格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

12月10日、東京の中野駅まで行った演説原稿概要をお送りします。

2012-12-13 06:58:09 | 民主主義

12月10日、東京の中野駅まで行った演説原稿概要をお送りします。
ぜひご一読くださいますようお願い申し上げます。

 未来の党の小沢一郎です。大変お忙しい中をお騒がせいたします。選挙のこととして、お許しを賜ればと思う。この未来の党という党名、皆様には耳慣れない方がいるかもしれません。総選挙の直前に結成した政党でございますので、当然でございます。しかしながら、この政党の持つ、その政策の中身は、私どもが今まで国民の生活が第一と、国民の命と暮らしを守ることが政治の仕事だと、そう言い続けてきた我々の政治信条と全く同じくするものである。ただ、総選挙にあたって、やはり同じ考え方を持った者が一緒に力を合わせて国民皆さんに訴えようじゃないかと、そういうことで、4つの政党・グループが合流して、国民の生活を、命と暮らしを、現在も、そして子どもたち、孫たちの未来を守っていく、そういう政党でありたい、そういう政治勢力でありたい、その思いで未来の党と名付けたわけであります。どうか、皆様の温かいご理解とご支援を賜りたいと思う。

 さて、私が自分自身、民主党をつくり、そして3年前の夏の選挙で、選挙戦の陣頭に立って、国民皆さんから政権を頂きました。その民主党と民主党政権と決別をして、今日こうして大上段から皆さんに訴えているのは、どういうことなのか。これには大きく2つの理由がある。その1つは、私ども3年半、前の夏に、熱く国民皆さんに訴えた。自民党政権では今日の色々な矛盾を、所得の格差、雇用の格差、あるいは大企業と中小零細企業との格差、そして地域間の格差、こういう不平等、不公平な社会を直すことができない自民党政権では駄目だ。私ども民主党が根本的な改革を実行して、この問題を解決してみせる。そういう訴えの中で、国民の皆さんから政権を任せて頂いたわけだ。

 しかし、皆さん、ご承知の通り、私自身も、古い既得権益を守ろうとする人たちから、国家権力によって攻撃を受け続けている間に、民主党政権はどんどんどんどん、本来私たちが思っていた、そして国民の皆さんに訴えた民主党とはほど遠いものになっていってしまったのであります。野田さんもその当時、なんて言っていたか。国民皆さんの血税に群がるシロアリ、これをまず全面的に退治して、国民の皆さんの血税の無駄遣いをやめて、本当に国民の皆さんの生活、政治を実現するんだ、そのためには政治、行政の抜本的な改革をする。そう彼も選挙戦で訴えていたはずである。

ところが、民主党政権の継続の中で、野田さんの言うシロアリはどんどんどんどん増殖を続け、予算の無駄遣いをいっこうにやめる気配もない。そして、あまつさえ、この経済が非常に厳しい中で、我々の国民皆さんに訴えた改革をほとんど手つかずのままに、お金が足りないから、財政が大変だからという理由で、国民皆様に大きな大きな消費税の倍増という痛みを国会で強行して押し付ける、私は、私の同志は、とてもこれは理解することができない、了解できない、あの3年前の約束で我々は何と言ったんだ。その思いの中で、民主党政権、民主党と決別をした。私は、本当にただひたすら、原点に返り、初心に返って、そして愚直に、ひたむきに、皆さんと約束したことを何とかして実行していきたい、そういう思いで、国民の生活が第一という政党をつくり、そして今言ったように、この選挙戦にあたって、未来の党をつくって、皆様に訴えているわけであります。

 今日の民主党政権、まさに最も命にかかわる原発の問題についても、これを維持、推進する、そういう立場に立っている。また、国民の皆さんのご負担を要する、消費増税の、今申し上げた通り、国会でも強行する、こういう中にあって、本当に我々が、国民皆さんが、その流れの中で、生活が苦しくなるばっかりだ。そういう状況を、我々がどんなに少数になろうとも、どのような立場になろうとも、それを許しておくわけにはいかない。その思いで今日、街頭に立ったわけであります。どうか皆さん、本当に、本当に、皆さん自身の暮らしを、皆さん自身の命を守るのは、主権者たる国民皆さん自身であります。皆様の意志以外に政治はかえることができない。どうか、皆さん、そのことをもう一度、ご認識いただきまして、どの政党が、誰が一体本気になって、一生懸命、国民皆さんのことを考え、そしてそれを政治の上で実現しようとしているか、そのことを思い起こし、ご判断を頂きたいと思うのである。

 それからもう1つの理由は、今の今日の政治状況である。マスメディアの報道によると、自民党、自公が総選挙で圧勝すると報道されております。今、申し上げた色々な社会の不平等、不公平、矛盾は、民主党の政権のように自公は言っている。しかし、それをつくりだしたのは、長い自民党の政権自身である。だから、ここで、また元の木阿弥、元の自民党政権に戻すんでしょうか。それでいいんでしょうか。というのが私の訴えであるが、そういう状況と同時に、もう1つ言いたいことは、今のままだと、仮に自公が多数を取るとする。そして国家の統治機構をかえるんだ、そう標榜して出て参った日本維新の会。本当に国家の統治の機構、官僚一極統制の、中央集権の機構をかえる、そう言っておられたけれども、今や石原さんと一緒になって、そして石原さんはじめ、彼らも公然と自民党と選挙後は連携する。そう言っているわけである。それから民主党の政権の幹部も、自分たちの負けを覚悟しているのか、選挙後は自民党と連携する。こう言っている。どうなんでしょうか、皆さん。こういうようなことで、まさにご年配の方はお分かりかと思うが、戦前の昭和史の大政翼賛会、同じような形に今このまま放っておくとなろうとしているんです。

そして、しかも、第3極、改革を目指すと言っている、その政党の幹部の人たちの中には、原発の推進どころか、核兵器、核武装さえ、その議論さえしているのが現状です。この核武装の論理というのは、実は野田さんも以前にしていたが、いずれにしても、今の状況だと、非常に右寄りの、危なっかしい政権ができあがってしまう。私たちは、個別の政策以上に、日本の将来を非常に危うくする、私は、政権ができかねないのが、今の現状だと思う。

 もちろん、私自身は日本人の自立を、そして自立した日本人の集合体である日本国家の自立を、ずーっと訴え続けてきた。しかし、自立と他の国とケンカして争うことは違います。そのことを勘違いした誤ったナショナリズム、これは絶対、我々は許してはならない。その意味において、私どもは本当に日本人の常識を、良識を、代弁する政党として、今、現状で過半数を取れるわけではないが、皆さんの一定の支持を得て、政界の上で我々が国民皆さんの正直な思いを、良識を訴えていく勢力でなくてはならない。私はそう思っている。どうか皆様、本当に個別の問題を申し上げれば、沢山あるが、今申し上げたように本当に今回の総選挙は、国民皆さんがこの未来、将来、日本の将来をどうしたいか。どうしようとするのか。これをご自身が決定する選挙であります。
 ご存じのように日本はまだなんだかんだ言いながらも、世界の国に比べれば、政治も安定し、経済も安定し、その意味においては他の国に比べれば、豊かで安定した生活を送っている。しかし、現実に、日本の国の状況は非常に不安定な状況になっている。中国でも政権が新しくなった。朝鮮半島もどうなるかわからない。ロケットを打ち上げる、打ち上がらないの問題以上に、あの体制そのものがいったいどうなるか。中国や朝鮮半島が混乱した時に、日本はどう対応するのか。誰一人としてそのことに対して回答を示していない。

 もちろん、日本も領土の問題、色んなこと申し上げる方もいる。自立した日本、自立した国家だから、領土のことも、領海のことも、日本人自身のことも、人権のこともきちっと守っていかなければならない。だがしかし、それをなんの自分自身の考える裏付けもなく、なんの他国との信頼関係もなしに、勇ましいことを叫んでいたんでは、領土も国民の権利も守れない。私はそういう意味において、どうかこの選挙戦、懸命な国民皆さんの本当に日本が、おかしなところにいってしまって、取り返しがつかないことにならないように、どうぞ私たちも微力でまだまだ勉強不足であります。しかしながら、今 申し上げたように、なんとかしてこの国民の皆さんの命と暮らしを、そして、日本の国を、安全なものに、豊かなものに、幸せなものにつくりあげたい。そういう気持ちだけが本当に真実、我々心の中で思って、そして皆様に訴えている。

 私も今日の中で、最初に申し上げたように、あえて与党たる民主党から決別した。あえて政権と決別した。それはなぜか。それは今申し上げたように、政権に安住している場合ではない。自分の身分、立場を考えている場合ではない。どんなにつらくても、どんなに色々な攻撃を受けようとも、なんとしても、国民の皆さんとともにという自らの信念を貫こう、そういう思いで今日こうして街頭に立っているところだ。どうかこの選挙戦、本当に本当にこれからの皆さん自身の将来を決定づける、非常に大事なというか、非常に危うい状況になりかねない総選挙である。どうか皆さんのお力を我々、未来の党に、そしてこの選挙区からは岡本さんという、私と長い付き合いのとっても良い人物が立候補しております。どうぞ皆さんの力を岡本さんのために、そしてまた未来の党のために、そしてなによりも皆さん方のためにご支援を賜りますよう、重ねてお願いする。ありがとう。










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