goo blog サービス終了のお知らせ 

◆犬の散歩◆

コメントは自由ですが、予告なく消すことがあります。
メールはアカウント名@mail.goo.ne.jpへ。

今後の携帯2

2005年05月31日 15時19分46秒 | エレクトロニクス
これからの携帯はどうなるんだろう。
というか、こうなってほしいみたいな願望をまじえつつ書いてみたいと思います。前回語ったことの続きというか、やや具体的なお話。

アプリの進化はもう終わるのかと思ったら、901では3D拡張が行われているみたいですね。サウンドとグラフィックが少し進化しています。でも、ゲーム専用機もDSやPSPによって進化してますから、専用機を追い抜くというものじゃありません。
携帯がそれら専用機に対して優位性があるとすれば、通信機能が最初からついているということですね。最初から、ネットワークを生かしたゲームが可能なのは大きいと思います。もちろん、DSやPSPにも無線LAN機能がついていますが、アクセスポイントがなければネットにつながるわけではありません。でも、携帯は最初からネットにつながっています。

さらに、課金が容易であるということ。ゲーム機の場合は売ったら終わりですが、携帯ならばその後に月額いくらと課金することができます。新シナリオの配信やオンラインゲームなどに活用できます。

セキュリティ度が高いのもあげられます。これは音楽配信などにも活用できますが、SDカードなどの高セキュリティなメモリにダウンロードさせることで、不正コピーや改造などからある程度守ることができます。メディアが汎用性のあるものだったり、高価なマスクROMだったりする現状のゲーム機ですが、いまや誰でも持ってる携帯によってデータのみを流通させるようにすれば、流通コストの削減効果もあり、一石二鳥以上の効果を生むと思います。

携帯+SDカードを用いれば、ダウンロードしたカードや携帯でのみ再生、プレイ可能というようなことができてしまいます。これならば、GBなどのゲームのダウンロードにも使えます。ゲーム機側に、カードリーダをつければ携帯からゲームをダウンロードすることも可能になってきます。もしデータをほかのカードにコピーしても、遊ぶことができません。これなら問題はなにもないでしょう。

これらを可能にするには、通信料の定額化が必須です。実は音楽配信はPHSで、ゲームデータの配信は携帯でも過去に行われていたことがあるのです。いまいち普及しなかったのは、通信料が高いことと、携帯電話の普及度というのが、気軽にゲーム機や音楽機器と接続したり、それらとして使うというほどではなかったからでしょう。人々の意識というものも、携帯をそういうものに使うというものではなかったといえます。
しかし、現在ほど携帯が普及し、高機能になっているという認識が広まってくると、今こそ、こういった使い方をアピールしていくべきだと思われます。

個人的には、皆が定額に加入し、画像や動画などをメールでもっと送りあったり、それらのコンテンツを購入したりしていきたいのですが、メールについては定額前のシステムがそのまま使われていて、FOMAでは動画100KB、画像10KBと、バリバリ使うには物足りない仕様になっています。
ダウンロードについても300KBまででは、CD音質の着うたフルにはきついし、動画などはいうに及ばずです。901では少し改善されていますが、ここは一気にメガバイト単位で送受信できるようにしてほしいものです。

でも、それがなかなかできないのは、ネットワークの負荷の問題があります。みんなが定額だからと大量のデータを送受信していると、つながらなかったり、速度が低下したりしてしまいます。そもそも、現在のネットワークは定額制を前提としていないからです。ユーザが少ないうちはいいんですが、新機種がほとんどFOMAになり、数百万人の定額ユーザが存在する今となっては、ネットワーク負荷をこれ以上上げるわけにはいかないのでしょう。

現状の3Gネットワークでは、すべてのユーザを定額にしても許容できるほどではありません。単にweb閲覧程度にしか使わなくても、そろそろ飽和状態となってきています。
そこで開発されているのが、3、5Gといわれる技術です。ドコモのW-CDMAならばHSDPAと言われる技術が、早ければ2005年度には実現されます。これは基地局からの距離、電波の具合によって速度を調整する機能がついており、10Mbps程度の通信が可能になっています。電波の悪いところでも2Mbps程度が確保されるようです。
通信速度が速まれば、それだけデータを早く送れるわけですから、通信コストが下がり、これら新技術での定額も十分可能になります。10Mbpsで定額といえば、まさにadslか、ちょっと前の光ファイバー並みの環境になりますね。

さらに、2010年ごろには第四世代(4G)が開始され、その前にはスーパー3G(3.9G)が投入されます。3.9Gでは、30Mbps程度、4Gでは100Mbps程度が予定されています。こうなるともう、現在の光ファイバー並の速度になります。もしPCに接続しても定額ならば、現在の有線によるネットアクセスは不要になってしまいますね。adslや光ファイバーは不要になります。まあ、光ファイバーに関してはそのころには速度を増して1Gbpsとかになってくるでしょうが、そんな帯域を使うコンテンツなど、ハイビジョン映像ですら数十Mbpsなのに、存在しないわけで、そのような広帯域が必要かという話になります。
ここまでくると、通信コストもかなり下がってくるでしょうから、外部接続しても定額というのも可能になってくるのではないでしょうか。そうなったらいいなあ。

さらには音声など数kbpsで可能なのだから、通話も定額になってもおかしくありません。通信料で儲ける時代はもう、IP時代では時代遅れとなっていくでしょう。adslなどは最初から定額、IP電話も通話料は無料ですからね。携帯も時期にそうなっていくでしょう。

そのころの携帯電話は、さらに高性能、高機能化されていくだろうから、いまのPDA程度の機能は持ってくるはずです。ゲームやウォークマンとして、さらにはお財布ケータイとして、「携帯だけ」もって歩けばすべてのことが可能になってくる、そんな時代になっていることでしょう。そうなっていてほしいなあ。

残る問題は電池です。
それだけの高性能なものならば、それだけたくさんの電池を食います。プロセッサの電力は、半導体技術の進歩(プロセスルールの細分化)によって改善していきますが、電波を物理的に飛ばす必要のある携帯電話においては、それほど劇的な進化は得られないでしょう。
つまり、高容量の電池が必須ということになります。しかし、現在のリチウム電池などでは、高容量のものはコストがかかります。また、サイズが大きくなります。ただでさえ携帯のサイズは増大傾向にあるのですから、本当にノートパソコンみたいな携帯になってしまったらシャレになりません。

現在、これを解決するのは「燃料電池」だといわれています。アルコールなどの反応から電力を取り出すものですが、これもまだ製品化には遠いようです。コスト、サイズ、燃料の補給方法などが問題のようです。
実用的なサイズになったとして、コンビニで燃料パックが売られるとしても、充電すればタダなのに、燃料の補給はかなりのランニングコスト増になると思います。私はこの燃料電池については肯定的ではありません。

それより、いまくらいの電池のままで、「充電する手間を省く」方向にいくべきではないかと思います。たとえば、充電が10分くらいでできるのなら、ちょっとした待ち時間にでもできます。現在もコンビになどで充電サービス機がありますが、10分で100円くらい取りますが、それではほとんど充電されません。それがもしフル充電できるのであれば問題ないでしょう。新しい方式の電池もいいですが、充電時間を短くする方向に進化するのが一番ではないでしょうか。できれば、ですが。

まあ充電ごときで100円取るのは高いと思いますが、できれば駅やらデパートやら喫茶店やらに「当店(駅)利用者はご自由に」というコンセントがあればいいわけです。(充電時間は別にして、そういうサービスはできればすぐにでもやってほしいものです)

次に考えたのが、電池パックのレンタル制度。これはコンビニなどになると思いますが、電池が切れたら、電池パックをコンビニに持っていくと、充電済みの電池パックに交換してくれる、みたいな。コンビニの人は、預かった電池をずらーっと並んだ専用の充電ラックにはめていく。充電完了したものをかわりに客に渡すと。

料金的には1回数十円から100円、もしくは月額千円くらい、できればキャリアの基本料に含まれてたらよいかと思います。機種ごとに電池パックが違う現状では無理でしょうが、デジカメの電池みたいにある程度共通化するようにすれば、十分可能だと思います。こういうのは、どこかのベンチャー企業が始めてくれないかなあ。絶対ニーズあると思うんで。孫さんか堀江さん、どうですか?

とまあ、妄想ばかりわーわーかいとりましたが、いかがでしたでしょうか。あいあい。

最新の画像もっと見る