでもありませんが、その教育界から宗教的なるものが放逐され
政財界もまた、どんどん宗教性を失っていきました
BLM(ブラックライブズマター)やLGBTQなど、リベラルや左翼的なる活動の元には、その根底の思想に「宗教性の否定」が入っています
そう。。。個人を悪く言うつもりはないのですが、BLMやLGBTQなど、アメリカの伝統を破壊する活動に多額の支援をしているのが
例えばジョージ・ソロスのような無神論者だったりするわけです
ソロスの思想的背景には、カール・ポパーという無神論学者の「開かれた社会とその敵」という、無神論者のバイブル的思想が入っているわけです

たとえば
LGBTQ団体の主張するところによれば、「誰かが誰かの性別を男だとか女だとか決めつけるのは差別にあたる」のだそうです
そこにあるのは、「完全なる個人主義」です
倫理も何もなく、ただ「個人の自由」を主張すればいい、というわけです。。。これが伝統の破壊なんですね
個人が欲望のままに好きなことをすればいい、というのが「開かれた社会のあり方」だというわけです。。。アナーキーなんですよね
実際、ソロスなどは、まるで破壊工作マニアのように、アメリカの伝統的価値観を破壊し尽くそうとしています
こういう無神論的個人主義に対しては、それに対抗できるのは「宗教的価値」以外にはありません
そして、実際にその無神論が正しいかどうか、それをきちんと論理的に検証してみれば、「無神論は間違いである」ことは明らかなのです
人間の体一つ取ってみても、それが偶然の産物で出来上がることなど絶対にあり得ません。。。それを創造した者がいるはずなのです
この地球において、様々な生物が生存し繁茂し、食物連鎖をしながら生存していることが、実際どれほどの奇跡か?
それは論理的に見れば分かるはずです。。。。無神論者の言うように、偶然にそんなことが起きることなど「絶対に」あり得ません

今日の講師と話し合っていて、今の東京都知事選の話にもなりましたが
まああの掲示板騒ぎ一つ取ってみても、はっきり言って保守だろうが何だろうが、無神論者の無秩序。。。思想性の欠如なんですよ
あんなの、狂っています。。。選挙に犬や猫を立候補させてポスターを張るとか、はっきり言って思想性も政治的信念もない
保守もまた、宗教的価値観を失えば、政治的に迷走する結果になります。。。結局、保守の信頼性を損なうことになるわけです
それは、日本保守党であろうが参政党であろうが、NHKであろうが同じことです
選挙権を持つ者は、何を見て投票すればいいのか?それはね。。。。私が思うには、宗教的価値観の「内容」です
これが一番正しい判断ができる判断材料に、きっとなるはずだと思います

幸福実現党は、そう言う意味で、立党からこれまで、主張が全くぶれず、一本筋が通っています
これが宗教政党の凄さなんだと、多くの人に気がついていただきたいと思います

それでは。。。。また

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする