安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

日本の生き筋。。。減量の経済学 その2

2022-04-08 11:11:25 | 政治
話の筋が見えないと思いますので、前回の日記をご覧になられていない方は、ぜひ前回からご覧ください
日本の生き筋。。。減量の経済学

前回の日記では、長々と書いたために、要点がまとまっていませんでした、なので話をもう一度まとめますと
通貨を発行してのバラまき政策には、「三つの大きな弊害」がある、という話で
一つ目は、むやみな通貨発行によるバラまきは、日本人の自助・勤勉の精神を損なうことになり、結果的に日本の価値を損なう
ということ

二つ目は、バラまきは、「資本の集中」という、本来資本主義が力を発揮するための条件に反しており
資本を分散させ、結果的に日本の進歩・発展につながらない、ということです
おそらくここは、三橋貴明さんが分かっていない部分だと思います
国が持っていた莫大な資本を個人に分散させれば、国が力を注ぐべき事業への資本投下が分散されてしまいます
それだけでなく、人材が様々な分野に分散され、本当に必要な分野への「人材の集中」ができなくなるわけです
無駄な仕事を沢山作れば、例えば今一番必要な「国家防衛」という分野に資本と人材を投入できなくなる。。ここが一番の問題点です
「地域コミュニケーションを活性化させましょう」なんてのは本来国が考えるべきものではなく、地域の民間人が考えるべきことです
無駄な仕事に、資本と人材が分散されることによって、本当に大事な事業が前に進まなくなっているわけです
いかに公務員を増やしたところで、無駄な分野に人が増えていくだけで、意味はないのです
それよりも、もっと仕事をスリム化して、国のやるべきことに集中して、国を守っていくべきなのです
ドラッカーが言う通り、国には国のやるべき仕事がある、「国家の使命とは何か?」を考えることです

前回書ききれなかったバラまきの弊害の三つ目についてですが
これは、「バラまきをすることで、無駄な規制が数多く作られ、民間経済に縛りが増え、経済活動を阻害する」ということです

国は今回、プラスチック新法とやらを作り、プラスチックの焼却について更なる規制を設けます
こういうのが、無駄な規制なのです
本来、プラスチック包装やレジ袋などは石油精製の過程でできた「余りもの」の副産物を使っているわけで
決して資源を無駄にしているわけではありません
にもかかわらず、さらに馬鹿な手間をかけコストをかけさせて、民間にさらにコスト負担を強いるものです
こういうのが無駄な仕事なんですが、この無駄な仕事によるしわ寄せは、国民に来るわけです
国はこれが国民生活に負担になることを知っているため、業界団体に「補助金」を撒いていくわけです
国は無駄な仕事を考えだし、無駄な規制を作って人材と資金を分散させ、国民生活を圧迫するわけです
小泉進次郎くんのような馬鹿は政治家には向かないと思います

小泉氏はこのことにより、無駄な公務員がプラ新法のために必要となり、無駄な設備投資のために民間企業がコスト負担を強いられ
企業側、民間側にも無駄な人員を配置する必要が出てくるわけで、そのマイナスは計り知れません
こういうのが、日本経済の発展を阻害するわけですが、それが分からないわけです

事業的に見た「投資とコストの違いが分からない」、これが小泉進次郎くんなのです
新しい技術を生み出すための費用や人材、設備投資などは「投資」ですが、同じ事業をするための負担が増えることを「コスト」と言います
この企業の「コスト」が増えることで、跳ね返ってくるのは商品価格です。。。購入する一般人が負担するわけです
これが「隠れた税金」であるということに、ほとんどの人が気が付いていないわけですね

今回はプラ新法のことを取り上げましたが、政府は新しい法律を作るたびに、人員を「その法律の監視のために」割くことになります
公務員を増やせ、という三橋貴明さんの主張は、一見まともに聞こえますが、増えた分の人員が、民間を監視するために向けられる
こうした悪循環に気が付いていないことが、三橋さんの迂闊なところなんです
何でかと言いますとね、三橋さんは「小さな政府は無条件で悪」こう思っているからなんですよ
大きな政府とはね、国が国民の生活に細かく関与し、国民の生活をコントロールすることなんです
基本的に社会主義的発想なんですよ。。。だから、三橋さんの思想は「れいわ新選組」や「日本維新の会」と波長が合うわけです

国民から勤勉の精神や研究熱心な国民性を無くしたら、もはや日本円を支える信用はなくなってしまいます
ここに気が付かずに、お金をどんどん発行しろ、とか、こんなの間違っています
財政均衡主義を廃止したいんだったら、まずは減税して、無駄な政府の仕事をリストラする
こういう発想がいま、日本に求められていると、私は思います
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日本の生き筋。。。減量の経済学

2022-04-08 02:07:00 | 政治
ウクライナ問題ばかりだと飽きてくるので、少し違う話を

前回の日記を書いてからというもの、私はこの「減量の経済学」について、記事を書きたくて仕方がありませんでした
それはなぜかと言いますと、今、ロシアが新しい金融革命を起こそうとしているのを見て、「どうすれば日本は生き残れるのか?」
ということを真剣に考える必要がある、と思ったからです

私は以前、三橋貴明さんの関連動画をよく見ていましたが、最近はあまり見る気がしなくなりました
なぜそうなったかというと、「三橋さんの主張では、日本が本当に良くなることはない」と感じたからです
三橋さんは、状況に応じてなのでしょうが、今はまあ財政拡大派の識者や政治家さんたちの理論的主柱になっている一人だと思います
しかしながら、彼(同年代なので失礼ながら彼と呼びます)の思考の中では、お金について、「良いお金も悪いお金もない」
という、経済学の常識的観点からお金というものを「価値中立」であると、とらえているようです
しかしながら、お金には「経済発展のためになるお金と、経済発展の邪魔になるお金」この二つがあるということを、彼は語りません
そこまで理解していないんだろうと思います
とにかく、貸し方・借り方からなる財務諸表的に経済をみて、お金を増やせばみんな豊かになる、という結論になっています
結局、「お金の使い方なんて、何が良くて何が悪いか、やってみないと分からないでしょ」、というスタンスだと思います

三橋さんを話の例に上げているのは、彼の影響力が大きく、政治家にも財政出動を望む人が増えているからです
最近、日本維新の会とやらが、とてつもなく大きな財政出動をマニフェストなどで主張しています
これもMMTの影響を受けてのことであろうと思いますが、はっきり言って、彼らの主張は間違っていると感じます
彼らはマニフェストで毎年100兆円を使い、ベーシックインカムを日本に実現する、みたいなことを言っているようですが
過去、私はこのブログで「ベーシックインカム」を痛烈に批判してきました、まったくもってナンセンスだと思います

彼らは、通貨を発行してのバラまき政策には、「三つの大きな弊害」があるということを理解していないようです

一つは、前回の話のように、ロシアには石油や天然ガスという資源が通貨の裏付けとしてあるように
その国で発行する通貨には、何かしら信用の裏付けが必要です
ですが、ベーシックインカムは、通貨発行の裏付けがないまま断続的に通貨を大量発行する手法です、ここが間違っています
ただ、お金を配れば国民にお金がいきわたる。。それだけの話なんですが、それだけでは通貨の価値は下がる一方なんですね
いや、お金をばら撒けば、むしろ怠惰な人が増えて、お金の価値はもっと下がるはずです

日本はロシアと違って、資源などほとんどありません
では何が日本の通貨の価値を支えてきたのか?それは勤勉で真面目で研究熱心な国民性です
ですから、日本が今後も素晴らしい国であるためには、その精神性を蝕むようなことをしてはならない、というのが私の主張です
ベーシックインカムやバラまきには、人の自助と勤勉の精神を蝕む、慢性の麻薬のような作用があります
最終的に、日本国民は家畜として餌を与えられ、飼いならされていくことになります
しかも、日本維新の会はカジノ推進派です。。。これはもう明らかにだめでしょ
日本維新の会の政策は一知半解、物事を中途半端に理解していて、非常にたちが悪いと思います
こういう政党が出てくるから、MMTに諸手を上げて賛成することはできないんです。。。れいわ新選組なども同じですね

二つ目の弊害、これは簡単に説明できないので実例をあげますが
三橋貴明さんなどは、自身の動画などで「日本の公務員の数はむしろ少なすぎる、もっと増やすべき」ということを言っています
色々な外国の実例をあげて、日本の公務員の数がいかに少ないかを力説しているわけですが
私に言わせれば、肝心なことが全く理解できていないと思います
彼は、「政府はそのまま行けばどんどん肥大化して無駄な仕事が増える」、ということをまったく理解していません
本質的にはここが問題なんです

お勤めをされている人は良く理解できるかもしれませんが、職場というものは、「人手が足りない」からといって
単純に人を増やせば労働力不足を補えるかというと、そういうことでもありません
一般的に人を増やすと、無駄な仕事がどんどん増える。。つまり、パソコンの前に座って「仕事らしきことをやっている」人が増える
ということです
それによって、人を増やしたのにもっと人手が足りない。。。なんてことになるわけです

一つ、身近な地域事業で、「政府が無駄な仕事を増やす実例」をお話ししましょう
農村地域には、農道や水路といった地域インフラを、地域住民のアイデアで補修・長寿命化するための補助金制度があります
これはこれで、地域住民が必要としているインフラ整備を、地域住民自らやってもらうという試みは、良いものだと思います
しかし、その補助金には「おまけ」が付いているのです
なんだかワケのわからない「地域コミュニケーションを促進するための地域環境事業をやりなさい」なんて縛りがついているわけです
これがまた無駄でしてね、補助金を大幅に減らされるのが嫌なもんだから、どこの地域部落でも「絵を描いて(作文をして)」
何らかの地域行事をやったように書類だけ整えて、追加の補助金をかすめ取っているわけですよ、これが常態化しているわけです
まあ、補助金詐欺なわけですが、こんなのが慣例化していて、役所の側も、分かっていながら「上(政府)が決めたことだから」
と、半ば黙認しているわけです。。まあ、地域事業として使っているわけで、個人の利益のためじゃないから、黙認されているわけです

これ、みんながやっていることだから黙認されていますが、これでどれだけ無駄な仕事が増えるか分かりますか?
地域住民は、補助金貰うために写真撮りなどの手間や書類づくりの時間、そして、わざわざ無駄なものを買う必要があるわけですよ
そして役所は、その行事が行われたことを示す聞き取り調査や書類を精査するという、無駄な仕事が発生するわけです
私は詐欺を告発したいんじゃないんです、人間の数を増やすということは、無駄な仕事も増やすことになる
つまり、ほっとけば役人の仕事はどんどん無駄なものが増えるわけです

三橋さんなんかだと、おそらくは「それでもいいでしょ、本当はよくない事なんだけど、政府がお金を使ってお金が回るんだから」
とでも言いそうですが、私が言いたいのはそういうことじゃないんです
今、全国の農村地域では、ため池などの老朽化で、どこもかしこも修理をしないといけないインフラであふれています
もし、政府に「日本の食糧自給率の改善」というものが大事だという頭があれば、真っ先に資金投下すべきなのは
そういうため池とか、農業用水路の補修・改善・整備事業ですよね?
地方の役所では、最近、「お金がない、お金がない」と、よく言います
だったら、お金を無駄なものに使わず、「集中投下」しろよ、と言いたくなります

今、日本の行政の問題点の一つは、「資本が多極化し分散されていて、一番重要な部分に十分なお金が投下されていない」
ということなんです
この問題点を分からず、公務員の数を増やせば問題解決するなんてのは、そもそも何も分かっていないということです
このことを語るときに、私はよく出光佐三と出光興産の製油基地の話をすることがあります、過去にも語ったことがあります
出光興産の出光佐三さんが偉大だったと私が思うのは、エネルギー問題が、日本の命運を決める喫緊の課題だと理解し
莫大な資金を集中投下して巨大な製油基地を作り、日本のエネルギー価格を安定させたことです
出光がなければ、外資に牛耳られた日本の石油価格はものすごく跳ね上がり、今の日本の繫栄はあり得なかったことでしょう
今はガソリン価格が上がっていますが、それでもなお、今のガソリン価格が法外にならないのは、出光佐三氏の功績でもあるわけです

私が提唱している小さな政府とは、無駄を省き、一番重要なものに資本投下をする。。これこそ資本主義の精神だと言っているのです
今、石油価格が跳ね上がっているのですから、本当に大事なのは「価格が安くて安定したエネルギーの確保」なんですよ
太陽光発電のようなお遊びに、なんでこんなに無駄金を使っているのか?もっと頭を向けるところがあるだろう、と思います

第三番目の問題点を語る前に、長くなってしまいましたので次にしたいと思いますが
日本は、お金をばら撒く前に、もっと国の制度自体を減量化し、必要なものに集中して資本投下するスタイルに変化しないといけない
そのことを結論として、今日の日記を終えたいと思います
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