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日本の生き筋。。。減量の経済学

2022-04-08 02:07:00 | 政治
ウクライナ問題ばかりだと飽きてくるので、少し違う話を

前回の日記を書いてからというもの、私はこの「減量の経済学」について、記事を書きたくて仕方がありませんでした
それはなぜかと言いますと、今、ロシアが新しい金融革命を起こそうとしているのを見て、「どうすれば日本は生き残れるのか?」
ということを真剣に考える必要がある、と思ったからです

私は以前、三橋貴明さんの関連動画をよく見ていましたが、最近はあまり見る気がしなくなりました
なぜそうなったかというと、「三橋さんの主張では、日本が本当に良くなることはない」と感じたからです
三橋さんは、状況に応じてなのでしょうが、今はまあ財政拡大派の識者や政治家さんたちの理論的主柱になっている一人だと思います
しかしながら、彼(同年代なので失礼ながら彼と呼びます)の思考の中では、お金について、「良いお金も悪いお金もない」
という、経済学の常識的観点からお金というものを「価値中立」であると、とらえているようです
しかしながら、お金には「経済発展のためになるお金と、経済発展の邪魔になるお金」この二つがあるということを、彼は語りません
そこまで理解していないんだろうと思います
とにかく、貸し方・借り方からなる財務諸表的に経済をみて、お金を増やせばみんな豊かになる、という結論になっています
結局、「お金の使い方なんて、何が良くて何が悪いか、やってみないと分からないでしょ」、というスタンスだと思います

三橋さんを話の例に上げているのは、彼の影響力が大きく、政治家にも財政出動を望む人が増えているからです
最近、日本維新の会とやらが、とてつもなく大きな財政出動をマニフェストなどで主張しています
これもMMTの影響を受けてのことであろうと思いますが、はっきり言って、彼らの主張は間違っていると感じます
彼らはマニフェストで毎年100兆円を使い、ベーシックインカムを日本に実現する、みたいなことを言っているようですが
過去、私はこのブログで「ベーシックインカム」を痛烈に批判してきました、まったくもってナンセンスだと思います

彼らは、通貨を発行してのバラまき政策には、「三つの大きな弊害」があるということを理解していないようです

一つは、前回の話のように、ロシアには石油や天然ガスという資源が通貨の裏付けとしてあるように
その国で発行する通貨には、何かしら信用の裏付けが必要です
ですが、ベーシックインカムは、通貨発行の裏付けがないまま断続的に通貨を大量発行する手法です、ここが間違っています
ただ、お金を配れば国民にお金がいきわたる。。それだけの話なんですが、それだけでは通貨の価値は下がる一方なんですね
いや、お金をばら撒けば、むしろ怠惰な人が増えて、お金の価値はもっと下がるはずです

日本はロシアと違って、資源などほとんどありません
では何が日本の通貨の価値を支えてきたのか?それは勤勉で真面目で研究熱心な国民性です
ですから、日本が今後も素晴らしい国であるためには、その精神性を蝕むようなことをしてはならない、というのが私の主張です
ベーシックインカムやバラまきには、人の自助と勤勉の精神を蝕む、慢性の麻薬のような作用があります
最終的に、日本国民は家畜として餌を与えられ、飼いならされていくことになります
しかも、日本維新の会はカジノ推進派です。。。これはもう明らかにだめでしょ
日本維新の会の政策は一知半解、物事を中途半端に理解していて、非常にたちが悪いと思います
こういう政党が出てくるから、MMTに諸手を上げて賛成することはできないんです。。。れいわ新選組なども同じですね

二つ目の弊害、これは簡単に説明できないので実例をあげますが
三橋貴明さんなどは、自身の動画などで「日本の公務員の数はむしろ少なすぎる、もっと増やすべき」ということを言っています
色々な外国の実例をあげて、日本の公務員の数がいかに少ないかを力説しているわけですが
私に言わせれば、肝心なことが全く理解できていないと思います
彼は、「政府はそのまま行けばどんどん肥大化して無駄な仕事が増える」、ということをまったく理解していません
本質的にはここが問題なんです

お勤めをされている人は良く理解できるかもしれませんが、職場というものは、「人手が足りない」からといって
単純に人を増やせば労働力不足を補えるかというと、そういうことでもありません
一般的に人を増やすと、無駄な仕事がどんどん増える。。つまり、パソコンの前に座って「仕事らしきことをやっている」人が増える
ということです
それによって、人を増やしたのにもっと人手が足りない。。。なんてことになるわけです

一つ、身近な地域事業で、「政府が無駄な仕事を増やす実例」をお話ししましょう
農村地域には、農道や水路といった地域インフラを、地域住民のアイデアで補修・長寿命化するための補助金制度があります
これはこれで、地域住民が必要としているインフラ整備を、地域住民自らやってもらうという試みは、良いものだと思います
しかし、その補助金には「おまけ」が付いているのです
なんだかワケのわからない「地域コミュニケーションを促進するための地域環境事業をやりなさい」なんて縛りがついているわけです
これがまた無駄でしてね、補助金を大幅に減らされるのが嫌なもんだから、どこの地域部落でも「絵を描いて(作文をして)」
何らかの地域行事をやったように書類だけ整えて、追加の補助金をかすめ取っているわけですよ、これが常態化しているわけです
まあ、補助金詐欺なわけですが、こんなのが慣例化していて、役所の側も、分かっていながら「上(政府)が決めたことだから」
と、半ば黙認しているわけです。。まあ、地域事業として使っているわけで、個人の利益のためじゃないから、黙認されているわけです

これ、みんながやっていることだから黙認されていますが、これでどれだけ無駄な仕事が増えるか分かりますか?
地域住民は、補助金貰うために写真撮りなどの手間や書類づくりの時間、そして、わざわざ無駄なものを買う必要があるわけですよ
そして役所は、その行事が行われたことを示す聞き取り調査や書類を精査するという、無駄な仕事が発生するわけです
私は詐欺を告発したいんじゃないんです、人間の数を増やすということは、無駄な仕事も増やすことになる
つまり、ほっとけば役人の仕事はどんどん無駄なものが増えるわけです

三橋さんなんかだと、おそらくは「それでもいいでしょ、本当はよくない事なんだけど、政府がお金を使ってお金が回るんだから」
とでも言いそうですが、私が言いたいのはそういうことじゃないんです
今、全国の農村地域では、ため池などの老朽化で、どこもかしこも修理をしないといけないインフラであふれています
もし、政府に「日本の食糧自給率の改善」というものが大事だという頭があれば、真っ先に資金投下すべきなのは
そういうため池とか、農業用水路の補修・改善・整備事業ですよね?
地方の役所では、最近、「お金がない、お金がない」と、よく言います
だったら、お金を無駄なものに使わず、「集中投下」しろよ、と言いたくなります

今、日本の行政の問題点の一つは、「資本が多極化し分散されていて、一番重要な部分に十分なお金が投下されていない」
ということなんです
この問題点を分からず、公務員の数を増やせば問題解決するなんてのは、そもそも何も分かっていないということです
このことを語るときに、私はよく出光佐三と出光興産の製油基地の話をすることがあります、過去にも語ったことがあります
出光興産の出光佐三さんが偉大だったと私が思うのは、エネルギー問題が、日本の命運を決める喫緊の課題だと理解し
莫大な資金を集中投下して巨大な製油基地を作り、日本のエネルギー価格を安定させたことです
出光がなければ、外資に牛耳られた日本の石油価格はものすごく跳ね上がり、今の日本の繫栄はあり得なかったことでしょう
今はガソリン価格が上がっていますが、それでもなお、今のガソリン価格が法外にならないのは、出光佐三氏の功績でもあるわけです

私が提唱している小さな政府とは、無駄を省き、一番重要なものに資本投下をする。。これこそ資本主義の精神だと言っているのです
今、石油価格が跳ね上がっているのですから、本当に大事なのは「価格が安くて安定したエネルギーの確保」なんですよ
太陽光発電のようなお遊びに、なんでこんなに無駄金を使っているのか?もっと頭を向けるところがあるだろう、と思います

第三番目の問題点を語る前に、長くなってしまいましたので次にしたいと思いますが
日本は、お金をばら撒く前に、もっと国の制度自体を減量化し、必要なものに集中して資本投下するスタイルに変化しないといけない
そのことを結論として、今日の日記を終えたいと思います

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