◆犬の散歩◆

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「竜飛岬」

2005年05月31日 15時13分48秒 | 旅行・自転車
次の年の夏は青森の竜飛岬です。
津軽海峡冬景色でも歌われています。なぜ本州最北端の下北ではなく竜飛にしたかというと、下北は数年前に恐山に行ったことがあるからです。
電車に乗りまくる予定がなかったので、ネットで青春切符を3日分だけ買って来ました。青森往復ならこれで十分です。5千円に負けてもらったし。

さて、津軽半島へのアクセスは大変です。なにしろ東北新幹線のおかげで在来線の東北本線が第三セクターになっていて、青春切符が使えない区間があるからです。
盛岡より北、八戸までは青春切符が使えないので、別区間を使います。
楽なのは花輪線ですが、盛岡ー好摩間の切符を買わなければなりません。これが無駄なので、奥羽線経由でいきます。でもそれだと一日で着きません。途中、秋田付近で泊まります。ちょうど大曲で花火大会をやっていてかなり混みました。高校生くらいの少年たちが、マジカルバナナをやっていたのが印象的でした。
二日目、単に三厩へ向かうのは切符がもったいないので、五能線経由で行きます。五能線はマイベストローカル線です。数年前にきたことがありますが、とても景色がよく、また来たいと思っていたのです。
五能線の目的は、景色以外にもありました。不老不死温泉にいきたかったのです。なぜって、名前がかっこいいから。
五能線の艫作駅でおります。へなしと読みます。降りるとさっそく駅前に不老不死温泉の看板が!駅から遠いので自転車スタンバイ。10分くらいでつきます。
内湯と露天風呂がありますが、メインは露天です。赤茶色のお湯が海岸ぎりぎりに湧いています。目の前は日本海!荒波が目前に見えます。ここで見る夕日は格別らしいですが、時間がないので見れませんでした。
次の電車を待つと目的地までつけないので、始発電車のある深浦駅まで10キロくらい自転車で行きます。わりとすぐついて、電車には間に合いました。
それから青森に向かい、さらに津軽線蟹田行きに乗ります。これが終電なのでこの日は蟹田に泊まります。そして明るくなったら三厩行きに乗って出発ーする予定でしたが、朝からスコール張りの豪雨で、仮に三厩に行ってもチャリでは身動きとれません。雨具があってもあれは無理です。仕方ないのでずっと蟹田で寝ています。疲れていたのか、夜まで寝ていました。起きたら夜7時で、雨は上がっていたけど三厩行きは終わってました。ローカルだなあ。
それからご飯を食べたりして、今後を考えました。朝を待たずに出発したらどうかと。
もう寝すぎて寝れないし、予定が狂ってるし、夜通し走れば朝には竜飛につくだろうし、朝からでは小泊、五所川原と進む予定だし、間に合わないだろうということで、夜10時すぎに出発しました。
やはり真夜中真っ暗な道を走るのは恐い。しばらく走っていると、パトカーが近寄ってきた!職質されてしまいました。普段なら怒るけど、田舎に夜中チャリで走る奴がいたら怪しいから仕方ないな。
素直に答えたら腕に巻く反射板をもらいました。 裏に青森県警と書いてあります。いいお土産ができました。
さらに進むと、真っ暗になります。海岸線で真っ暗はかなり恐い。小さなライトで足元を照らしながら進みます。転落したら恐いので、中央線と路肩の白線を頼りに、真ん中を走ります。車はなかなか通りませんが、四国よりは良い道でした。
ふと気が付くと、対岸の明かりが見えます。これは下北半島かな。ならばむつ市の明かりかも知れません。なかなかきれいでした。

ゆっくり走っていたので、朝四時ごろに三厩につきました。駅はしまってるし、寝れそうなところもコンビニもなかったので、蟹田にとまって正解でした。

さらに走りだし、昼前に竜飛につきました。津軽海峡冬景色の歌が流れる碑は壊れてました。
階段国道や青函トンネル殉職者の碑をみました。岬の上の駐車場に、ぼさぼさで貧相な犬がいました。皮膚炎でかゆそうです。チョコしかなかったけど、あげたら食べました。チョコなんか食っていいのかなぁ。

やがて小泊に向けて出発します。すると犬がついてきます。下り坂でダッシュしてもついてくるし、上り坂ではさきにいって振り返り、まるて道案内してるかのようです。
そのうち帰るかと思ったら、越えたら小泊に下りる峠の見晴台の先までついてきます。このぶんなら小泊までも来そうだったので、お菓子をばらまいて食べてる間に走り下りました。もう付いてきてない様子。安心しつつなんかすこしがっかり。
小泊ににはすぐにつきました。道の駅で一休み、十三湖をめざします。この十三湖、あまりにどうってことなくて参りました。しじみが名産らしいです。いままでがいい景色だったからなぁ。
次の目的地は津軽鉄道の金木駅。ここには、番組の企画でスマップの香取くんが車両に絵を書いたやつが保存されています。前はちゃんと走っていたんですよ。
せっかくなのでこれを見に行きます。津軽中里から電車添いに走ろうと思っていたんだけど、途中迷ったりしてたら中里に着いたのが四時くらい。走ってたら暗くなってしまうので、津軽鉄道にのって金木にいくことにします。
五所川原行きの切符を買ったら、めずらしい硬券。記念になります。
金木に着いたら日はおちかけていましたが、撮影はできました。保存といっても野ざらしで、錆びてました。なんかかぶせておけよとか思いましたが。
次の電車で五所川原に向かい、寝場所を求めて弘前へ向かいました。前に寝たことがあったし、お風呂やさんも知ってたからですが、あまりに疲れて着いたらそのまま公園に行って寝てしまいました。
翌日は、チャリ日和りというような快晴でしたが、泣く泣く帰途につきました。
これでチャリ遠出は二回目で、ギアもない小さい、なかなか進まない自転車に慣れつつありました。しかしこないだ次の夏を待たずして撤去されてしまったのです。
ボロ自転車を3千円も出して引き取るより、ギアつきの新しい自転車を買うことにしました。さらば、相棒!おまえと走った日々は忘れないぞ。

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