投資の神様、ウォーレン・バフェット氏の右腕兼番頭、チャールズ・マンガーさんが99歳で亡くなられたそうです
マンガ―さんは、バフェット氏の投資会社バークシャーハサウェイの番頭で、バフェット氏の兄貴分でもありました
そんな方が亡くなられたそうですが、なんだか時期的にフラグな感じがして、象徴的に意味深なものを感じます
私は、ウォーレン・バフェットという人を調べれば調べるほど、そこに単なる投機的なギャンブラー気質を感じません
むしろこの方には、真の資本主義精神を持った大物経営者のような印象を受けます
日本のとある投資アナリストの方がおっしゃるには
バフェット氏は、一か八かのギャンブル的な投資を戒め、むしろ普段のお金を節約倹約して貯蓄することを勧めています
バフェット氏自身、若い頃はゴルフ場でキャディーの仕事をし、ロストボールを拾い集め、それを磨いて転売し、少しずつお金を貯め
それを元手に、徐々に投資して資金を増やしていくという。。。まさに二宮尊徳ばりの積小為大の精神でやってこられた方です
同じことは大富豪鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにも言える事なんですよ
カーネギーは若い頃、電信の仕事をしており、見よう見まねで覚えた電信の技術を買われ、その仕事である程度成功し、資金を貯め
そこの上司のはからいで、ある会社の株主となり、徐々に投資に成功して成功していきます
また、陰謀論家には評判は良くないかもしれませんが、ロックフェラー1世もまた、同じように節倹と積小為大が出発点なんですね
ロックフェラ―は若い頃、七面鳥が高値で売れるのに注目し、七面鳥を養殖して利益を出したりしていました
このように、もともとアメリカの大富豪の方たちは、二宮尊徳精神と共通する資本主義精神を根底に持っているわけです
ですから、いまの一般的アメリカ人のような「Buy Now Pay Late (バイナウ・ペイレイト) 」つまり「先に買って後で払う」というのは
アメリカのプロテスタントの精神。。。。資本主義精神に反しているわけです(笑)
ところが。。。ですね。。。今、アメリカでは歳末商戦で史上最高の売り上げがあるそうで
アメリカ人のクレジットカードの支払い残高は、空前の1兆ドル(150兆円)を突破したそうです
つまり、お金はないけど金は使うわけです。。。今のアメリカ人の約半数が、現金で15万円(1000ドル)を払えないそうです
ですので、いまのインフレ経済の中、給料の上昇が物価の上昇に遠く及ばないなかでのこの浪費。。。どういう事になるのでしょうか
アメリカ人の今の平均給与は税込みで約40000ドル、日本円にして約600万円です
日本人の感覚だと、これだけで凄いと感じてしまうわけですが、アメリカの平均家賃は月額2000ドル(約30万円)ほどで、年間360万円
光熱費などを考えると、600万円では、ほとんど生活できるレベルではないそうです
これに先ほどのBNPL(先買い後払い)があって、アメリカ人は常にクレジットカードのリボ払いに追われています(実質金利20%以上)
これが最近になってアメリカ人のクレジットローン残高を急激に押し上げており、そろそろ「借金も限界」に来ていると言います
アマゾンなどで買い物をしていると、今日もメールに案内が来ていますが、「ブラックフライデー」とかなんとかで
後払いのクレジットでどんどん買い物をさせようと、猛アピールしてきます(笑)
買わなきゃ損。。。みんな買ってる。。。みたいに、集団心理をあおってきます
これがアメリカ流の借金商戦なんだな。。。と思うわけです
また、いまのアメリカでは住宅金利が非常に高くなっていて、住宅価格が史上最高値になっているそうで
具体的には住宅ローンの金利はここ2年あまりで3%から8%に上昇、住宅価格も40%以上高騰しています
ですから、いまの「中流アメリカ人のほとんどが家を買えない」状況になっているそうです
ここからは銀行の話ですが、この住宅ローン問題がまた、アメリカの銀行の経営を非常に悪化させているといいます
一般的にいまのアメリカの銀行危機を起こしている原因は
FRB(中央銀行)による急激な利上げによって、銀行がこれまで買い漁ってきた国債の価格が暴落したことによる「額面割れ」です
銀行には、自己資本比率というものが設定されており、貸し出しを行う際、一定額の自己資本を持っていないといけないのですが
FRBの急激な利上げに伴い、債権の価格が暴落してしまい、自己資本比率が低下し、一気に信用不安を起こしたわけです
それがシリコンバレー銀行(SVB)やシグナチャー・バンク、ファースト・リパブリック・バンクの破綻に繋がりました
信用不安によって、顧客が払い戻しを求めたところ、これが「取り付け騒ぎ」になって、払い戻し不能になり、破綻したわけです
この金融不安を脱するため、アメリカ政府が声明を出すなど、必死に対策を講じてきたわけですが、ことは非常に深刻度を増していると言います
実は、アメリカのFRBの急速な「利上げ」は、ドル離れを起こし始めている発展途上諸国へのプレッシャーでもあった、と言われています
先日から申し上げている通り、世界ではペトロダラー体制が崩れ始めており、ドル離れが始まっています
アメリカはそのドル離れにも手を打ち始めており、その政策の一環が、発展途上国へのドル金利払いの上昇であったと言われています
実際、BRICSに加盟しようとしている発展途上国の多くは、ドル金利の上昇により金利の利払いが嵩み、経済に悪影響が出ているそうです
こうした「ドルの武器化」により、またもアメリカは、自分の国の経済にダメージを受けるという「ブーメラン」に見舞われました
特にインフレとローン金利の急上昇により、アメリカの住宅産業は壊滅的な影響を受けているそうで
アメリカの地方銀行の多くは、住宅ローンをメインに、個人に資金を貸し出しているところが多く
自己資本の中に住宅ローンを「債権」として組み入れているところが沢山あり、住宅ローンの「焦げ付き」もまた、深刻な問題となっています
こうしてみていると、アメリカ経済の深刻さ、特に金融不安は非常に際立ってきている感があります
実際、最近になってアメリカの大手銀行で、銀行間取引の決済が一時的に止まって、給料の振り込みやローンの支払いが決済できない。。。
などのトラブルが頻発し、一掃不安を掻き立てています
こうしたことの、本当の原因。。。真因はいったい何なのでしょうか?
私は思うのですが、やはりこれは、「資本主義精神の喪失」に遠因がある、と感じるのです
バイデン大統領による度重なるロックダウンと政府小切手の乱発。。。
要するに、国民は「いわれのない金」を、政府から沢山受け取ってきました
アメリカ人はそれを浪費してインフレを引き起こし、政府が慌てて金利を引き上げたことにより、政府国債に魅力がなくなって価格が暴落し
それを大量に買い込んでいた銀行が、巡り巡ってダメージを受けることになりました
銀行の本来の業務は、政府国債を買い込んで儲けることではなく、企業に資金を貸し出して企業を成長させ、自らも成長することです
政府国債を大量に買い込むというのは「政府のバラマキの原資のため」、ということであって、本来の銀行の業務ではないということでしょう
ここが、銀行の誤った考え方なのだと思います
銀行というのは、経済に血液を流し込むための心臓であるべきであって、政府との金のやり取りで金儲けするのが本来の業務ではありません
資本主義の精神をはき違えたために、こうした事態は起きているのだと、私は思います
このままいくと、アメリカには金融崩壊が起きるような気配が感じられます
楽をして一攫千金。。。。こうした事に慣れた銀行に、本来の本業を取り戻すことができるでしょうか?
私は、いまのアメリカの銀行に金を預ける「ドル建て預金」は、めちゃくちゃ怖いと、ひそかに思っています
それではまた、この続きでアメリカの経済についても書いていきますね
マンガ―さんは、バフェット氏の投資会社バークシャーハサウェイの番頭で、バフェット氏の兄貴分でもありました
そんな方が亡くなられたそうですが、なんだか時期的にフラグな感じがして、象徴的に意味深なものを感じます
私は、ウォーレン・バフェットという人を調べれば調べるほど、そこに単なる投機的なギャンブラー気質を感じません
むしろこの方には、真の資本主義精神を持った大物経営者のような印象を受けます
日本のとある投資アナリストの方がおっしゃるには
バフェット氏は、一か八かのギャンブル的な投資を戒め、むしろ普段のお金を節約倹約して貯蓄することを勧めています
バフェット氏自身、若い頃はゴルフ場でキャディーの仕事をし、ロストボールを拾い集め、それを磨いて転売し、少しずつお金を貯め
それを元手に、徐々に投資して資金を増やしていくという。。。まさに二宮尊徳ばりの積小為大の精神でやってこられた方です
同じことは大富豪鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにも言える事なんですよ
カーネギーは若い頃、電信の仕事をしており、見よう見まねで覚えた電信の技術を買われ、その仕事である程度成功し、資金を貯め
そこの上司のはからいで、ある会社の株主となり、徐々に投資に成功して成功していきます
また、陰謀論家には評判は良くないかもしれませんが、ロックフェラー1世もまた、同じように節倹と積小為大が出発点なんですね
ロックフェラ―は若い頃、七面鳥が高値で売れるのに注目し、七面鳥を養殖して利益を出したりしていました
このように、もともとアメリカの大富豪の方たちは、二宮尊徳精神と共通する資本主義精神を根底に持っているわけです
ですから、いまの一般的アメリカ人のような「Buy Now Pay Late (バイナウ・ペイレイト) 」つまり「先に買って後で払う」というのは
アメリカのプロテスタントの精神。。。。資本主義精神に反しているわけです(笑)
ところが。。。ですね。。。今、アメリカでは歳末商戦で史上最高の売り上げがあるそうで
アメリカ人のクレジットカードの支払い残高は、空前の1兆ドル(150兆円)を突破したそうです
つまり、お金はないけど金は使うわけです。。。今のアメリカ人の約半数が、現金で15万円(1000ドル)を払えないそうです
ですので、いまのインフレ経済の中、給料の上昇が物価の上昇に遠く及ばないなかでのこの浪費。。。どういう事になるのでしょうか
アメリカ人の今の平均給与は税込みで約40000ドル、日本円にして約600万円です
日本人の感覚だと、これだけで凄いと感じてしまうわけですが、アメリカの平均家賃は月額2000ドル(約30万円)ほどで、年間360万円
光熱費などを考えると、600万円では、ほとんど生活できるレベルではないそうです
これに先ほどのBNPL(先買い後払い)があって、アメリカ人は常にクレジットカードのリボ払いに追われています(実質金利20%以上)
これが最近になってアメリカ人のクレジットローン残高を急激に押し上げており、そろそろ「借金も限界」に来ていると言います
アマゾンなどで買い物をしていると、今日もメールに案内が来ていますが、「ブラックフライデー」とかなんとかで
後払いのクレジットでどんどん買い物をさせようと、猛アピールしてきます(笑)
買わなきゃ損。。。みんな買ってる。。。みたいに、集団心理をあおってきます
これがアメリカ流の借金商戦なんだな。。。と思うわけです
また、いまのアメリカでは住宅金利が非常に高くなっていて、住宅価格が史上最高値になっているそうで
具体的には住宅ローンの金利はここ2年あまりで3%から8%に上昇、住宅価格も40%以上高騰しています
ですから、いまの「中流アメリカ人のほとんどが家を買えない」状況になっているそうです
ここからは銀行の話ですが、この住宅ローン問題がまた、アメリカの銀行の経営を非常に悪化させているといいます
一般的にいまのアメリカの銀行危機を起こしている原因は
FRB(中央銀行)による急激な利上げによって、銀行がこれまで買い漁ってきた国債の価格が暴落したことによる「額面割れ」です
銀行には、自己資本比率というものが設定されており、貸し出しを行う際、一定額の自己資本を持っていないといけないのですが
FRBの急激な利上げに伴い、債権の価格が暴落してしまい、自己資本比率が低下し、一気に信用不安を起こしたわけです
それがシリコンバレー銀行(SVB)やシグナチャー・バンク、ファースト・リパブリック・バンクの破綻に繋がりました
信用不安によって、顧客が払い戻しを求めたところ、これが「取り付け騒ぎ」になって、払い戻し不能になり、破綻したわけです
この金融不安を脱するため、アメリカ政府が声明を出すなど、必死に対策を講じてきたわけですが、ことは非常に深刻度を増していると言います
実は、アメリカのFRBの急速な「利上げ」は、ドル離れを起こし始めている発展途上諸国へのプレッシャーでもあった、と言われています
先日から申し上げている通り、世界ではペトロダラー体制が崩れ始めており、ドル離れが始まっています
アメリカはそのドル離れにも手を打ち始めており、その政策の一環が、発展途上国へのドル金利払いの上昇であったと言われています
実際、BRICSに加盟しようとしている発展途上国の多くは、ドル金利の上昇により金利の利払いが嵩み、経済に悪影響が出ているそうです
こうした「ドルの武器化」により、またもアメリカは、自分の国の経済にダメージを受けるという「ブーメラン」に見舞われました
特にインフレとローン金利の急上昇により、アメリカの住宅産業は壊滅的な影響を受けているそうで
アメリカの地方銀行の多くは、住宅ローンをメインに、個人に資金を貸し出しているところが多く
自己資本の中に住宅ローンを「債権」として組み入れているところが沢山あり、住宅ローンの「焦げ付き」もまた、深刻な問題となっています
こうしてみていると、アメリカ経済の深刻さ、特に金融不安は非常に際立ってきている感があります
実際、最近になってアメリカの大手銀行で、銀行間取引の決済が一時的に止まって、給料の振り込みやローンの支払いが決済できない。。。
などのトラブルが頻発し、一掃不安を掻き立てています
こうしたことの、本当の原因。。。真因はいったい何なのでしょうか?
私は思うのですが、やはりこれは、「資本主義精神の喪失」に遠因がある、と感じるのです
バイデン大統領による度重なるロックダウンと政府小切手の乱発。。。
要するに、国民は「いわれのない金」を、政府から沢山受け取ってきました
アメリカ人はそれを浪費してインフレを引き起こし、政府が慌てて金利を引き上げたことにより、政府国債に魅力がなくなって価格が暴落し
それを大量に買い込んでいた銀行が、巡り巡ってダメージを受けることになりました
銀行の本来の業務は、政府国債を買い込んで儲けることではなく、企業に資金を貸し出して企業を成長させ、自らも成長することです
政府国債を大量に買い込むというのは「政府のバラマキの原資のため」、ということであって、本来の銀行の業務ではないということでしょう
ここが、銀行の誤った考え方なのだと思います
銀行というのは、経済に血液を流し込むための心臓であるべきであって、政府との金のやり取りで金儲けするのが本来の業務ではありません
資本主義の精神をはき違えたために、こうした事態は起きているのだと、私は思います
このままいくと、アメリカには金融崩壊が起きるような気配が感じられます
楽をして一攫千金。。。。こうした事に慣れた銀行に、本来の本業を取り戻すことができるでしょうか?
私は、いまのアメリカの銀行に金を預ける「ドル建て預金」は、めちゃくちゃ怖いと、ひそかに思っています
それではまた、この続きでアメリカの経済についても書いていきますね