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韓国産食品はチェック体制整いつつある中国産より危険との話   日本の輸入食品検査はロシアンルーレット

2013-11-14 21:57:11 | 日本ニュース(危険・外国関連)


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韓国産食品はチェック体制整いつつある中国産より危険との話
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131114-00000015-pseven-kr
NEWS ポストセブン 11月14日(木)16時6分配信

 

 慰安婦問題、竹島不法占拠、パクリ産業……韓国がついてきた「嘘」で日韓関係は悪化の一途を辿っている。その代償を払う期日が迫ってきた。国際情報誌『SAPIO』ではその嘘を暴く特集を組んでいる。ここでは食品についての記事の一部を紹介する。

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  韓国政府は9月上旬、福島県など8県の水産物の輸入を全面禁止し、8県以外のものについても、通関時に放射性物質が微量でも検出されれば、事実上輸入をストップする措置をとった。

  そもそも韓国は食品の安全や衛生管理がきっちりなされている国ではない。ご都合主義で基準値がコロコロ変わったり、基準に合致している食品を禁輸にしたりしていることからもそれは明らかだ。当然、国内で食の安全を揺るがす事件は頻繁に起きる。

  昨年12月、ソウルや浦項など4つの高校で食中毒が発生した。食品医薬品安全庁の調べで慶尚北道安東市の西安東農協・豊山工場で生産されたキムチからノロウイルスが検出され、出荷された約750tに回収命令が出た。豊山工場のキムチはその年のキムチ品評会で大賞を受賞した有名ブランド品だった。

  今年3 月には、飲食店で出された焼酎から軽油成分が検出されたと報じられ、6~7月に実施された飲食店やスーパーなどの食品検査では、多くの店舗で冷麺などに大腸菌汚染が見つかった。韓国在住のジャーナリスト、藤原修平氏が言う。

 「韓国では夏になると必ず食中毒が流行ります。当局から何度注意を受けても飲食店の衛生管理は一向に改善されません。今年はソウルの日本大使館がホームページで『食中毒注意・冷麺店の多くから大腸菌を検出』と異例の注意喚起を行なったほどで、私の周囲にも食中毒とみられる急性胃腸炎にかかった人が何人もいます」

  この他にも有名メーカーの粉ミルク缶の底からカエルの死骸が見つかったり、乾燥麺の中から金属片が出てきたりと、食の安全を脅かすトラブルをあげれば枚挙にいとまがない。

  そうした韓国の“毒食品”の一部は日本にも輸入されている。厚生労働省の発表によると、韓国から輸入された食品が食品衛生法に違反したケースは年間数十件。最近では養殖ヒラメから寄生虫が、冷凍マグロや海鮮チヂミから大腸菌類が、香辛料トウガラシから農薬が、活シジミなどから殺虫剤などが見つかっている。

  食糧問題研究家の小倉正行氏が解説する。

 「ヒラメから見つかった寄生中のクドア・セプテンプンクタータは食中毒を引き起こします。香辛料トウガラシから検出された農薬のジフェノコナゾールは、動物実験で肝がんリスクがあることが分かっている。活シジミから見つかった殺虫剤のエンドスルファンは日本では昨年から使用禁止になり、検出されてはならないことになっています。大腸菌類が出るのは衛生管理に問題がある証拠です」

  農林水産省によると、韓国からの農林水産物の輸入は金額ベースで約1912億円。中国の5分の1にも満たない(2012年、農林水産物輸出入概況による)。食品表示アドバイザーの垣田達哉氏は言う。

 「韓国産は中国産より輸入量が圧倒的に少ない。その分、食品衛生法違反事例は目立ちませんが、むしろ危険度は中国産より高いかもしれません。というのも、中国ではギョーザ事件を契機に、政府が認可した工場で作ったものしか日本向けに出荷できないなど、まがりなりにもチェック体制が整いつつあり、日本の商社も現地で指導を行なったりしています。

  しかし韓国では輸出基準が中国ほど厳格ではなく、厳しい経営環境に置かれた業者が低コストで利益をあげるために、衛生管理に手を抜いたり、表示を偽装したりするケースが後を絶たないのです」

※SAPIO2013年12月号
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中国産ピーナッツ類 「自然界最悪」の発がん性含むカビ毒検出
2013.10.15 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20131015_218238.html


 中国産の「毒餃子」などの過去はあれど、なぜ、日本人は中国産食品を恐れるのか。それは、中国内の食汚染の状況が実にデタラメだからだ。 中国に詳しいジャーナリストの福島香織さんが最近の “トンデモ話”を明かす。

「中国では食品をめぐる驚くようなニュースが毎日のように報じられます。春には殺鼠剤で殺した鼠の死肉を羊肉と偽って路上で安く販売し、その肉を食べた男性が中毒症状で北京の病院に運ばれました。青いマンゴーの上にホルモン剤をばら撒いて黄色にしたり、ピータンに工業用の硫酸銅を使った業者が検挙されるなど、食の汚染はますます悪化しています」

 これは日本人にとって対岸の火事ではない。『女性セブン』が作成した中国汚染食品最新違反リスト(後述)は、今年3月以降、食品衛生法違反が見つかった中国産輸入品のうち、違反品名と違反毒性物質を抜き出したものだ。

 冷凍食品を中心に茶類、豆類など、食卓におなじみの品目が並ぶリストからは、中国食品が抱える“闇”の深さがうかがえる。『食の安全はこう守る』(新日本出版社)の著者でジャーナリストの小倉正行さんはこう指摘する。

「本誌リストで目立つ毒性物質は大腸菌ですが、これは食品の衛生状態を表す指標です。工場のトイレで手を洗わずに作業するなど、食品の取り扱いがきわめて不衛生だった場合に検出されます。

 ピーナッツ類から検出されたアフラトキシンはカビ毒であり、“自然界最悪”とされる強い発がん性があります。ダイオキシンよりはるかに強い毒性です」(小倉さん)

 烏龍茶から検出されたフィプロニルは殺虫剤の一種で、下痢や嘔吐をもたらす。他にも基準値を超える除草剤や農薬のオンパレードだ。

 表に挙げたものは違反が見つかったもの。とはいえ、胸をなで下ろすのはまだ早い。すべてを水際で阻止しているわけではないからだ。小倉さんは、「国の検疫制度はザル」と言い切る。

「国の行う“モニタリング検査”は、輸入品の一部サンプルを抜き出し、残りは流通させたまま検査します。つまり、違反が見つかった時、すでにその食品は市場で販売されており、私たちの胃袋の中ということがあり得るんです。

 そもそも日本の検疫検査は輸入食品のうち1割にしか実施しておらず、残り9割の食品はノーチェックで国内に入ってきています。非常に脆弱な検疫体制です」(小倉さん)

 現在、中国から日本に輸入される食料は年間400万t、輸入食材の1割以上を占める。うち9割が野放し状態のため、私たちが知らないうちに中国産を口にしている可能性はかなり高い。

 以下のリストは、違反毒性物質が検出した中国汚染食品のごく一部だ。

大粒落花生/アフラトキシン(カビ毒)
 炒ったスイカの種子/サイクラミン酸(人工甘味料)
 炒ったピーナッツ/アフラトキシン(カビ毒)、TBHQ(酸化防止剤)
 黒糖ピーナッツ/アフラトキシン(カビ毒)
 生鮮ケール/ヘキサクロロベンゼン(殺菌剤)
 生鮮ごぼう/パクロブトラゾール(殺菌剤)
 烏龍茶/インドキサカルブ(殺虫剤)、フィプロニル(殺虫剤)、プロファム(除草剤)
 烏龍茶エキスパウダー/サイクラミン酸(人工甘味料)
トマト茶/二酸化硫黄(漂白剤)
 豚肉スライス/サイクラミン酸(人工甘味料)
 豚生姜焼きパック/大腸菌群
かもの珍味(麻辣味)/大腸菌群
 炭火焼き牛タンスライス/大腸菌群
ボイル刻みたこ/大腸菌群
 冷凍切り身がれい(生食用)/大腸菌群
 冷凍切り身かれい昆布〆スライス/大腸菌群
 冷凍ししゃも味醂干し/大腸菌群
 冷凍いか類/細菌
 冷凍えだまめ/ジフェノコナゾール(殺虫剤)、大腸菌群
 冷凍こまつな/大腸菌 冷凍たまねぎ/細菌

※厚労省「輸入食品等の食品衛生法違反事例」平成25年3~9月分より抜粋

※女性セブン2013年10月24・31日号


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偽装米、8割が中国産…イオンは危険な食品だらけ?告発本は即撤去の横暴
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131110-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 11月10日(日)6時53分配信

 


偽装米、8割が中国産…イオンは危険な食品だらけ?告発本は即撤去の横暴 
イオングループ本社ビル(「Wikipedia」より)

 「週刊文春」(文藝春秋/10月17日号)が掲載した『「中国猛毒米」偽装 イオンの大罪を暴く』が波紋を呼んでいる。この記事は、流通大手イオンで販売された弁当などに産地偽装された中国米が混入していたこと、さらにイオンの検査体制のずさんさや、仕入先の卸売会社との不透明な関係、全商品の8割が中国産であることなどを告発したものだ。

  これに対しイオンは「記事の内容は事実に反する」として謝罪と雑誌の回収などを要求。これを拒否されると、1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

  だが、イオンの取った措置はそれだけはない。全国のイオンやイオングループ傘下のミニストップなどの直営店から「週刊文春」を撤去してしまったのだ。結果「週刊文春」はイオンから姿を消した。これは言論に対する暴挙だとして「週刊文春」側も「読者の知る権利、報道の自由を失わしめ、誠に遺憾」と反発している。

●過去にも書籍を撤去しているイオン

 しかし、イオンがこうした手段を講じるのは今回が初めてではない。

 「以前にも、イオン内の書店から“危ない本”として認定され、大量返品、撤去されてしまった書籍が存在するのです」(取次関係者)

それが『プライベートブランド食品の危険度調べました』(三才ブックス/渡辺雄二)というムック本だ。

  セブン&アイホールディングス、イオン、サークルKサンクス、ローソン、ファミリーマートなど、大手流通企業が展開するプライベートブランド(PB)に含まれる食品添加物を、科学ジャーナリストである著者が徹底調査、その危険度に応じて「不可」「可」「良」「優」と4段階にランク付けしたもの。

  例えば、ハンバーグやミートボールなどの人気肉系惣菜では、セブンプレミアム(セブン&アイ)のデミグラスソースハンバーグは、添加物が多くカラメル色素も使われているので「可」、ファミリーマートコレクションのスモークタンは亜硫酸Naが添加されているので「不可」。また洋風スイーツの項目では、セブンのショコラクランチ&ティラミスがアスパルテームやカラメル色素が使われていて「不可」、ローソンのプレミアム純正クリームチョコレートは添加物を使っていないので「良」といった具合だ。ほかにもサラダ、ジュース、冷凍食品、菓子パンなど、それぞれ発がん性、遺伝子組み換え、添加物の危険性も記されていて、消費者にとって危険な商品から身を守るテキストになっている。

  もちろんイオンブランドのトップバリュ商品も多くランク付けされている。マカロニサラダ「不可」、乳酸菌ウォーター「不可」、わかめスープ「可」、もずくスープ「良」など。中には高ランク「優」が付いた有機野菜ミックスなども存在する。

 「しかし、イオンはどうやらこのムック本がお気に召さなかったらしく、発売から1カ月もたたずに、ほぼ全てが返品されてきました」(前出の取次関係者)

●食品の危険を指摘されると過剰反応

  さらに“危ない本”はこれだけではなかった。同じく渡辺雄二著の『食べるなら、どっち!? 不安食品見極めガイド』(サンクチュアリ出版)も、同じ憂き目に遭ってしまったのだ。

  この書籍はポテトチップスやハムなど加工食品をメーカー、ブランド別に「食べるならどっち?」と勝負させ、原材料や添加物の危険性を比較紹介する。「ポテトチップスはカルビー派か、湖池屋派か?」といった具合だ。

  もちろんイオンのトップバリュはここにも登場する。ポテトチップスのコンソメ部門では、湖池屋と比較され、「『食べるならこっち』として湖池屋、イオンは『こっちはダメ』」と評され、あえなくイオンの負けという結果になっている。だが、イオンも負けてばかりではない。加工食品の王様ともいえるハム・ソーセージ・ベーコン部門では丸大食品、プリマハム、日本ハムという老舗食肉メーカーを退け、勝利を飾っているのだ。

  これで撤去措置というのは、イオンは過剰反応ではないか。そもそも、本や雑誌を扱う書店もまた、言論や表現の自由の一翼を担う存在なのだ。抗議や訴訟、流通を握っていることをかさに特定のメディアを排除するのは、その自覚が足りないといわれてもやむを得ないだろう。
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編集部


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残留農薬、重金属、抗生剤、成長ホルモン剤……。中国産食品が危険な理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131113-00023074-playboyz-soci
週プレNEWS 11月13日(水)14時0分配信

 

一流ホテルなどで次々に発覚する食品の産地偽装表示の問題。11日、12日には、消費者庁が阪急阪神ホテルズとザ・リッツ・カールトン大阪に初めて立ち入り調査を行なった。

そもそもJAS法による産地表示の義務がある小売店とは違い、外食産業には厳密な産地表示の義務はなく、違反しても罰金もない。言うなれば、外食産業においては産地偽装は「よくある話」なのだ。

そうなると、やはり気になるのは中国食品。先月ニュースになった偽装米問題や、6年前に世間を騒がせた「毒ギョーザ事件」など危険なイメージがつきまとう。にも関わらず、安価なだけに外食産業にも多く紛れ込んでいるというが、表示義務がないのだから、どこに何がどれだけ使われているか消費者は知りようがないのだ。

 食の安全に詳しいジャーナリストの椎名玲(れい)氏は、よくいわれる野菜への残留農薬以外にも、中国食品のリスクは山ほどあると指摘する。

 「中国の土壌は水はけが悪く、重金属類や有害物質がたまりやすい。カドミウム、ヒ素、水銀など水溶性の重金属が、畑や田んぼに入り込んで野菜に蓄積されるケースは多々あります。それに加えてPM2.5など、環境汚染がひどいなかで作られた野菜が、現地の野菜ブローカーを通して日本向けの食品加工工場に運ばれてくる。

つまり、工場そのものは日本よりも清潔といえるくらいキレイでも、肝心の原料が汚染物質まみれなんです。重金属はさまざまな病気を招くことが知られており、実は人体に蓄積すると免疫力を低下させ、がんを引き起こすともいわれています。また当然、摂取すれば肝臓にも大きな負担がかかります」

 栄養たっぷりの野菜を摂取しているつもりが、実は汚染物質を摂取しているなんてゾッとする。だが、危険はこれだけではないという。

 「抗生剤も大量に使われる。例えば食用ブロイラーには、病気の発生と拡大を抑えるために最高18種類もの抗生剤が投与されています。中国では抗生物質の効かない伝染病の発生率が高いのですが、こうした耐性菌の出現は、人々が抗生物質を過剰摂取しているからではないかといわれているのです」(椎名氏)

さらに、野菜や家畜の体を大きくするために使われているという、成長ホルモン剤の人体への影響も懸念される。

このように残留農薬、重金属の汚染に抗生剤、成長ホルモン剤と、リスクだらけの中国野菜。安くておいしい外食メニューは、実は危険と隣り合わせなのかもしれない。

 (取材・文/頓所直人 コバタカヒト[Neutral])

■週刊プレイボーイ46号「中国食品『偽装&ステルス混入』の舞台裏」より
→週プレ電子版のご案内【http://wpb.shueisha.co.jp/2013/11/05/22840/
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日本の輸入食品検査はロシアンルーレット
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131115-00023110-playboyz-soci
週プレNEWS 11月15日(金)12時0分配信

 

記憶に新しい中国産米の産地偽装問題をはじめ、残留農薬、重金属、抗生剤、成長ホルモン剤の使用など、安全性に疑問がつきまとう中国食品。

そのような“危ない食品”を水際で阻止する検疫は、どれくらい徹底的に行なわれているのか。厚生労働省の輸入食品安全対策室に聞いた。

 「すべての輸入食品の届け出を審査し、過去の違反事例の有無、輸出国の情報、原料・製造方法などをチェックして、違反の可能性が高いものについては検査命令を出します。平成24年度の輸入届け出件数は218万1495件で、そのうち22万3380件を検査しました。

この段階で、その検査結果が法に適合しなければ、輸入および流通は認められませんし、それ以外でも、すべての食品についてモニタリング検査を実施しています。その結果、例えば農薬が出た場合にはモニタリング検査の頻度を高めたり、健康被害の恐れのある数値が出た場合は速やかに検査命令に移行します」

 218万件のうち、検査している約1割(22万件)はかなり念入りだということがわかる。しかし、残りの9割はどうか?

 「218万件のうちには継続的に輸入される食品もあり、以前実施した検査結果が添付されている場合は、それをもって検査の省略をしています。つまり、書類審査は全品について行なった上で、さらなる検査の必要はないと判断したものが9割ということです」

 検査の網をかいくぐって汚染食品が市場に流通することは?

 「モニタリング検査は95%の信頼度ですが、完全に100%やるとなると、全ロットを検査するしかありません。それは物理的に無理があるということで、今のような形でやっております」

 中国食品では、野菜で検出される残留農薬だけでなく、重金属の汚染や抗生剤、成長ホルモン剤の使用なども気になるところだ。

 「もちろん問題がある農薬や医薬品、ホルモン剤なども、モニタリング検査の結果、違反の可能性が高いと判断できる品目は検査命令に移行します」

なるほど、水際作戦にはかなり自信をお持ちの様子だが、この厚労省の検疫体制について、食の現場を知る人々はどう考えているのか。

 消費者問題研究所代表で食品表示アドバイザーの垣田達哉(かきた・たつや)氏は、そもそも検査件数が少なすぎると指摘する。

 「食品を輸入する際には届け出が必要で、そのときに“納品伝票”のようなものがついてくる。例えば、『ウナギのかば焼き』が中国から10箱入ってきたとしましょう。そのうち100尾入りのひと箱を検査すると、伝票ベースでは1割になる。しかし、実際には100尾すべてを検査しているわけではなく、せいぜい1尾か2尾といったところ。つまり、数量ベースで見れば全体の1%にも満たないんです。ですから、厚労省が考える以上に検査の網をすり抜ける汚染食品が出てくるわけです」
 有名レストランに食材を卸している貿易会社の幹部は、“水際”より前の“海の向こう岸”での甘さをこう語る。

 「輸入する際には、仕入れ先の国の検査機関が発行する証明書が必要で、その検査機関は厚労省がリストアップしています。ところが実際には、現地ではいいかげんな機関が指定されていることがよくあるんですよ」

 食の安全に詳しいジャーナリストの椎名玲(しいな・れい)氏も次のようにつけ加える。

 「5年前のことですが、中国の検査機関の証明書がついた中国産シイタケを日本の検査機関が調べたところ、ホルムアルデヒドが人体に影響を与えるレベルで大量に検出されたことがありました。

もちろん、十分な検査機材も検査官の教育もないような時代だった当時の中国と、現在の中国の検査技術や体制とはかなりレベルが違うとは思いますが、そうはいっても“袖の下”を通してしまえばなんとでもなるのが中国という国。検査のごまかしなんて、現場レベルでは意外に簡単なんですよ。それに、最初のうちはマジメにやっていても、いったん検査が入った後は『しばらくはないだろう』と、手を抜くケースも多々ある。まったく安心はできません」

 重金属や抗生剤、成長ホルモン剤などの汚染物質についてはどうだろう。

 「抗生剤は一応、日本でも検査対象になってはいますが、設定されている基準値自体に疑問符がつきます。例えば海産物には合成抗菌剤とセットで抗生剤が使われるのですが、出荷前にある程度の日数をおくと、検疫には引っかからないのです。重金属にしても、検査対象となっている食品は米くらいのものです。

どの汚染物質にしても、基本的には何か違反が出たりしたものに関して特別措置期間が設けられ、その期間の数年間は徹底的に検査するという体制です。もちろん、中国産でも安全な基準を満たしたものが多数だとは思いますが、残りの危険なもののレベルがほかとは違う。それが加工原料に紛れ込んで日本へと流入するので、いわばロシアンルーレットみたいな状況になっているわけです」(前出・椎名氏)

このように、数多くの防波堤があるにもかかわらず、それを乗り越えて危険食品は中国から“流れ弾”のように紛れ込んでいるのが現状だ。

 (取材・文/頓所直人 コバタカヒト[Neutral])

■週刊プレイボーイ46号「中国食品『偽装&ステルス混入』の舞台裏」より
→週プレ電子版のご案内【http://wpb.shueisha.co.jp/2013/11/05/22840/
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