風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

サプライズその3

2004年06月07日 | チンゲル亭過去日記

これで、さよならのご挨拶の代わりのはずだったのですが、
また盛り上がってしまって、今度は、お兄さんがアルティドー(長唄ではなくて民謡)を一曲歌ってくれました。馬のことを歌った歌でした。
シャイな人なので、まさか歌うとは思いませんでした。

そして、次は、イチカさんのご主人!
ダンディーなご主人がオルティンドー?
甘い声で、奥さんを讃える歌を。。。
奥さん、久しぶりに帰宅し恋焦がれたボーズを食べ、友人にうれしい驚きをもらい、夫からの賛歌をプレゼントされて、思わず落涙。
お兄さんも、妹がこんなに大事にされてうれしかったのでしょう、額をゴシゴシ。
父も、こんなことをしていたなぁ。さらにいい気分になって、立ち去りかねる雰囲気になってきたのですが、私は、もう気持ちを引き剥がす思いで帰宅。

留守番の夫は、私が楽しんでくることがわかっていたけれど、お誘いした二人が楽しめたかどうか、心配して待っていました。
今日の首尾を一部始終話すと、やっと安心したようでした。

そして、一言、「今日のカレーは肉が固かった。」
あのね、そんなことを言わなければ為らないほど心配だったのだら、一緒にいったらよかったのよ!と胸の中で叫ぶ私でした。

夫は、ホ=ムパーティーに招かれるが苦手です。
今日は、女性主導なので、ジャララガンさんも私もはじめから出席は期待していませんでした。

夫の一応のお断りの理由は、ご主人が今、お酒を止められているので、僕が行くと無理して酒を飲むからと言うことでした。
確かに、一理あり。

モンゴル人は、酒を飲みながら体を直していくと言われるくらいですから、訪問してあげたほうがずっと良かったのです。
しかも、奥さんの誕生日に男性のお客が一人でも多いのは、奥さんを讃えると言う意味もあって、ご主人様には嬉しいことなのですが。
きめたら、絶対動かない人です。

3時に集合というのは、夫が参加しないので、遅い時間に女性だけが帰らなくてもいいように、早い時間に設定してくれたのだと思います。

なぜなら、ジャララガンさんは日曜と言うのに、大学に出て、学生の卒論の相談に乗っていたところだったのですから。
その上、彼らは夜遅くまで楽しむのは当たり前なのですから。

夫は、よき理解者に恵まれています。

彼らに感謝せよ!
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サプライズ その2

2004年06月07日 | チンゲル亭過去日記

まず、お茶が出て、お菓子や自分で作るサンドイッチを食べはじめます。少しおなかに収まったころに、ご主人がお酒を注いでみなに手渡します。
そして、イチカさんの感謝の言葉の短いスピーチのあと乾杯。
そしてまた、にぎやかなおしゃべりが始まります。
モンゴル語と英語と日本語が飛び交って、ますますにぎやかに盛り上がりました。

彼女の人柄が、全員をすっかり楽しい気分にさせて最高潮に達しました。
それが、家に到着してちょうど2時間。

そろそろ3人の引き際です。日本だったら、「それでは、そろそろ、、、」なんていい出せない雰囲気です。
何度か、ホームパーティーを経験して、モンゴルでは、それでいいらしいのです。

そうすると、また、杯にワインが注がれオルティンドーの所望がありました。
そうか、わすれてた!このことを予想して練習して置けばよかった。
このところ、先生の不在でお稽古が無いものだから、すっかり怠けていたのです。
練習不足なのでと言い訳をしながら、ツォンボンと言う曲を歌いました。
モンゴルは、馬にちなんだ歌がほとんどです。
僕の馬はこんなにすばらしい。そして、2番は僕の恋人はこんなに素敵なんだと言う意味の歌です。

とてもャsュラーな歌です。
その意味を日本人のために説明しました。オルティンドー(長唄)をはじめモンゴルの歌は特に思いを込めて歌うことが大事なので、この歌を歌うときは、私は馬は持っていないので、私の友達はほんとにすばらしい、そして、私の夫も素敵なのよ(笑)と言う思いを込めて、うたわせていただいています。と日本ではとてもいえない内容の言葉を添えて、歌いました。

すると、2番が始まったら、お兄さん、イチカ夫妻が誰からとも無くさりげなく一緒に歌ってくれたのです。
モンゴルでは、オルティンドーを歌う人が少なくなってきたと言うことですが、馬頭琴を弾くというお兄さんはわかるとしても、ロシアに留学中に知り合って結婚したと言うモダンなお二人まで、歌えるとは思いませんでした。
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サプライズ パーティー

2004年06月07日 | チンゲル亭過去日記

イチカサラダを教えてくれたイチカさんの誕生日でした。
親友のジャララガンさんの提案で、サプライズパーティーを開くことになり、私の友人も一緒に誘ってもらいました。

その朝、ロシアから5日間かけて列車で帰ってきたばかりのイチカさんは、久しぶりにご主人の手料理のボーズを食べお昼過ぎまで眠っていたそうです。
彼女は、友達を誘って夕食をレストランに誘うつもりで居たところへ、モンゴル人2人、日本人3人、日本人でイチカさん宅へホームステイしている大学院生の男性1人が玄関からなだれ込んだのです。

ご主人の協力で、サプライズは大成功!
彼女の明るいおしゃべりで、あっという間に盛り上がり、初対面の日本人二人が居ても何の影響もなく、楽しいパーティーになりました。

集めた会費で買ってきた、ワイン、果物、クッキー、チョコレート、ボーズがご主人とモンゴル人の友人とで、並べられ、ロシア土産の果実酒、ワイン、チョコレートでくるまれたマシュマロのようなお菓子もイチカさんから提供されました。
酒のつまみは、薄切りのパン、トマト、きゅうり、ソーセージ。

日ごろは、ジュースだけにしている私の友人もつい誘われて大丈夫かしらと言いながら杯を傾けていました。
私たちよりも先に来ていた、イチカさんの長兄もニコニコと上座に座って、もてなしてくれました。

一緒に来ていた、お孫さんは男の子なのに、お菓子を欲しがることも無く、部屋の隅でみんなの様子を眺め、大人の指示があると甲斐甲斐しくお手伝いをして良く動きます。
こうして、パーティーのときは、男性が台所の手伝いをすることや作法や、細かい気遣いを覚えていくようでした。

私たちが到着したときは、おじいちゃんとテレビを見ていたのですが、そのテレビを消された時はさすがに恨めしげでした。
途中で、どうやらお母さんから電話があったようですが、そのまま帰らなかったのは、楽しそうなパーティーに興味があったのか、それとも、お手伝いが必要だったのか、聞きそびれました。

時々、目が会うと恥ずかしげにニッと笑う顔がかわいくて、その笑顔が見たいものだから、わざわざ、目が合うようにしたりして、いけないおばさんをやってしまいました。
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