風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

詩集

2006年06月12日 | 風のこたろう裏日記

      手紙

わびなければならないことがあって
母に 手紙を書いた
「申し訳なく思っています」と書いた
そして
私は それから
何を書いたらいいのだろう

私は三人の子どもを思う
小学四年生と 中学一年生と 中学三年生の子
あの子たちの
わざとみせる無表情
短い言葉
反論ー
私は 時折 腹を立て
また 時折
楽しんでいる
ー私の子どもたちーと

母よ
私の 母よ
私は
何をわびたらいいだろう
どんなふうに 書いて
             =朝倉安都子の詩集『アルバムの中で』から=

              ☆        

趣味について書いた友達のブログを読みました。
趣味にまつわる母との思い出は、恨みがましいことしかありません。

はじめられたときは、私とほぼ同じ状態で、
彼女は、長年続けてこられました。
私は、始められませんでした。

モンゴル日本センターで借りて来て、おとつい読んだばかりの、この詩を読んで、そこから離れられなくなっていました。
そして、今日、友だちのブログを読み、何度も詩を読み返しました。

「やりたければ、何とかはじめればよかったのに、始めようと努力しなかった私が悪い」ずっと、ずっと思い続けていました。
その、思いは、時に母へのうらみ節になっていたことも有りました。

その頃の家族のこと、厳然たる事実をこの年になって思い返してみると、やはりどんなことをしても,はじめることは出来なかったと納得しました。
そして、その時の母の胸の中は、どんな思いが渦巻いていたことか。
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なんて贅沢な

2006年06月12日 | チンゲル亭裏日記

何もかも独占したいわけではないのに、何もかも独占したい自分がいる。
あれもこれも知っていたい、あれもこれもやってみたい。

専業主婦の私は、何でもやりたいことをやれる状況にある。
ただ一つ出来ないことは、仕事。
仕事をする人を、うらやんでいる私がいる。

自由に使える時間が有り、自由に使えるお金がある。
あえて使わない自由な時間もあり、あえて使わない自由なお金がある。

なんて、贅沢なことだろう。

あの頃の時間に不自由なときは、心が、自由だったように思う。
その時は、そのように思わなかったけれど、
今のように、何もかも自由なとき、かえって心が不自由になる。

けど、今のこの状態を果たして不自由と言えるだろうか。。。

なんて、贅沢なことだろう。
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