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AT-X 107 DX不具合・続報

2007年12月11日 22時41分18秒 | IT・デジタル
test000C.jpg: AT-X 107 DX Fisheyeでのぶれ

イチョウの黄葉の連載中ですが、ここでニュースをお伝えします (連載への割り込みが多くてすみません)。新しく買ったレンズTokina AT-X 107 DX Fisheye (10-17mm F3.5-4.5) で、絞りが作動するとファインダー像がずれ、ぶれた写真が撮れる現象について、続報をお伝えいたします。

AT-X 107で発生した症状は以下のとおりです。
  • カメラのプレビューボタンを押して絞りを動作させると、ファインダーに見えている像全体が少し右にずれる。プレビューボタンを放すと、像も元の位置に戻る。
  • 像のずれは、絞りが開放でも絞った場合でも発生する。
  • ファインダー像は、周辺部だけでなく、中心部も含めて全体が平行移動する。


この症状を販売店に説明したところ、初期不良として交換されましたが、2本目のレンズでも同じ症状が出ます。

2本目のレンズでも同じ症状が出るということは、カメラボディに問題がある可能性もあります。

そこで、ニコンサービスセンターにカメラ (D70s) とレンズ (Tokina AT-X 107 DX Fisheye) を持ち込み、見てもらいました。

まず、D70sにAT-X 107 (シリアル番号7822278) を装着した状態で、サービスマンに症状を見てもらいました。

次に、レンズをAF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8Gに付け替えて、症状が再現されるかを確認しました。

Fisheye Nikkor 10.5mmの場合は、プレビューボタンを押したり放したりしても、ファインダー像はずれませんでした。これは、絞りが開放の場合でもF22 (最小絞り) の場合でも同様でした。焦点距離が同じレンズで症状が再現されなかったことから、カメラボディに問題はないことが分かりました。

今度は、私が持ち込んだAT-X 107をD300に取り付けてみました。焦点距離を10mmにして絞りを動作させると、ファインダー像が右上にずれました。これは、絞りが開放の場合でもF22 (最小絞り) の場合でも同様でした。

一方、AT-X 107をD200に取り付けた場合は、絞りを動作させてもファインダー像はほとんどずれませんでした (焦点距離10mmで確認しました)。

サービスマンの話では、絞りの動作によってミラーやCCDがずれることはなく、ボディ側で影響を受ける箇所は原理的に存在しないとのことでした。像がずれるのは、レンズの光軸がずれているからとのコメントもいただきました。

レンズに原因があることが確定しました。

しかし、このレンズは既に一度交換を受けています。メーカーもそれなりの検査をしてから出荷しているはずです。2本目のレンズでも同じ症状が出ると電話やメールで説明しても、なかなか取り合ってもらえないかもしれません。

幸い、ニコンのサービスセンターとケンコーの出張所は比較的近い場所 (地下鉄2駅分くらいの距離) にあります。サービスセンターをハシゴしましょう。

直接出向いて、営業担当の方に実際の症状を見ていただきました。

さらに、別のレンズでも症状が出るか試してみることになりました。用意されていたデモ用のAT-X 107を取り付けてみたところ、症状は出ませんでした。レンズによって個体差があるようです。

像のずれを解消できるなら、ぜひ解消したいです。というか、解消しないと満足に夜景を撮影できません。ところが、今から修理に出すと、完了するのが年明けになってしまうそうです。

営業の方は大変親切で、その場でレンズを持ち帰れるように配慮してくださいました。

部屋の奥から在庫のレンズを出してきて、像のずれが発生しないレンズがあるかどうか、1本ずつカメラに取り付けて確認させてくださいました。5~6本のレンズを取っかえ引っかえ試しましたが、残念ながら、いずれのレンズも絞りの動作に伴って像がずれてしまいます。その場でレンズを交換して帰ることはできませんでした。

デモ用のレンズは初期に製造されたレンズだそうです。私が持ち込んだレンズや取っかえ引っかえ試したレンズは、いずれも新しいレンズでした。製造ロットによって製品にばらつきがあるのでしょうか。

原因はともかく、修理しないことには始まりません。レンズは預けて修理してもらうことにしました。

レンズを預けてしまうと撮影できない状態が長く続くことから、代品の借り受けを申し出たところ、営業の方は快く承諾してくださいました。これが2回目の修理・交換ですし、代品を借りられるのは大変助かります。代品を借りられれば、多少修理期間が長引いても構いません。

ニコンといいケンコーといい、接客がすばらしい。ほれぼれしました。この接客術を私もマスターしたいです。もちろん、苦情を言う側の私も穏やかに話を進めましたよ。お互い気持ちよく話をまとめたいですから。

イタリア村イチョウの黄葉の連載が終わった後は、代品 (シリアル番号7800891) で撮影した写真をお届けする予定です。

今日の時点ではまだ代品のレンズで撮影していないので、どんな写真が撮れるかは分かりません。追って報告いたします。

まとめ


Tokina AT-X 107 DX Fisheye (10-17mm F3.5-4.5) をNikon D70sまたはD300に取り付けた場合は、レンズの個体によって以下の症状が現れることがある。
  • カメラのプレビューボタンを押して絞りを動作させると、ファインダーに見えている像全体が少しずれる。プレビューボタンを放すと、像も元の位置に戻る。
  • 像のずれは、絞りが開放でも絞った場合でも発生する。
  • ファインダー像は、周辺部だけでなく、中心部も含めて全体が平行移動する。(注: 水平移動とは限らない。斜め方向に平行移動する場合もある。)

結果として、シャッターを切ったときにぶれた写真が撮れる。このぶれは、低速シャッターの場合に顕著に現れる。

低速シャッターで撮影したい人は、通販ではなく、店頭で実物をカメラに装着して確認してから買うと確実です。

(2008年1月30日追記) 最終的には代品との交換で決着しました。


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