◆犬の散歩◆

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バカメール騒動の結末

2006年02月28日 16時10分04秒 | 政治・世相・スポーツ等

ガセメール問題で、今日正式に永田議員が謝罪をするという。
まあ、間違いがあったら謝るのは当たり前のこと、間違うことは誰にでもある。それを責めるわけではないが、現時点で明らかになっている「幕の引き方」はいかがなものか。

永田議員は議員辞職をせず、野田国対委員長と鳩山幹事長がその役を辞するというのだが、彼らがかわりに議員を辞職するというのなら話は別だが、民主党内の人事がどうあったとしてもそんなの党外になんの関係があるというのだろうか。つーかお前ら普段から勝手にポコポコ役職変えてるじゃないかw

鳩山氏はなぜ責任を取るんだろうか?幹事長という役職上の責任はあるにしろ、彼自身は永田氏議員の国会での質問を見てから事実を知ったと言っているし、その後のインタビューを見ても、事実だと確信しているとか、この問題を追及したいとかは言っていないように思えるのだが。あくまで、事実かどうかを調査して決めると言っていたのではないか。

この騒動の一番の問題点は、あのメールの写しもどきだけで、誰が見てもなんの証拠能力もないものを以て、武部氏に疑惑があると決めつけてしまったことだ。他にも証拠があるとか思わせておいて、結局あれだけしかなかった。ただの落書きと同じ信憑性しかないものでこれだけ国会を混乱させ、世間を騒がせた責任というのはあまりに重大だ。

少なくとも、このメールを事実だと確信していると発言し、疑惑を追及すると主張した人は責任を取るべきだ。当の永田議員は辞職して然るべきだし、野田氏と前原代表は当然、その任を辞するべきだ。鳩山氏はどうでもいい。少なくともこの3人の責任は重大である。これ以外の幕引きをした場合は、民主内の追及も高まるだろうし、そもそも次の選挙で誰が民主党なんかに入れるというのだ?まさに民主党の存続に関わることになると言える。

少なくとも、永田議員の辞職。これだけは譲れない。というか、永田議員は武部氏の疑惑を追及してどうするつもりだったのか?もし事実なら武部氏も辞職する必要がある可能性もあるし、小泉政権にもなんらかの打撃を与える目的の追求だったはずだ。もし事実だったとして、彼らの辞任、辞職を求めないつもりだったとは言えないだろう。それが嘘だったのに、自分だけのうのうと議員を続けようなんて、もし党が許しても、普通の人間なら出来ないことである。

たしかに、国政ということを考えると、野党第一党の党首がコロコロ変わるようでは、決まるものも決まらなくなるし、良いことではない。前原氏の辞任についてはそういう言い訳もできるが、これが初めてではない問題児の永田議員が辞めるかどうかなんて、この日本にとってどうでもいいことだ。となれば、やめてもらうしかない。

民主党の最高顧問という爺さんが言う。神様でもないかぎり誰でも間違う。間違うこと自体は罪ではないと。そもそも間違っていたら辞職しなければならないなら、誰も国会で質問など出来ないという。
これは明らかに的外れな意見である。まず、間違いなら間違いなりに、間違いかたがあるというのだ。あんな落書きを根拠に、質問ではなく「決めつけ」をしていたということが一番の問題なのだ。次に、指摘されてすぐに撤回するならまだしも、国対委員長、代表が口をそろえて「確証がある」といった。ここまで来たら、相当の証拠がなければならない。もし間違いだったとしても、確信するに足るだけの事実があれば、「それなら間違っても仕方ない」と評価されるのだ。
しかし、あのアホメール一つだけが根拠だったのならば、それは永田議員1人のクビだけではとうてい間に合わない、重大な責任が生じてくる。というか、あんなの信じてしまうなんて、クルクルパーでしょ。

あんな落書きを信じるような人間が政治家であって欲しくないと思う人は私だけじゃないだろう。個人的には、永田、野田、前原の各氏は即刻辞職して引退してほしいほどのものだ。あんな間抜けが議員だと思うと、日本人として情けない。彼らに投票した人が可哀想だと思う。
まあともかく、責任の取り方が足りるか足りないか、世論がきちんと反映してくれるはずだ。国民が政治家を選ぶのだから、それでも押し切るなら民主党に未来はない。

どちらにしろ、「なぜ、あの程度の証拠で疑惑を確信したのか」という疑問は残る。これをきちんと説明しない限り、誰が責任を取ろうが取るまいが、世間は納得しないだろう。で、もしそれをしっかり説明したうえで、議員を続けられるというのなら、それでもいいんじゃないかと思う。ただ、次の選挙がどうなるかは火を見るより明らかだが。


荒川静香選手、金メダル!

2006年02月25日 09時53分25秒 | 政治・世相・スポーツ等
荒川静香選手がついに金メダルを取った。

今回のトリノ五輪、いまいち盛り上がりに欠けているのは、やっぱり日本がメダルを取らないからだろう。ある程度期待されていた人たちが軒並み脱落していくのを見ると、あまり見る気にならないというのもわかる。

私と言えば、そもそもオリンピックをかじりついて見るというタイプではないのだが、世間的にあるていど盛り上がっている女子フィギュアスケートだけは見ておこうと思っていた。もしかして初のメダルを見れるかもしれないし。というので、早起きしてまで受信料も払っていないNHKを見てしまった私であった。

で、荒川の演技は凄かった!殆ど知識のない私ですら、その前後の選手の演技との差がはっきりと分かるほどだった。堂々とした演技は風格すらあった。ジャンプの回転数とか、演技の構成や配点などは殆ど分からないが、観客総立ちという会場のヒートアップさを見ても、すごさが伝わってくる。その後の村主の演技がかすんでしまうほどだ。

まあ、村主も凄かったし、ミスもなかったのだけど、直前にあんな凄いのを見せられるとさすがにやりにくかったろう。それでもその時点で三位につける好成績を残した。
その次の選手が3位以内に残ることが出来なかったので、最後のスルツカヤ選手を待たずして荒川の銀メダル以上が確定した。ここで失敗を望んではいけないのだろうけど、そうつい思ってしまう悪い自分がいた。もしスルツカヤが大きく失敗すれば、荒川が金、村主が銅という可能性もある。

そして、最後のスルツカヤ選手、直前に荒川、村主というライバルにあれだけのものを見せられてしまっては、かなりのプレッシャーだったろう。そうでなくても大トリのプレッシャーは大きかっただろう。そこで完璧な演技をして金を最後にかっさらうというのは、これ以上ないドラマだが、さすがにそうはいかなかったようで、転倒を含めミスが目立った演技だった。
結果はスルツカヤが3位、村主は4位となってしまった。素人目には村主は転倒した選手より下とは思えないのだが、そのほかの部分で点を稼いでいたのかもしれない。

それにしても荒川のすごさだ。本番に向けて体調も技術もピークを迎えるという調整の完璧さが凄い。演技やその前後のコメント、様子を見ても精神的にも肉体的にも充実しているのが見てとれる。まさに取るべくして取った金メダルと言えるだろう。個人的には村主の情熱的な演技と、観客を考えた姿勢に共感を得ていたのだが、この荒川のすごさはそれを消し飛ばせるほどのものだった。

安藤は、もともと怪我などで調子を崩していたこともあり、人気先行で代表に選ばれたのかという声もあった。ショートプログラムが不調でメダル争いから脱落したのが逆に彼女にとって良かったのかもしれない。こうなると、彼女に期待されるのは4回転ジャンプということになる。こう言うのもアレだが、4回転がオリンピックで見れるかどうかが安藤を代表に入れた唯一の価値といってもいい。下手にメダル争いに残ってしまったら、安全な構成にするという可能性もあった。それでメダルが取れればそれに超したことはないのだが、やっぱり4回転をやってほしいというのがあるし、安藤自身にとっても良い経験となるはずだ。結果としては失敗してしまったが、気兼ねなく4回転に挑戦できたのは、まだ若い安藤にとってはいい経験になったことだろう。次のオリンピックでは4回転を完璧にして、浅田と安藤でメダルを目指して欲しいものだ。


それはそれとして、安藤美姫と深浦加奈子って似てるよね。

ドンキ・オリジン弁当問題で思うこと

2006年02月25日 09時24分44秒 | 政治・世相・スポーツ等

ドンキがオリジン弁当を乗っ取ろうとしている問題がある。ドンキはオリジンと提携してコンビニ的な店舗を展開したい構えのようで、オリジン株を取得して一部提携店舗もあったようだが、どうにもオリジン側は提携に乗り気ではなく、この際筆頭株主どころか子会社化してしまおうということだろう。

なぜオリジンがドンキに非協力的なのかといえば、やっぱりドンキのやり方が気に入らないのだろう。薄利多売をするために搬入元にかなりの無理を強いているというのは有名で、販売協力まで無償でやらせていたという話もある。それに例の圧縮陳列が原因と言われる火災問題。原因は放火とはいえ、陳列方法が防災上問題があったとされている。さらには深夜営業による客層の偏りなど、あまりいいイメージのある企業でないのは確かだ。

オリジン側の抵抗は大きく、ドンキがTOBを発表した後にホワイトナイトとしてイオンの協力を得ることになった。イオンのTOB価格はドンキによるものよりかなり上で、殆どドンキに応募する人はいなかった。果たしてドンキのTOBは失敗に終わったが、なんとドンキはそれでも普通に市場で過半数に迫る数のオリジン株を買い集めていたようだ。さすがにオリジン側はこれがずるいとか違法だとか言っていたようだけど、市場外ならともかく、普通に市場で買う分にはずるくても違法ではないだろう。

このままイオンのTOBが成功するか、それとも市場でドンキが買いあさるか・・・オリジン争奪戦はどうなることかと思っていたら、なんとドンキはイオンのTOBに応募するというのだ。つまり、安く買い占めたオリジン株を普通にイオンに高く売りつけたってこと。なんかうまくやったなあという感じ。一体これでドンキはいくら儲けたんだろう。
評判の悪い人が入居してきて、そのマンションの価値が下がるのを恐れて、資本家に部屋を高く買い取ってもらおうとしてたら、その評判の悪い人もそれに乗って高い立ち退き料を得る・・・。まるでヤクザのようじゃないかw
今後もドンキがどこかを買収しようとして拒否され、ホワイトナイトがTOBを行い、それに応募する形で撤退とかをするのなら、まさにヤクザだよね。
でもまあ、ヤクザと違って彼らは別に悪いことをしてるわけじゃないので、評判が悪いとか嫌われてるだけで提携を拒否する側にもちょっとは責任があるんだけどね。なんかちょっとだけライブドアとニッポン放送の問題を思い出した。

まあ、オリジンにしてみればドンキと提携したり子会社になるよりは、イオンと提携したほうが絶対にメリットはあるよね。オリジンの総菜がジャスコの総菜コーナーで売られるようなことになるとか、ジャスコのトップバリュ製品がオリジンに置かれることになるとか、そのほうが相乗効果は絶対にあるはずだ。
ドンキのコンビニ展開というと、オリジンの店舗にどうでもいいガラクタが置かれたり、あの趣味の悪い音楽が流れるとかを想像してしまうが、オリジンをよく利用する人にとってみては、あまり明るい未来想像図ではないだろうw
うちの近くにオリジンはないから関係ないけど、もしあったら多分よく利用するはずだし、そういう店舗になられては困るというのは分からないでもない。
近所にあってほしいのはオリジンで、あったほうがいいけど近所にあるのは御免なドンキ、という感じだろうかw

堀江メール問題・党首討論

2006年02月25日 08時42分06秒 | 政治・世相・スポーツ等
前原民主党代表には絶望した!いや、失望した!
と嘆いている人も多かったと思うけど、やっぱりかというので私などは苦笑するより他なかったという感じだった。党首討論前日の記者会見では「明日の党首討論を楽しみにしていてください」などと語っていた前原氏、実際は今までと同じ主張の繰り返しで、楽しいところといえば苦しさを必死にごまかそうとする野党第一党の党首の図というだけだったw

現在の民主党側の主張はいまいちよくわからない。このメールが偽物であることを受け入れつつ、それでも自民への追及はやめないというスタンスを取っているようだ。それってちょっとおかしくない?だって、メールがあるから疑惑が生まれたわけで、それが偽物だったとわかったら疑惑自体が存在しないでしょ?なのに、国政調査権を発動しろの一点張り。そんなもの、大した根拠もないのに一般人に対して発動できるわけがない。つーかどこの秘密警察だよそれw
しかも、銀行名の発表をすると言っておきながら、それも実際は発表せず。前原さんは口座名も名義も出せるけど、それには国政調査権を発動してくれないとダメだって言うんだけど、なんで発動しなければならないのか?分かってるなら出せばいい、とても簡単なことだ。小泉さんも出せるなら早く出してくれと言っている。そうすれば調査のしようもあるのに、出す出す言って出さないから話が進まないのだと。まさに多くの国民はそう思っていることだろう。

鳩山氏は、この問題をあと一週間かけてきっちり調べるから、その後に責任問題などに言及するという。おいおい、メールが本物かどうか、振り込みがあるのかどうか、きちんと調べてから追及すべきでしょうに。今から調べてる時点でもう頭おかしいし責任問題でしょうに。
まあ、あのメールが偽物かどうかなんて話し合う必要はないことだ。なにしろ、メールとしての体裁を一つも取ってないのだから、落書きと同じもの。落書きが本物かどうかなんて考えるだけでもばからしいものだ。落書きを根拠にあれだけのことをブチあげたのだから、責任がないわけがない。
もし、その後に事実だったと分かったとしても、それまでに国会を空転させた責任が生じる。少なくとも、永田議員のクビくらいでは収まる問題ではない。代表どころか幹部総入れ替えくらいはしなきゃだめだ。さらにもし全ての疑惑がシロだったら、民主党自体の存続に関わるだろう。なにしろ民主内部からも幹部の責任を問う声が上がっているのだから。
もししっかりしとした対応を取らなかったら、社民党が自衛隊をまた違憲だと言い出したのもあり、旧社会党系議員が社民党に復帰したり、そうでない議員は郵政造反組と合流したり、そういった再編が起こることも十分ありうる。そうなったら民主党は先の選挙の大敗もあり、さらに求心力を失い、野党第一党を維持することすら難しくなると言える。


しかしわからないのが、民主党幹部があまりに間抜けだというのはいいとして、あの落書き以外の根拠がない状態で、この疑惑を追及しようと思ったのはなぜかということ。いくらなんでもあれが落書きと変わらない代物であるということくらい分かってるはずではないか。あの程度で「疑惑は事実だと確信している」と言えたのはなぜだろうか?
もし別の証拠があるのだとしても、証拠を出せといわれてすぐに出せる状態でないのなら、追及すべきではないはずなのだが、そういった見通しが浅かったというのは明らかだけれども、なぜこんな間抜けなことになったんだろうか?

考えられる可能性は、あの落書きが本当に何らかの証拠になると、永田議員や幹部らも信じ込んでいたのではないかということ。いやさすがに周囲にちゃんと物事の分かる人がいるはずで、それは考えにくいけど、なんかありそうで怖い。
次には、証拠の入手先、入手方法について、公表出来ない理由があるのではないかということ。一応、情報提供者が身の危険を感じているとか言っているけど、そんなの守ろうと思えばいくらでも守れるわけだし、それ以外の理由があるのだろう。違法行為で入手したとか、とても言えない筋からの情報だったなんてのは十分あり得ることだ。もしかして、その資料に同時に民主党員の悪事も記載されているとかなら笑う。で、国政調査権を発動して新たに調べ直せば、武部氏関連の情報だけが明らかになるという寸法だ。これはちょっとだけあり得ると思った。
それか、もし証明できなかったとしても、疑惑を投げかけるだけで自民の評判を落とせると思ったか?これもありそうだけど、証拠もなく疑惑を投げかけることで自分らがここまで批判されるとは思ってなかったのだろうかという間抜けさもある。

でもね、国政調査権とかいってるけど、単なる職務質問ですらきちんと理由がないと出来ないようになってるのに、いきなりなんの根拠もなく一般人の銀行口座を調べられるわけがない。まあ、世の中のバカ警官は職質が出来る条件すら知らずに、あたりかまわずやってるやつもわりといるけど、国がそんなことを堂々と出来るわけがない。そんなことをいくら主張したって通るわけがない。それを党首討論で主張する前原氏がとんでもなく間抜けなのは明らかだ。
どちらにしても、こういう状況を予測できずに見切り発車してしまった民主党がとんでもない間抜けであるのは事実だ。間抜けといっても、かなりすごい間抜けであって、普通じゃありえないほどの間抜けであって、およそまともな教育を受けた大人の間抜けさとは思えないほどの間抜けさだといえる。


前原さんは国政調査権を発動するなら口座名を出すと再三言っているが、それは明らかに順番が違う。証拠を出した上で必要なら発動すればいい。というか、まずあのメールが本物だという証明が先だね。疑惑を見つけた順番に捜査するのが筋であって、まず疑惑ありきで捜査なんかできるわけがないからね。
今の状態でいくら民主党が騒ごうが、なにも進展しない。今回、負けを認めた永田議員を病院に軟禁して一週間の猶予を設けたようだけど、それが本当に最後の猶予であって、このままうやむやにすることは出来ない。

1 メールが事実かどうかを明らかにする(サーバ情報などを提示)
2 武部氏次男や堀江関連の口座名を明らかにする
3 振り込み情報などを明らかにする
↑ここで初めて「疑惑」があることになる
4 事実かどうか、国が調べる

という順番が必要で、それぞれクリアして先に進む必要があるのに、民主党はいきなり4を要求しているわけだ。そして、あとから3、2を調べるから一週間待てという。そして、1はどうやら忘れ去るつもりのようだw

これは正気の沙汰とはとうてい思えない。もしそんなことが可能だとすれば、それは基本的人権が認められていない野蛮な国だけだ。少なくとも日本では不可能な相談だ。民主党はこういった当たり前の順番を無視し、論点を飛ばして議論を混乱させ、引き分けに持ち込もうとしてるのだろうか?そんなのネットの議論ならともかく、国会で出来るわけないだろう。

それといまいち期待はずれなのは、自民側、それも小泉さんや安倍さんの反論や追及が甘いということ。もうちょっと厳しく追及してもいいのに、怒ってるのは武部さんばかりでw、このトップ二人はなんか半笑いで生暖かく見てるだけなんだよね。多分、外交や憲法や行革で前原さんはわりと小泉さんと意見が同じ部分が多いので、彼に下りて欲しくないのだろうけど、さすがにここまでコケにされたらやめて貰わないと困るよねぇ。
あと、永田温存論が自民側からも起こっているというのが笑う。またなんかやらかすかもしれない永田を泳がしておいたほうが、自民にとっても利益があるのではないかということらしいけど・・・これもなんか永田議員が哀れに見えてきてしまう。
自分は既に投了しているのに、幹部が責任を取りたくないからちょっと待てと入院させられ、敵にまで天然スパイのように扱われる始末w 
まあそれもこれも自分が招いた結果なんだけどね。とりあえず朝日のNHK番組改編問題関連の誤報のようにうやむやにすることのないようにして欲しいものだ。

堀江メール問題

2006年02月22日 08時03分36秒 | 政治・世相・スポーツ等

あまりにばからしいのでネタにするのもどうかというレベルの問題だけど、なんというか、やっぱり主張に根拠が必要ない人種というのは国会議員にも存在するんだなぁ、という感じ。

最初に民主党の永田議員が出してきた、ホリエモンが武部幹事長の次男に3000万円を振り込むようにという内容の文章、これはメールの体裁すら取っていない、単なる怪文書の類だった。こんなものを国会に持ち込んで何らかの主張をするという時点で、永田議員の精神を疑う。
さらに、後に公開された、民主党が入手したという「メール」の写しだけど、これもメールの体裁を取っていない。クライアントIPや経由サーバなどが記載されてないヘッダ、しかもメーラや差出人の部分を塗りつぶすという、意味不明の演出がなされている。こんなもん、なんの証拠にもならない。そもそもそれら情報があったとしても手で書くことだって出来るんだから、こんなのいくら出してもなんの証拠にもならない。そのメールが実際に転送されているサーバのログでもあればまだ別だが。

それ以前に多くの部分が塗りつぶされていてなんら武部幹事長の次男を連想させる部分がないし、仮に連想出来たとしてもなんにも具体的な要素がない。さらにいえば、武部氏の次男がもし堀江から金を貰っていたとしても、武部氏そのものとなんの関係があるんだろうか。これが自民への攻撃たり得ると判断した民主側の脳みそが理解できない。

さらに永田議員のその後の発言も常軌を逸している。攻撃するならちゃんとした証拠を出せと言う自民側に対して、情報源の安全が担保されないから出せないという。だったら最初からそのネタを拾って来るなって感じ。さらに、なぜその情報を真実だと確信しているのかという問いには、情報を提供してくれた人を信頼しているからだという。これも正気とは思えない。
永田議員が個人的に情報提供者を信じて、これを真実だと信じるのは自由である。しかし、他人はその、どこの誰だか分からない人間の言うことを信じるわけがない。それを他人に押しつける場合は、他人にとっても信頼に足ると思わせる材料が必要になってくる。ところが、この期に及んでも、あのメールの写しもどき以外の情報が何一つ出てこない。
この状況で、まともにこの問題について議論しようというのが不可能である。ちゃんとした証拠を出せと言われて「言論封殺」だの「ガセネタと断じて、もし事実だったらどう責任を取るのか」だの言うに及んでは、冗談抜きで精神が異常なのではないかと思えてしまう。もし事実だったらその時に話が進むのであって、現状では考慮に値しないというだけのことが分かっていないのか。

2chなどでは、早速このあまりに異常なやりとりのコピペが作られている。どれも凝ってて爆笑ものなんだけど、そんな凝らなくても、たったこれだけで彼の異常性が表現できてしまう。

「おまえ、人を殺したろう。ここに、おまえが人を殺したというメモがあるぞ」
「そのメモを俺が書いたというのか?根拠は?」
「言論封殺だ!」

まずその文書を書いたのが誰かを証明し、次に本当に殺人があったのかを証明し、次にその犯人を証明しなければならないが、この誰が書いたか分からない「俺は人を殺した」と書いてあるメモを見て、お前が書いたのだと決めつける行為がどれだけ異常か、誰にでもわかることだろう。

で、永田議員だけがおかしいのかというとそうでもなく、民主党としてこのネタで自民に攻勢をかけようとしているようで、党首を含め多くの幹部がこのメールが事実であると確信していると発言している。

次の展開は、なんと自民側が、民主が入手したというこのメールの元ネタを入手し、公開した。しかも黒塗りされている部分がきちんと取れている。それによれば、民主側が出した方は、どうでもいい部分を黒塗りして、臨場感を出そうとしていたのが見てとれるようなものだ。まあ、それが自民側に流れる時点でこのメールの出所が怪しいというのが分かりそうなもんだが、民主党国対委員長は永田議員に負けず劣らずの仰天発言をしている。
「自民はうちにばかりこのメールの出所の怪しさを言うが、自民も同じものを出してきたのだから、こっちも同じ事が言える、対等の立場になった」

この人もどこか精神を病んでいるのでしょうか?このメールの出所が怪しいと自民に突っ込むということは、それ即ち、自分らが出してきたメールの出所が怪しいと言うに等しいんですけど、この人、それを分かっているんでしょうかね?
このメールが事実とかどうとかは別にして、民主党って頭おかしい人ばっかですか?w

まあともかく、今日の党首討論は見物です。このメールもどきを見て武部氏への疑惑を確証するなんてことは、通常の精神では出来ませんから、なんらかの隠し球を持っているのでしょうw もしないのなら、民主党は即刻解党すべきですね。みんなでなんかやばい薬でもやってるようにしか見えませんよ。

ま、ニュースやワイドショーでは、文体や書式が堀江っぽくないだとか、どうでもいいことを議論してるようだけど、裏金をどうこうするのに社内メールや普段の書式でやるわけがないから、そんなの議論しても意味はないよねぇ。


現状のまとめとしては、

1 証拠が出せないならこれ以上話が前に進まない。
2 情報源の安全のために公表が出来ないなら、秘密委員会で開示するか、それこそ検察に告発すればよいはず。それをしないということは、ないとみなされても仕方ない。
3 今日、新たな証拠が出てこないなら、自民の猛攻が始まるので、民主は存続の危機になる。

というところに来て、自民側のリスクというのはどの程度かというと

1 もし新たな証拠が出てきて、メールや振り込みが事実だとしても、それと武部氏の責任との関連の議論になる。
2 もし責任があるとしても、武部氏1人を切れば済む問題だし、そもそも小泉政権があと半年しかないので、大した痛手はない。

まあ、どっちに転んでも自民側のリスクはあまりに少なく、民主側のリスクがあまりに高い状態なのは言うまでもない。っていうか今月中にまた党首交代かな?小泉さん曰く「勝手に民主党の党首がコロコロ変わって行く」状態は、今年も続くようですねw

紀子妃ご懐妊で首相方向転換

2006年02月12日 20時47分30秒 | 政治・世相・スポーツ等
なんと、秋篠宮妃紀子さまがご懐妊されたということで、めでたいことです。
もし男子なら皇太子殿下の次の世代の後継者となるわけで、もしそうならひとまず安心というところです。

もしそうなら、早急に女系女性を許容する必要もないわけです。だって、現政府案を通したら、もし男子が産まれた場合、男子なのに愛子さまが天皇となって、後継者はさらに愛子さまの子となってしまい、男系断絶となってしまうからです。この状況で無理に現状の政府案を通すわけにはいくらなんでもいかないでしょう。小泉総理は党議拘束をかけるといっていたけど、そんなことしたところで、造反する議員は郵政の比じゃないでしょう。なにしろ国のメンツに関わる問題だからね。小泉チルドレンの中にも反対を表明している人もいるとか。

で、さすがの小泉さんも空気を読んだのかw、さっきまで「早いほうがいい」といっていたのに、「じっくり議論して、全会一致が望ましい」なんて軌道修正してしまった。そして、ついには今国会への提出は断念したとのこと。まあ、この問題を政争の具にしてはいけないってのは同意するけど、実際はそうなっちゃってるんだから仕方ないよねぇ。

ということで、なんかこう、いい方向に進んでいるのは事実なんだけど・・・なんかみんな、勘違いしてない?

だって、まだ男子が産まれる保証なんかどこにもないのよ?わかってるの?

これで女子だったらまた女系を認める話が再燃するだろうし、なんか既に終わりかけてるYKKの残りもなんか尻馬に乗ろうと首相びいき発言しているのがうざいけど、ともかく、先延ばしになっただけのことだ。自分の考えを押し通す小泉首相が潔く引いたというのもなんか妙だ。

そこで私が感じたのは、もしかして、既になんかの検査で男子が産まれることは分かってるじゃないのか?ということ。
極秘情報でそれを掴んだから、小泉さんは潔く引いたのではないかと。無理に通してしまって男子だったら目も当てられないからね。もしそうなら本当に万々歳なんだけどね。


そもそも、天皇制の維持には女系や女性も許容すべきだっていう彼らの意見。これは半分正しいけど半分おかしい。そのまえにやることが残ってるでしょう。旧皇族の復帰っていう一番スマートな方法が。
それでもだめなら仕方ないけど、もしどこを探しても天皇の直系の男系男子がいなくなったとしたら、その時すべきことは側室や人工授精を考慮すべきことであって、伝統を断絶させることじゃないと思う。

政府案で守ろうとしているのは、「天皇の子供」なのか、「天皇制」なのか、どちらを前提にしているのか。明らかに前者に議論を持って行きたがっているようにしか思えない。だからこそ、旧皇族の復帰という議論に持っていこうとしないのだし、なぜかマスコミもそれを報道して周知させようとしないのだろう。

当然、尊重すべきは天皇本人でもその子でも孫でもない、天皇制そのものであるのは言うまでもない。「男系維持」これが絶対に譲れないデッドライン。その大前提を忘れないで議論していただきたい。男系が失われた天皇制など、伝統ある世界最古の王家ではない。