バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

メンタルとフィジカル…編修

2011-12-12 06:09:27 | やっぱりミニバス!
平成23年12月12日 月曜日
 
「メンタルとフィジカル…編修」


これは2年前の2月に、「メンタルとフィジカル」と題して書いたものです。

プレーにおける両者の関わりについて述べたものです。

私はミニバスの子供達には、

最後まで決してあきらめない気持ちが見えるプレーをすることを言い続けています。

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「メンタル」とは『精神に関するさま、心理的』という意味です。

特に「ファンダメンタル」という言葉がありますが…

これは、そもそも経済用語で、「ファンド&メンタル」からきており、

「基礎的事項」という意味です。

バスケットボールでは「ファンダメンタル」とは…

プレーの基礎となる必要な技術で、

「シュート・ドリブル・パス」の基本的な技術を言います。

しかし「ファンダメンタル」のそもそもの用語の意味から考えてみると、

「基礎的事項」の基本となるものは「メンタル」…

つまり「精神に関するさま」、

もっと言えば「心の有り様」を言うのだと思います。

ですから、
まずその本人の「心」が、技術を身につけるための状態にあることが大事なのでしょう。

一方、「フィジカル」とは『肉体的なさま。身体的。』という意味です。

これはスポーツにおいては、肉体的な強さを言い…

いわゆるスポーツに必要な「筋力・持久力・俊敏性・跳躍力」などの、視覚的に目に見える基礎的能力だと思います。

確かに「フィジカル」は必要です。

この基礎的な肉体能力を身につければ、技術力は向上するでしょう。

しかし本番の試合という場面で…

その「フィジカル」に基づいた「技術力」が100%発揮できるかどうかは、

すべて本人の、そしてチーム全体の「心の状態」によって左右されると思います。

試合開始前の「メンタル」面における「集中」と「ゲーム・イメージ」は大切です。

まず、弱気になろうとする自分の「心」との闘いから始まるのです。

「弱気にならない自分」と「弱気になろうとする自分」の葛藤に勝ち、

「心の有り様」をしっかり持つための、強い「メンタル」が必要です。

試合が始まった後は、相手チームとの勝負になりますが、

相手に押されている試合展開になったときに、

相手の圧倒的強さなのか、それとも自分達が普段通りに出来ていないからなのか、

はっきり自覚する必要があります。

重要なのは、このときのベンチ・ワークでしょう。

コーチは選手達にチームとして出来ていない状況と、

相手に如何に対処すべきか、自分達はどう動くべきか指示をするでしょう。

そして最後に、
「あきらめるな、まだ行ける。集中して、全力!」
と言って選手達を再びコートに送り出すのです。

あとは選手達自身の「心の有り様」です。

普段の練習通りやれば、できれば…

「いける! いくぞ!」という思いを強く持ち、

チーム・リーダーが声を出すことです。

ここで誰からもその声が出ないチームは、

チーム・メンタルが無いのです。

これは選手達自身の自覚の問題であり、コーチの問題ではないのです。

ただし、コーチが普段の練習から行うべきは…

考えられる相手のOFとDFのチームスタイルに対応できるチーム力を育成しておくことです。

その準備…レディネスがあることで、

選手は練習でやったことを出し切ればいいと思えるのです。

練習でやっていないことを選手に求めることは間違いです。

それはコーチの責任です。

練習でやっていないことを出せないから、

メンタルが弱いと言うコーチは間違いです。