本朝徒然噺

「和」なモノについて気ままに語ります ※当ブログに掲載の記事や画像の無断転載はご遠慮ください

大阪松竹座へ(1/4)

2008年01月06日 | キモノでお出かけ
<お出かけ先>大阪松竹座・壽初春大歌舞伎(昼の部)
<着物>紺の鮫小紋
<帯>星梅鉢
<帯揚げ>サーモンピンクのぼかし
<帯締め>ピンクの冠組
<根付>狐
<半衿>サーモンピンクの絞り

1月4日、東京へのUターンの途中、大阪松竹座の壽初春大歌舞伎(昼の部)を観てきました。

日本髪を結っている時は、キモノをどうするか結構迷います。
イマドキの付け下げや訪問着は、日本髪にはちょっと雰囲気が合いません。
小紋も、総柄だと合わせやすいのですが、飛び柄だと髪形によっては合わないことも。

今回結った先笄は奥さんや女将さんなどの髪形なので、はんなりした色柄の着物はちょっと合わなさそう……とあれこれ考えているうちに、あることを思いつきました。

「封印切」でおえんさんをなさったときの片岡秀太郎さんの衣装が、青の江戸小紋の下にサーモンピンクの着物を重ね着し(このお芝居の季節は冬なので、裾に綿の入った着物を2枚重ねているのです)、黒の絞りの半衿というものだったのです。

これにヒントを得て、着物は紺の鮫小紋にし、サーモンピンクの絞りの半衿(髪につけている鹿子とおソロ)をつけました。
おえんさんの衣装で青とサーモンピンクのコントラストがきれいだったのと、黒の半衿だと地味になってしまいそうだったので、半衿をサーモンピンクにしたのですが、遠目に見ると半衿が肌の色と同化してしまって目立たなかったかも……
帯揚げと帯締めは、半衿とトーンを揃え色数を抑えてみました。

山城屋さん(坂田藤十郎丈)の「沼津」をイチバンのお目当てにしていたので、山城屋さんの紋にちなんだ星梅鉢の帯を締めました。
中村翫雀さん・扇雀さんのご兄弟が出演される「葛の葉」にちなんで、狐の根付をつけました。

星梅鉢の帯と狐の根付

コートも、髪形とのバランスを考えて、エンジではなく黒のベルベットにしました。
このコートは、ボタンではなく飾り紐で前を留める形になっているので、日本髪にも少しは合うかなあ……と

黒のベルベットコート

観劇日記は追ってアップします

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2 コメント

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このお髪で! (ake 149)
2008-01-09 18:52:42
浪花に途中下車なさったとは
気合いの入り方はわがデジカメフォトグラファーのごとし(爆)

一ひねりなさって、お召し物は江戸小紋ですか。いいですね。お若い女将さん、可憐でかわゆいですね!
藤十郎さま、秀太郎さまの視線をお感じになられたのではございませんか!

ほんとうにだれも出来ない日本髪@さっこうを私たちにお見せいただき大感謝です。

末筆になりましたが、今年もいいおつきあいをよろしくお願いします
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akeさま (藤娘)
2008-01-10 06:52:16
ありがとうございます!
こちらこそ、本年もどうぞよろしくお願いいたします

新幹線の乗車券は、一定距離数以上の区間であれば途中下車可能なので(特急券は別々に購入しないといけませんが……)、あらためて出直すよりも交通費を浮かせることができて便利なのです~
この機会を逃す手はないと、Uターンの途中で初芝居を観て、一挙両得を狙いました(笑)。

日本髪を結ってくださるところが最近はとても少なくなってしまっているのですが、そんななかでも頑張って伝統の技を守ってくださっている美容師さんがいらっしゃるので、本当にありがたいです
需要がなければ供給もどんどん減ってしまうと思いますので、日本髪に興味をもってくださる方、結ってくださる方が少しでも増えるといいのですが……。

akeさまのかわいいお孫さまにも、ぜひぜひ日本髪をおすすめいただければ
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