大統領の陰謀(邦題)
1972年6月17日に米民主党本部への家宅侵入事件。その侵入犯が頼みもしないのに弁護士が現れたのを不審に思ったBob Woodward(Robert Redford 1936-)が調査を始めるところが事件そしてこの映画の発端(事件は当初からホワイトハウスの関与が疑われた。関係者の間にかん口令が敷かれて事件は封印されようとしていた)。相棒にCarl Bernstein(Dustin Hoffman 1937-)。二人はWashington Post紙の記者。RedfordもHoffmanも若くて颯爽としている。図書館好きには米議会図書館の円形閲覧席を上部から俯瞰した場面がいいかもしれない(閲覧カードを記者に見せることはプライバシー保護義務に違反しているように思える)。若い二人の記者をけん制しつつ、支えるのは編集長のBen Bradee(Jason Robards)。権力者側の不正を摘発するには信念と並はずれた情熱が必要だ。二人の記事はやがてWatergate事件の摘発、Richard Nixonの辞任(1974年8月9日)につながる。
監督 Alan J.Pakula
なおRichard Nixon大統領1969-1974は、Watergate事件への直接関与により任期途中の辞任(1974年8月9日)に追い込まれたが、外交では国家防衛に当該国が第一義的責任があるとするニクソン・ドクトリンを発表し(1969年7月25日)北ベトナム政府と秘密交渉を重ねて米国を泥沼化したベトナム戦争からの完全撤退に導いたこと(1973年3月29日)、北京を訪問し(1972年2月21日)その後の米中国交国交回復の道筋をつくったこと、内政では環境保護局(EPA)の設立(1970年12月)を実現し環境保護政策を進めたこと、など、米国の政治課題に正しい道筋をつけたとの評価がある。
film official trailer
clip 1/9
clip 2/9
clip 3/9
clip 4/9
clip 5/9
clip 6/9
clip 7/9
clip 8/9
clip 9/9
最新の画像もっと見る
最近の「Cinema Reviews」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事