◆犬の散歩◆

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ザ・ランブルフィッシュ2

2005年06月27日 06時45分57秒 | ゲーム
さて、スト3もいいんですが、今はまってるのはなんとランブルフィッシュ2なのです。
このゲーム、1のころから好きだったんですが、2はまあ、よく進化しています。
まず第一に、キャラの動きがいい。ぬるぬる動くのは見てて気持ちが悪…いやいいものです。
システムも、いろんなゲームからおいしいところを頂いてきてるのがいいですね。あのゲームのアレねって感じで覚えやすい。
ダッシュから攻めまくるのはKOFっぽい。通常技がすべて小→大と繋がるのはチェーンコンボですな。しかもすべての技に必殺技キャンセルがかかる。そしてさらに必殺技をキャンセルして超必殺技へとつなげられる。
なんとも自由度が高い。コンボなんかも2~3回プレイすればすぐ思いつく。つまり、ある程度格闘ゲームをやってれば敷居が低いわけですね。
ガードキャンセルにあたるものもある。インパクトブレイクだ。ディフェンスゲージを1個使って、ガードの瞬間にDボタンを押すだけでブロッキングのような効果が起きる。まあ、ブロッキングほど有利ではないようだけど、感覚的には同じ。前と下があるのも同じ。2では空中でもつかえるようになった。空中で成功すると、相手はゆっくり落下するので、攻撃を入れることが出来る。

Dボタンはほかにも使い道がある。地上で使えばグランドダッジ(他のゲームだと前転かな)、レバー下+Dでエアダッジ(小ジャンプ)。それぞれの最中に技を出すこともできる。これはまあ、KOF的な動きを可能にしているね。
ジャンプ中に押すとその場で勢いが殺されて落下する。ジャンプの軌道を変えて回避したり出来る。
ダウン時にレバーとともに押すと、移動起き上がりが出来る。が、当然移動起き上がり中は隙があるので多用はできない。

とまあ、よそのゲームから本当に沢山のシステムを頂いてきてるこのゲームだけど、オリジナル的な部分もある。というか画期的な部分。それは、ゲージを攻撃ゲージ防御ゲージに分けてあること。
攻撃ゲージは攻撃をすれば溜まるし、防御ゲージは時間と防御をすると溜まる。秀逸なのは攻撃ゲージの溜まり方で、他のゲームみたいに空振りでは溜まらないのだ。相手に当てるかガードさせないとならない。
攻撃ゲージはアドバンスアタック(通常技にキャンセルがかかり、チェーンコンボを最初からやり直せる突進攻撃)やオフェンシブアーツ(超必殺技)に使うため、最も必要なのだが、いわゆる待ちをしていると一切溜まらない。つまりダメージ源がなくなるというわけ。
攻めれば攻めるほど、攻めに使えるゲージが増すわけだ。そして、ガードしてるとガードゲージが溜まりやすくなるので、インパクトブレイクで切り返せるようになる。もちろん、攻撃ゲージがなければ折角相手の攻撃を取ってもたいしたお返しはできない。

とまあ、システムとしてはかなり練られている。スト3のように間合いを計ってじりじりやるゲームではなく、勢いでもってガンガン攻めるゲームになっている。これはこれでKOFやらギルティっぽくて(つまりはヴァンパイアっぽいわけだが)今風であり、やってて楽しいのだ。
それに覚えることが少ないというのも最高である。すべての技がチェーンでつながり、すべての技にキャンセルがかかるのだから、1回見ればだいたいのコンボも覚えるし、数回練習すれば小技から超必殺技までつなげるコンボも覚えられる。つまりゲームになるのだ。
あとはもう、ガンガン攻めるだけ。分かりやすくて痛快なゲームである。いまいちプレイヤーが少ないのが悲しいが、続編が出てるくらいだからそこそこ売れてるのだろう。ぜひ3も出して欲しいものだ。

システムはかなり練られててよいのだが、前作のタイフォン、今作のミトというお手軽鬼キャラがいるのだけが惜しい。タイフォンは相手のゲージ次第で「ほぼ」永久に空中コンボを行えたし、ミトは大攻撃が3段技なのでヒット確認からの超必殺技がとっても簡単。
しかもリーチが長いのですぐにゲージが溜まる。エアダッジ大Pから地上フルコンボをいとも簡単に入れられてしまう。
コンボが簡単なだけではなく、普段の通常技もかなりのもので、一部のキャラ相手には終わってるとすら思えるほどだ。しかもキャラデザインがロリ系と、憎らしさ満点なのである。

こういう安易なキャラで勝つのは楽しくないし、そもそも使うだけで厨房呼ばわりされてしまうから、それでも使うやつはよっぽど神経が太いのだと思う。とはいえなんにも悪いことはしてないのだから、文句があれば同じキャラを使うこともできるのだから、とやかく言える筋合いではない。そういうキャラ相手に黙って勝つのが一番である。が、そう簡単にもいかないのである。

ともかくこのランブルフィッシュ2、稀に見る快作と言えるので、未プレイの方は試して欲しいのである。

スト3の凄さ

2005年05月31日 15時31分11秒 | ゲーム
スト2から始まっていろいろと格闘ゲームやってきましたけども、やっぱりカプコンのゲームしかできない体になってまして、それ以外はほとんど勝てない状況にあります。鉄拳4はまだマシかな。バーチャなんか全然勝てません。

そんなカプコンの格闘ゲームですが、自分の中では最近までZERO3が最強というか、一番面白いと思ってたわけです。でもずいぶん前にいきつけのゲーセンから消えてしまって、仕方なくカプコンvsSNK2(カプエス2)をやってました。レシオ4のリョウでもってレシオ1のキャラに竜虎乱舞当てて喜んでる、みたいな。でも3人相手に勝つのはけっこうきつかったり。

カプコンファイティングジャムなんてものが出ましたが、いまいちこう、燃えないというかおもしろみがないというか。ウォーザードのキャラは受け狙いでしかないだろう、みたいな。デミトリのはめくさい移動投げでなんとか勝ってますが。

年のせいか情熱を失ったのか、どーも最近のゲームは燃えないなあ、なんて思ってて、ふとスト3サードをやってみました。するとこれが面白い、熱い。
スト3のシリーズはずっと、キャラの動きが重いというか(技のスキが大きい)、ブロッキングがどうも難しくてとっつきにくいって感じがあってあまりやってないんですが、やりこむとこれ面白いですねぇ。5年以上前のゲームとは思えない。
カプコンの格闘ゲームに最近のめりこめないのは、ここに極まったゲームがあるから、出す方も困ってるんじゃないかと思ってしまったり。
ともかく、今更いうのもなんだけど、サードのバランスの良さったらすごい。まあ、キャラごとの相性とかはいいとして、システムで相性を乗り越えられるのがすごい。そう、ブロッキングだ。

こいつがあれば、あとは勇気と根性でどんな状況からも生還できる。それだけで希望が持てるね。いやまあ、自分はブロッキングはそんなに得意ではないんだけど。電刃とか目前で出されたら食らっちゃうんだけど(笑)、でも読みで出して相手の攻撃を取れたときのすがすがしさったらないね。
かきーん。んで、相手はバカみたいに技のスキが残ってて、そこにお好きな反撃ができる。最高。

スト2系のゲームの攻撃の定石として、飛び込み攻撃があるけど、有効な返し技がある(昇竜拳とか)があるキャラには飛び込めない、そうでないときは飛び込む側が有利、みたいなのがあったわけですが、この「ブロッキング」があるだけでそれが一変してしまう。
昇竜拳で落とそうと思っても、相手がブロッキングを仕込んでいたらバカみたいに舞い上がっていくだけなのだ。そこに好きな反撃をされてしまう。じゃあ、なにもしないでいると、相手の攻めが持続してしまう。相手が攻撃を出してくることを読んだなら、こっちもブロッキングだ。お互いになにもせずに着地し、そこを投げ合って投げ抜け、なんてことが良くおきる。それを読んだなら、一歩下がって投げをすからせてそこに攻撃、ということになる。単なる飛び込みにおいてもこれだけの読み合いが生じる。
ブロッキングがなければ、昇竜拳で落とすか失敗して跳び蹴りを食らうかしかないわけだ。

知らない人のために言っておくと、スト2系のゲームではレバーを引いていると相手の攻撃をガードできる。ガードするとしばらく硬直するので、相手の攻撃に反撃することはほとんどできないわけだけど、ブロッキングだとこのガード硬直がないので、相手の技のスキに反撃ができる。また、必殺技をガードすると体力が削られるけど、ブロッキングだとそれがない。

しかし、ただレバーを入れっぱなしでよいガードと違って、相手の攻撃が当たる寸前にレバーを相手側に「コン」と入れないといけない。入れたあとは手を離す。別の方向に入れたらブロッキングは無効。ガード方向に入れるとちゃんと入力出来ていてもガードになっちゃう。なんとも硬派な、攻撃的なガード。それがブロッキング。

んで、絶妙なのが、ブロッキングにも「前」と「下」があって、前では下段攻撃(足払いとか)が取れない。状況によって前と下のブロッキングを使い分ける必要がある。また、ブロッキングを入力したらレバーから手を離さなければならないので、これを読まれると無防備な状態をさらすことになり、反撃されてしまう。

たとえば、攻撃するタイミングをずらしてブロッキングの有効時間をずらして攻撃したり、技を出さずに投げてしまったり(投げには無防備)、足払いだとみせかけてタダの立ちパンチを出してみたり、いろいろと読みあいが生まれる。

ブロッキングというシステムのおかげで、読みあいのパターンが増え、従来の足払いと投げの二者択一とも相まってこれがまた絶妙にからみあっているのだ。これに今頃気づくなんて、ちょっと遅いか(笑)。でも面白いのですよ。

こっちの攻撃をひたすら読んでカンカン取りまくる人がいるけど、真空波動拳だろうが、昇竜裂破だろうが全部ブロッキングできても、ほとんど出来ない人が読みで勝つこともできる。もちろん、出来たほうが有利なんだけど、できないならできないなりの戦い方があるのだ。
ブロッキングがうまい人は、戦い方が受け身になる(相手の攻撃を待って取ろうと思ってるから)ので、こちらが択一を仕掛けることができる。うまく読みが当たれば勝ってしまうこともある。
連続技もそう難しくないし(KOFとかギルティギアなんかわけわからない)、覚えることが少ないというのも、スト2世代の年寄りには向いている。

…でも発売から五年を超えているゲームなので、みんなやっぱりうまいんだよなあ。最近やっと勝てるようになってきたんだけど、何でもブロッキングしちゃう人の、その「取るタイミング」を把握して、それをずらしてやっと勝てるようになるのにずいぶんかかってしまう。みんな自分なりの「誘い」パターンを持ってるみたいなんですねぇ。
自分のファイトスタイルは、どんなゲームでもひたすら前進、ひたすら攻撃あるのみなんだけど、そういうスタイルはブロッキングの的になってしまうので、かなり頭を使います。勝っても負けてもここちよい疲労感が残ります。

こんなに面白いから、まだゲーセンに置いてあるんだなあ。置いてあるだけじゃなくてインカムもけっこうあるみたい。バーチャ4ftが空いててもこっちは満員だったりするからなぁ。ジャムなんか誰もやってないし。

あ、あとはハイパースト2。アニバーサリーエディションってことで今までのシステムを選んでプレイできるんだけど、初代のガイルとかダッシュのサガットやベガなど、しゃれにならないキャラを選べてしまうのが面白い。
その当時はハメだなんだってうるさいやつが多かったけど、今は当てて投げがハメではないシステムになってきたのであまり怒るやつはいなくなってきたせいか、この「ほんとにハメ」なゲームでハメやっても怒られなくなったのがいいですね。
初代ガイル対ザンギとかみたいに終わってる対戦でも、ダッシュサガットのタイガー連射とか、ダッシュベガのダブルニーハメみたいなことやっても、「ひでー」とかいって笑ってられるのがいいですね。時代はかわったものです。昔ならリアルファイトが始まってもおかしくなかったんですけどね。

というわけで、ハイパースト2とスト3サード、あとできればzero3さえあればもう、新しい格闘ゲームがなくても生きていけるような気がしてきました。