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脱グローバリズムが脱インフレのカギ

2022-04-27 00:39:41 | 政治
前々前回(ややこしくてすみません)のロシアの経済学者セルゲイ・グラジエフ氏のエッセイについて、考察を深めてきましたが
彼のエッセイは、日本語に訳すと、私の翻訳力・語学力が拙いせいで超難解なものになっています。。。
ですが、彼の書いていることは今の日本にとっても、とても重要な内容です、なのでもう少し考察を深めたいと思います

ロシア中央銀行がルーブルを変動相場制に変更したのは、ウクライナのマイダン革命後のクリミア騒乱と
ロシアによるクリミア併合問題の起きた直後の2014年のことでした
この2014年のクリミア併合によってロシアは世界から非難を受け、西側諸国から最初の経済制裁を受けたのですが
これがすごくタイミングがいいことに、皆さんは気が付きませんでしょうか?

私が何を言いたいかと言いますとね
ロシア中央銀行が西側の銀行からの勧めでロシアルーブルを変動相場にした直後にロシア制裁が始まっている。。。
つまり、西側の銀行や投資家たちは、確実にルーブルの価値が下がるタイミングを見計らっているわけです
要するに、西側の銀行や投資家は、ここでロシアへの経済制裁でルーブルが値下がりすることを見越して、ルーブルを※空売りし
意図的にルーブル価格を大暴落させて大儲けした、という事なのです

    ※空売り:空売りとは西側の投資家に許されている投資手法で、元々手元にない物を借りてきて売り、後に買い戻して借り手に返し、その差額で利益を出す手法のこと。今回の場合は、ルーブルを沢山借りたことにして先にルーブルを売り、値下がりした後に安くなったルーブルを買い戻してその差額で大儲けした。

当時のアメリカ大統領オバマは、ロシアルーブルが大暴落したことを受けて、「ロシア経済は崩壊した」と大喜びしたようですが
何のことはない、西側の銀行家たちに騙されたロシア中央銀行が、西側にそそのかされて彼らに大儲けの機会を与えてしまっただけのことで
その結果、ロシアのルーブルは大暴落し、ロシアはルーブル安で輸入品が高くなって経済的に大ダメージを受けた、ということです

つまりですね、2014年のロシア制裁は、オバマや西側の銀行によって意図されて行われた西側のお金儲けだったわけです。。。
同じことが延々と繰り返されているんですよね

彼ら西側の政治家や銀行家、投資家たちは、自分たちに都合の良いルールを他国に押し付けて、他国の資産を食い物にしていくわけです
ロシアはそれによってルーブル安による輸入インフレという苦しみを味わったんです
彼ら西側の悪だくみはそれにとどまりません、彼らは「株式を保有すれば会社はすべて株主のもの」というルールを作り
ロシア企業が資金難に陥ったところで買いたたく。。。つまり、意図的に企業価値を下げさせて乗っ取るわけです
こうして、ロシアの中に新たなオリガルヒが誕生していくわけです

日本でもそうですよね?株式を保有すれば株主は何でもできる。。。みたいなことが当然のように語られていますが
会社というものは、元々の創業者や従業員が作り上げてきた技術やノウハウによって出来上がったもので
途中から株式を買い叩いて大株主になったからと言って、好きにしていいというのはおかしくありませんか?
これ、アメリカによって、日本が上手く洗脳されているんですよ。。。これが資本主義なんだってね(笑)
本来の資本主義はそんなものじゃない。。。
会社を株式で売買して、従業員をリストラして一時的に利益を出して良い会社に見せ、価値が上がったところで高値で売って儲ける
これが西側のハイエナ。。。ハゲタカファンドのやっていることで、これは資本主義じゃなくて、ただのマネーゲームなんです
日本もロシアも、この手法に騙されて、国富を大きく吸い取られているんですよ

ロシアは西側の経済制裁で目が覚め、大きく反グローバリズムに舵を切りました
ロシア嫌いの人は目が曇っているので、ロシアのこの苦悩を知りもしないでしょうが
私は、同じくアメリカや西側のグローバリストたちに翻弄されてきた日本国民の一人として
ロシアの自主独立の気概を心から称えたいと思います

それでは、長くなりますのでこれまでとします

コメント
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