風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

アンティーク・パブ

2005年11月30日 | チンゲル亭裏日記

最近お気に入りの日本人シェフのレストラン
「ウランバートルおでかけ日より」http://chie.cside21.com/ というHPにも掲載されている9月に出来たばかりの店です。

一時、出来たばかりなのに引越しの憂き目に逢う所でしたが、ビルのオーナーとの話し合いが付いて、同じ所で営業が続けられるようになりました。

モンゴルでは、開店して内装が出来上がり店も順調にスタートしたとたんに、部屋やビルのオーナーがなんだかんだと言ってくることが良く有るらしい。
どのような解決をしたのか、誰かが口ぞえをしたのかその辺のところは分からないのですが、しばらくの間お休みをして、再開しましたと電話を頂きました。

それが10日ばかり前。あることで、モンゴル人の奥様に必要があって電話番号を知らせていたので、分け合って少しの間お休みそして、再開が分かったのですが、そうでなかったら、突然の閉店でつぶれたのかと思うところでした。
UBには数多くのレストランやゴアンズ(モンゴル料理の大衆食堂)が有ります。新築や改装は出来上がると必ずといっていいほど食事関係の店です。

ハンバーグの肉の処理が抜群で、奥様の鮮やかな日本語と接客に、なじみの客が「モンゴル語分かりますか?」と冷やかすほどです。

雇われている給仕の女性も若い頃6年も日本にいたということで、これも、きちんとした日本語を使っています。
きちんと名札をつけて、「ちなみに今日のお勧め料理は。。。」などといわれると、「やっとちゃんとした接客をしてもらっているんだなぁ」と、嬉しくなるのです。

奥様も、テーブルに来て、説明をしてくれるときも、ちゃんと腰を折って頭をわたしたちの高さに合わせて、話をなさいます。
ふっと、息が抜けます。
近くにある日本大使館の方もよくお見えのようです。

「ちなみに」に感激して、わたしたちはお好みやき風ハンバーグを食べました。そして、連れの方は「タンシチュー」うまいの一言に、次回わたしは、タンシチューをたべようっと!
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ホーショールの作り方

2005年11月30日 | チンゲル亭



① 羊肉をみじん切りにする
② 粉と水を混ぜて耳たぶより少しやわらかめに混ぜて寝かせる。
③ たまねぎとキャベツのみじん切りを肉と混ぜる
    (キャベツを入れるとやわらかくなる)
④ 寝かせた種を包丁で切る
⑤ 最年少のお客様 僕も作る! お手伝いでも遊びでもない
  こんなに小さいときから、男女に係わらず参加するのです
⑥ 皮の合わせ目は、こんな風に、そして平らにする
⑦ 焼くにしては多目の油で焼く、出来上がりは僕の顔と様子を見てね
⑧ 今日の先生(いつもは日本語科の学生さん)

   ホーショールを作る会
10月に着任したばかりの奥様二人との約束で、「落ち着いたらモンゴル料理の作り方を教えてもらいましょう」をやっと実現しました。
今日は、お二人のほかに可愛い男の子のご両親と飛び入りが一人で8.5人でした。
2歳のまだオムツの取れない男の子が真剣に料理に挑戦しました。

こんな小さなときから、お料理をしたいと思うモンゴルの人たち、学生さんでも鮮やかな手並みですいすいと作り、あっという間に片づけが終わる手際のよさには、いつもながら驚きです。

そして、焼きたてのホーショールのおいしかったこと。
外では食べられません。
二人の奥様も大満足でした。

次は、何を作りましょうか?

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語学研修

2005年11月30日 | チンゲル亭裏日記

サラン先生、チメグバータル先生ご夫妻は、モンゴル語を通じて知り合いになった方たちです。
日本にいるとき、サラン先生の今すぐに使える楽しい授業をしていただきました。その方法は、SAVE THE CHILDRENで子どもたちと接しているときに同じようにしていることに気が付きました。

チメグバータル先生は、週に1回モンゴル語を教えていただいていますが、分かりやすく今、先生たちが会話で使っている言葉を教えてくださいます。

今、モンゴルで生活する人にとって、文法よりも余分な単語の数を増やすことより、少ない単語で生活に必要な表現を今覚えて今使うことが大切です。

次に配属される方たちが、このような先生に教えていただくことがどれだけ力になるかを考えたら、得がたい先生だと思います。
わたしの立場で、推薦しモンゴルJICAがそれを受けて教師の選択に動くかどうかは分かりませんが、ぜひ、お願いしたい。
といっても、わたしには配属直前のオリエンテーリングに続く、語学研修は関係が無いのですが。。。

多分このような教え方は、報告書にするとしたら、簡単に少ないページで終わるでしょう。
わたしたちが、この春受けた研修は、モンゴル語をこの先も勉強するものにとっては基礎をしっかり固めるものだったかもしれません。
そして報告書にするとしたら、字数も稼げるし、数字であらわすにしても良い結果が出ることでしょう。
それは、教える側にとって良い評価を得る報告書を書くための教え方であり、現場にいなくて体温を感じていない人には、目を引くものになるでしょう。
これから街に出て生活をする者にとっては、果たしてどうなのでしょうか。

今ここにいる私たちには関係の無いことですが、次に来る人たちへ、直ぐに使えるモンゴル語の会話を教えてくれる先生をどうか選んであげてください。
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(無題)

2005年11月28日 | モンゴルについて
11月26日は、モンゴルの建国記念日だったそうです。
あいにく土曜日だったために、祭日であることが分からなくて、モンゴル通の友人にあっておしゃべりをしていて分かりました。

来年はモンゴル800年のお祝いの年ですから、盛大な催しがあるようです。
モンゴル馬を千頭走らせるという構想は、少し縮小されて数百頭になるようですが、それでも勇壮なモンゴルならではの計画です。

ナーダムの前後に何度か行なわれるようなので、私も一度くらいは見に行けるのかなと期待しています。

少しずつUBの街も近代化して行っています。
UBの中心のスフバートル広場に大きなホテルが建設されることになりました。
街での、車のマナーも少しずつよくなってきています。
やたらとクラクションを鳴らさなくなりました。
タクシーの運転手もシートベルトをしています。
横断しようとしていると、行きなさいと手招きするのは外国人でしたが、今日はモンゴル人でした。
そうして車が止まると必ず直ぐ後ろの車が早く行けとクラクションを鳴らしたものですが、それも今日はありませんでした。

街中のャC捨てのごみの量が減ったように思います。
両替に並んでいて、前の人の間隔をあけていても横から入られなくなりました。

ちっとも変わらないという人も居ますが、わたしの周りでは確実に変わっていっています。

少しずつマナーが身について、国際社会へ一歩でも近づくとほんとに良いですね。

学生たちが、学生の権利を獲得して、ほんとに学びたい人が学び、その知識を生かして十分な収入の得られる仕事に就けるとよいなぁとおもいます。

彼らの知識と、モンゴル本来のマナーとがうまく融合すると、モンゴルの未来派明るいのに。


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乾燥こんにゃく

2005年11月28日 | チンゲル亭裏日記

お友だちから「乾燥こんにゃく」を頂きました。
最近、日本に帰国されたので、そのお土産です。

一般の店では売られてなくて、売っていた所は住所を頼りに探し回ってくださったそうです。
モンゴルには絶対無いものです。煮物にしてもそのままたべても、炒めても、麺類やひじきと煮てもよいと説明書に書いてあります。
熱湯を注ぐだけで戻るそうです。

早速明日使ってみましょう。
モンゴルに無いものを頂いたとき、嬉しくて嬉しくて、直ぐ使いたくて、デモもったいなくてと心が揺れ揺れるのです。

迷い迷うときのひと時の幸せ。
そして、それを料理していただくときの幸せ。
日本では、絶対に味わえない幸せです。

今日は、モンゴルに来て初めての若い人のいない我が家での夕食会でした。
ネコのザザもはじめからおとなしく、二人のお客様の周りをうろうろしていましたが、興奮することなく最後には、日本にネコを置いてきたという方の隣で眠ってしまいました。

両手をそろえてその上に頭をのせ背中を丸くして眠る様子はとても可愛いのですが、この風情は鼓太郎にはありません。
鼓太郎が丸くなるのは、横向きになって前脚と背骨と後ろ足で円を書くように丸くなって眠るのです。
きっと、暖かいからのびのび眠るのでしょう。

今日の、ちょっとした出来事から、ザザをお返しするときは、「預からせていただいてありがとうございます」という気持ちになれそうだとふと思いました。
その瞬間までは、預かってあげているのよ、ありがとうの一つも言ってもらおうじゃないのと思っていました。
ザザのかわいらしさは、誰のものでもなく、ザザ自身のものです。
ほんとに楽しい時間をもらっているなぁと、かけがえの無い時間をザザからもらっていたのだわと。
猫好きのお客様の何気ない言葉にそう感じました。そして、私自身の気持ちもすくわれた思いです。

今夕は、楽しい時間と、おいしい贈り物と、大切な気づきを頂きました。

ありがとうございました
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モンゴル通信から

2005年11月26日 | チンゲル亭
UBで唯一発行されている日本語の新聞「モンゴル通信」第58号から。
トップは、11月21日のブッシュ大統領のモンゴル公式訪問と当田特命全権大使の任期満了のニュースが掲載されています。

2面には、第32回の「日本賞」教育番組国際コンクールにおいて、子ども番組部でモンゴル国営放送の「友だち」が優勝したこと。それによって受賞したアリオンジャルガル監督が天皇陛下とお会いするチャンスを与えられ、「モンゴルでは教育番組がどのくらい放送されていますか」とお聞きになられたと喜びを語ったそうです。

同じ2面に、一番私の興味を引いた記事がありました。


遊牧民を相続するのは好きでない
「アゴロ、デエベシル非政府機関が遊牧民に行なった「遊牧民を相続するか」という調査では、わずか22.7%が遊牧民になると答えただけ。
今後、放牧したり、移動したりなどの伝統的生活が減少する傾向が見られている。
調査には11の県、34の郡、ウランバートル市のソンギノ・ハイラハン区、21地区の遊牧民らを参加させた。遊牧民には直面している主な問題では家畜が盗まれることが63.7%、天気の悪状態が50.4%と答えた。彼らにとって子どもの教育、将来の問題が41.7%で、これが大いに心配されていることである。」
記事のままを書き写しました。
(モンゴル人が書いたものですから、少し日本語の表現の怪しい部分があります。)

4面には、学生たち、要求掲げ国会を攻撃
11月17日は「世界学生の日」モンゴル学生連合は平穏なデモを行なうはずだった。
学生は、「学生の権利法」を可決せよ
学生村を創立せよ。
学生寮を増やせ。
予算の問題で取り消された7400人の学生ローンを予算に取り入れろ。
などと要求した。
このデモは、午後に混乱し、学生たちは乱暴を働いた。政府庁舎の30の窓ガラスが割られ、数人の頭に医師やガラスが当たり、約20人の学生が逮捕された。国会議員のほとりも頭に怪我をした。




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陶結ウ室

2005年11月26日 | チンゲル亭
久しぶりの土ひねりです。
今日は、先生の指示で初めて轆轤に挑戦しました。

土を轆轤に乗せてまず空気抜きをします。
菊練りという手法で土は十分に練られているのですが、さらに轆轤の場合は空気抜きをするようです。
その方法は、初心者には難しいので先生が練ってくれました。

これから作るものの土の量を見当をつけて、首を絞めるように(笑)くびれを作ります。
その真ん中に親指で穴を開けるようにして底を作ります。
底の面をゆっくり広げて必要な広さを確保します。
中指と親指で外壁を立ち上げていきます。
壁が立ち上がったら、まずまっすぐにします。
そのときは、親指、人差し指、中指でやさしくさわりながらまっすぐに仕上げます。

そのとき、肝心なのはひじを膝にしっかり固定して動かないようにすることです。
轆轤の回転を使って作るわけですから、中心がずれてしまうと成型が出来なくなるのです。

右足で轆轤のべダルを踏みます。強く踏むと速い回転になります。
ひじを膝に固定します。
3本の指と手首を固定して土と遊びます。

3つの運きに等分に注意しながら、バランスが取れたとき思うような形が出来上がるのですが、最初からうまくいくはずも無く、、、

どうしても、ひじが固定されなくて、浮き上がってしまいます。

しかし、轆轤は成型が早く、あっという間に出来上がります。
90%の先生の手助けのせいもあり、あまりに早すぎる出来上がりなので一個目は、燃焼不足でした。
しかし、まっすぐな円筒形を作るという作業には、意外とはまるかもしれません。
詩吟やオルティンドーの発声練習に似たところがあります。

お猪口と大小の湯飲みを作り、それでも余った時間で紐を作って積み上げる手ひねりの茶碗が2時間で出来ました。
紐を作って一段ずつ積み上げてえっちらおっちら作っていくのは、作る過程がとても楽しいものです。

轆轤のすっきりしたラインのものと、ごつごつでこぼこしたものとが一枚の乾燥板の上で仲良く並んでいました。

今は、しっとりとしたやわらかい土が素焼きにされて、乾燥して縮んだらまた感じが変わってきます。
そして、それに釉薬をかけて色が付くとまたまた、様子が変わります。
作りはじめにイメージしたものがどのように変わって出来上がるのか。
楽しみです。

今日は、出来上がりの茶碗に先生が彫った馬のはんこを押させてもらいました。
モンゴルのたて文字のはんこをいずれは作って、押したいと思います。
今は、名前の一文字をカタカナで傷をつけるように入れています。
ちょっと無粋なので、早くはんこを押すようになりたいものです。

今までの作品は、先週釉薬をかけました。皆さんの作品がある程度数が溜まってから、焼かれるのを待っています。
出来上がったら、写真をアップしたいと思っています。
さて、お見せできるようなものが出来上がるでしょうか。


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証拠はないんだけど

2005年11月25日 | チンゲル亭裏日記

スカイショッピングセンターで買い物をして、その中にある両替所で100ドルの両替をしました。
今日のレートは、1ドル1,240トグルクでした。
124、000トグルク受け取りました。
彼が札を数えているのをしっかり見ていましたから、間違いはありません。
それでも、手元に来た札を台の上で彼の見えるところで、数える必要があったのですが、それを怠りました。

帰宅してなんだか、気持ちが悪かったのです。虫の知らせなのでしょうか、数えなおしたら1万トグルク足りません。
巧妙に,一番下の札を抜かれたようです。
少し慣れてきて、受け取った札をさらに数えなおすことをしなかったのです。
そういう隙を狙われました。

今日のようなとき、札を数えなおして足りなかったら、そのまま黙って静かに返すだけが良いのです。
下手にいちゃもんをつけてはいけません。
そして数えなおしてもらって、そこで、手を抜かないで、自分でもう一度数えなおします。
受け取った札を台の上から下げてはいけません。

もう一度冷静に、ゆっくり数えなおすのです。
後ろにどんなに長い列が出来ていてもです。

と、何度も教えられていました。
こちらが緊張していて、ちゃんと数えなおすときは敵もさるもので、ごまかさないのです。
疲れているとか、欲しいものが手に入らなかった、なのに、荷物が重いなんて思っていると、隙を突かれるのです。

証拠は有りません。でも、今日はスカイしか利用しなかったし、レシートがあるのでつかった金額は間違いがありません。

去年は、そういえば、同じ彼から両替をして、数えなおしてもらったことがあったよなぁ。。。
今頃思い出しても遅いよね。

韓国系のスーパーで、外国人が多い高級店なんだけどなぁ。
証拠が無くて、泣き寝入りの人が多いのだろう。

この店の日給はいくらか知りませんが、公務員が平均80ドルの月給ですから、1万トグルクは大金です。

はぁーーーー、悔しい。
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地質学部45周年

2005年11月25日 | チンゲル亭
今年は、科学技術大学の地質学部の45周年です。
その、お祝いのパーティーが、ハーンホテルで開かれました。

夫と一緒に招待されましたので、去年作ったモンゴルデール風のスーツの上着を着ていきました。
せっかくのお祝いパーティーですから、イアリングもネックレスもつけて、メイクもちょっとしっかりやって。。。

日ごろアクセサリーをつけないので、ちょっと改まった気分がして、たまにはいいなと思いました。

周年記念の写真入の教職員名簿がセルツマーさんによって配られました。

セルツマーさんは、得意げに2箇所に載っているんだからと夫の写真が掲載されているページを開いて見せてくれました。
外国人のページが1ページ目、地球物理のグループのページでは「私たちの先生だからね」と言って誇らしげでした。
ふーん、夫って期待されているんだぁ。
セルツマーさんといえば、ほんのちょっとの間家で日本語の会話をしたジャガーのお姉さんです。
来年1月カウンターパート研修から帰国します。
姉として、私への敬意の払い方も並大抵ではなく、モンゴルでの「先生」に対する尊敬の念はとても大きいのです。
SAVE THE CHILDRENでも、一応私は先生なので、子どもたちが尊敬の目を持って「バクシャー(先生)」と呼んでくれます。
ちょっとドッキリするのです。(笑)

さて、名簿に載った夫の顔写真の大盤振る舞いですが、もうちょっと写りの良い写真は無かったのかしら。

45周年おめでとう!


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一つ決める

2005年11月24日 | チンゲル亭裏日記

SAVE THE CHILDREN の子どもたちの顔を見る。
みんな私のことが大好きだと顔に書いてある。(ちょっとうぬぼれ。)
彼らと、日本語を通じて心の交流が始まったと思える。
私のやり方で、週に一回、1時間半を笑顔ですごし笑顔で終わりたい。
私の周りに有るもので、決して無理せずに。

ザザのこと、一日も早く飼い主さんに返す。

暮れに帰国することを決心した。
ザザをその直前にお返しするのが一番良いタイミングだ。

オルティンドーは迷わず習い続ける。

詩吟を希望する方がいらっしゃれば、お教えする。

どれが先ということなく、一つ決めたら、これだけのことが心にストンと落ちた。

すっきり、背筋が伸びた気がした。
胸のつかえが無くなった。
顔の表情も,変わったらしい。
夫がいい顔をしている。きっと私もあんな顔なんだ。
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