風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夫の観察

2004年06月28日 | チンゲル亭過去日記

朝食中に、夫の観察がはじけました。
もちろん、可愛いカイちゃんについてです。

草むらを歩くときは、後ろ足をS字にくねるように草から抜くんだよ。
手を、くねらせてカイが足を抜く様子をジェスチャーで示してくれます。
なんでかなぁと思ったら、床を歩くときのようにまっすぐに足を出すと、草に絡まるからなんだよ。

階段を上がるときは、うらやましいくらいに軽々と上がるんだよ。
段の高さが、カイの体とちょうどいいみたいで、前足と後ろ足が違う段に乗っていて、ャ唐ニ飛ぶように上がるんだよ。

今朝は寝ぼけていたのかねぇ、お椀のようにくぼんだところに生えている草にいつもおしっこをするんだけど、足を上げたとたんに穴に落ちてしまってね。

ほんとにうれしそうに、彼の観察したことを教えてくれます。
今夕は、カイが帰ってしまうので、余計に思いが吹き出たようです。

女の私は、見たことをすぐに言葉にするのですが、夫の場合は、何日か胸にあたためてから、口にするのです。
カイが来て、今日で、丸3日目。大体、いつもこんなタイミングです。

夫の的確な観察は、母の介護の時に良く助けられました。
私は、細かい観察はあまりしない方で、どちらかというと、雰囲気、感じ、様子、という漠然とした捉え方をするので、大体においては、正解なのですが、時に独りよがりになって、間違うときがあるのです。

そんなとき、夫の細かい観察は、とても助かりました。

感じたときすぐに言ってくれたら、もっと良かったのにと思うことがあるのですが、おそらくそれをしていたら、私は著しく傷つき、せっかくのデータを役に立てることが出来なかっただろうと思います。

夫は、あえて、伝えるのを遅らせていたわけではないのです。
言葉になって出てくるメカニズムに、私とは大きな違いがあるらしいのです。

夫のその観察力や、ャCントや、姿勢をうらやましく思うことがあります。
私のおしゃべり力をすこし分けてあげられたら、まじめな堅物と言う評価にプラスアルファがあるのに。

大きなお世話と思いつつ、「もし、たら」と思ってしまうことは、余暇をもっと楽しめるのにということです。

夫は、今でも充分楽しんでると言います。
週に一度は,手放しでワハハハと笑わせたいなァ。
せっかくモンゴルにいることだし。
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