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<お出かけ先>国立劇場(十一月歌舞伎公演)
<着物>黒地の総絞り
<帯>黒地に紅葉柄の塩瀬
<帯揚げ>白地のオレンジの蝶柄飛び絞り
<帯締め>黄丹色の冠組
<根付>もみじ、いちょう、松ぼっくりの吹き寄せ
11月17日(土)、再び国立劇場(十一月歌舞伎公演「通し狂言 摂州合邦辻」)へ行ってきました。
冷え込んできたので、そろそろいいかな……と思い、総絞りの着物を解禁
。
そして、今月キャンペーン中の(笑)紅葉の帯を締めました。
小物も、すっかりおなじみのオレンジ系で……
。
紅葉の進行にあわせて小物の色を変えても面白いかなあ……などと、またまた地雷を踏みそうなので一生懸命煩悩を抑えております(笑)。
寒いので羽織りものをと思ったのですが、手持ちの羽織はこの着物には合わないし、コートは脱いだり着たりが面倒だし……と、帯付きでがんばりました
。
でも、総絞りの着物だと、羽織ものなしでもそれほど寒くなかったように思います。
今日も今日とて、1階には空席があった国立劇場ですが……。
でも、「ここぞ!」というところで拍手がワッとわいて、すっごく盛り上がっていて、舞台と客席の一体感が生まれていた感じでした
。
大詰「合邦庵室の場」のクライマックスシーンでは、坂田藤十郎丈の迫真の演技に場内一同息をのんで見入り、片岡我當丈の情感たっぷりの台詞に涙し……と、客席からのベクトルが思いっきり舞台のほうに向かっていたのが、肌で感じ取れました。
私なんて、藤十郎丈の台詞の呼吸につられて、ついつい息を止めて見てました……。藤十郎丈の台詞が終わって義太夫の語りになったら息継ぎをして、それからまた息を止めて……と、しまいには目が回りそうになってました
。何もそんな、命がけで観なくてもいいんですが(笑)。
我當丈扮する合邦(がっぽう)が、「出家し、十年このかた虫も殺さずに来た自分が、何が悲しくて我が娘を手にかけなければいけないんだ」と嘆き悲しむ場面は、本当に心を打たれました。
初日に観た時は、台詞の不安があったのか少し抑えぎみに感じられた我當丈でしたが、今日はすごく感情がこもっていました。あの台詞は泣けます、ほんとに
。
合邦の言葉を聞いていた俊徳丸(坂東三津五郎丈)が、袂から小さな手ぬぐいを取り出して目頭を押さえ……。演技なのか本当に涙が出てきたのかは定かではありませんが、私はその三津五郎丈を見てさらに涙が出そうになりました
。
ほかの役者さんたちも含め、幕切れに向かってみんなが一体になっているように思いましたし、さらにそこに義太夫も一体となって、舞台からすごいパワーが出ているように感じました。
顔見世興行が行われている歌舞伎座に比べると、役者さんの数は少ないですが、全体のパワーはすごいと思いました。客席だけでなく舞台の上も「少数精鋭部隊」です
。
私が座っていた列より少し前に、着物姿のおばさま3人組がいらして、3人そろってずっと「前のめり」でごらんになっていたのですが(笑)、気付いたら3人そろって泣いておられました
。
通路を隔てて隣にいらしたおばさまも涙しておられたし、終演後に乗った劇場バスの車内ではあちらこちらでグスグスと鼻をすする音が……(なかには風邪ひきさんもいらしたのかもしれませんがっ)。
すごくいい舞台でした
。
千穐楽までに、がんばってもう一回観に行きたいと思います
。
次は、息を止めて観ても苦しくならないように、もう少し肺活量を鍛えておこうかしら……(笑)。
<着物>黒地の総絞り
<帯>黒地に紅葉柄の塩瀬
<帯揚げ>白地のオレンジの蝶柄飛び絞り
<帯締め>黄丹色の冠組
<根付>もみじ、いちょう、松ぼっくりの吹き寄せ
11月17日(土)、再び国立劇場(十一月歌舞伎公演「通し狂言 摂州合邦辻」)へ行ってきました。
冷え込んできたので、そろそろいいかな……と思い、総絞りの着物を解禁
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そして、今月キャンペーン中の(笑)紅葉の帯を締めました。
小物も、すっかりおなじみのオレンジ系で……
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紅葉の進行にあわせて小物の色を変えても面白いかなあ……などと、またまた地雷を踏みそうなので一生懸命煩悩を抑えております(笑)。
寒いので羽織りものをと思ったのですが、手持ちの羽織はこの着物には合わないし、コートは脱いだり着たりが面倒だし……と、帯付きでがんばりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
でも、総絞りの着物だと、羽織ものなしでもそれほど寒くなかったように思います。
今日も今日とて、1階には空席があった国立劇場ですが……。
でも、「ここぞ!」というところで拍手がワッとわいて、すっごく盛り上がっていて、舞台と客席の一体感が生まれていた感じでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
大詰「合邦庵室の場」のクライマックスシーンでは、坂田藤十郎丈の迫真の演技に場内一同息をのんで見入り、片岡我當丈の情感たっぷりの台詞に涙し……と、客席からのベクトルが思いっきり舞台のほうに向かっていたのが、肌で感じ取れました。
私なんて、藤十郎丈の台詞の呼吸につられて、ついつい息を止めて見てました……。藤十郎丈の台詞が終わって義太夫の語りになったら息継ぎをして、それからまた息を止めて……と、しまいには目が回りそうになってました
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我當丈扮する合邦(がっぽう)が、「出家し、十年このかた虫も殺さずに来た自分が、何が悲しくて我が娘を手にかけなければいけないんだ」と嘆き悲しむ場面は、本当に心を打たれました。
初日に観た時は、台詞の不安があったのか少し抑えぎみに感じられた我當丈でしたが、今日はすごく感情がこもっていました。あの台詞は泣けます、ほんとに
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合邦の言葉を聞いていた俊徳丸(坂東三津五郎丈)が、袂から小さな手ぬぐいを取り出して目頭を押さえ……。演技なのか本当に涙が出てきたのかは定かではありませんが、私はその三津五郎丈を見てさらに涙が出そうになりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
ほかの役者さんたちも含め、幕切れに向かってみんなが一体になっているように思いましたし、さらにそこに義太夫も一体となって、舞台からすごいパワーが出ているように感じました。
顔見世興行が行われている歌舞伎座に比べると、役者さんの数は少ないですが、全体のパワーはすごいと思いました。客席だけでなく舞台の上も「少数精鋭部隊」です
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私が座っていた列より少し前に、着物姿のおばさま3人組がいらして、3人そろってずっと「前のめり」でごらんになっていたのですが(笑)、気付いたら3人そろって泣いておられました
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通路を隔てて隣にいらしたおばさまも涙しておられたし、終演後に乗った劇場バスの車内ではあちらこちらでグスグスと鼻をすする音が……(なかには風邪ひきさんもいらしたのかもしれませんがっ)。
すごくいい舞台でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
千穐楽までに、がんばってもう一回観に行きたいと思います
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次は、息を止めて観ても苦しくならないように、もう少し肺活量を鍛えておこうかしら……(笑)。
黒地の着物に黒地の帯、オレンジがきれいに映えますね。
総絞りは暖かいのでしょうか?
冬向きのお着物なのかしら?
総絞りの着物は、見た目があったかそうなので、何となく秋冬向きという印象を持っているのですが、実際に暖かいのかどうかは実証しておらず……
でも、生地がふっくらしているせいか、ほかの「やわらかもの」に比べて暖かいような気がします
気のせいかもしれませんが……
全体的に温かいですよね
その分、ややふっくら見えそうな印象がありますが
藤娘さんは何をお召しでもスマートだわ
先日「山科閑居」を観て面白かったので
たしか去年、藤十郎さんが11月の国立でやっていたはず
だったような…と思い出しました。
惜しいなあ、藤十郎さんのも観ておけば良かった。
藤娘さんの観劇日記を拝見しては今更ながら悔やまれます。
去年の忠臣蔵、12月しか観てませんでした
来年は藤十郎さんの出られる物も観ます
絞りは見た目だけでなく物理的にも暖かいのですね!
やっぴーさまのコメントをうかがって「おお、なるほど!」ととっても勉強になりました
ありがとうございます
「山科閑居」いいお芝居ですよね
昨年、国立劇場で上演されたのは「元禄忠臣蔵」だったのであの場面はなかったのですが、大阪・松竹座でお正月にたしか「山科閑居」がかかっていました。
松竹座ではたしか山城屋さんが戸無瀬をなさっていたのですが、私は「封印切」の上演される昼の部だけ見て、夜の部の「山科閑居」は見なかったんです……。
今月歌舞伎座で芝翫さんのを見て、「山城屋さんのも見ておけばよかったなあ……」と悔やまれました
東京と関西のやり方の違いがわかったんじゃないかなあ……と。
でも山城屋さんは、喜寿を迎えてなおお元気ですから、きっとまたいろいろなお役にチャレンジしてくださると思いますよ!