彷徨者のネット小説レビュー

ネット小説サイト「Arcadia」や「ハーメルン」をメインに、あちこちで見かけたネット小説をレビューするブログです。

TAKERUちゃん、SES!!

2012-01-11 18:00:00 | マブラブ

原作名:マブラブオルタネイティブ
作者:PN未定式
終更新日:2012年1月10日 2012年2月11日
評価:C
サイト:Arcadia
    http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=muv-luv&all=30130&n

[あらすじ]
 将軍相手に自説を開陳する国連軍横田基地訓練兵・白銀武。自由時間内とは言え、将軍相手に問答できるのは、相手がそれなりの価値を武に見出しているから。
 その通り、武はただの訓練兵ではない。
 平行世界の白銀武は、桜花作戦で生還した猛者。その知識と経験と肉体を共有しながらも、平行世界の自身とは異なる価値観や人格を持つ。それがこの武。
 夕呼の成果は、偶然に幾つもの偶然を重ねた奇跡の結果。その手法には納得できないし、その方法がこの世界でも通用するとは限らない。
 そこで武が得た結論が、オルタ4とは関係せずに関与せず、自分なりの方法で戦況に貢献していこうというもの。
 SES――スーパー・エリート・ソルジャー――白銀武の活躍はいかに。

[文章]
 武視点の一人称と、武不在の時は三人称。設定の説明がくどいが、これでもかなり削ったのだろうとの印象はある。軽く書かれている程度では流れが理解できなくなるので、痛し痒しと言うところ。好き嫌いはここで別れると思われる。

[総評]
 平行世界のオルタ4知識を持ちつつも、夕呼の手段に同意できない武が、アメリカ勢力の強い国連軍横田基地に入隊。意図して、または意図せずして歴史に関わっていく。
 SES――スーパー・エリート・ソルジャー――計画で、選考に残ったのは武一人。勿論まともに部隊編成ができるはずもなく、演習で割り振られたのは後方の医療部隊。
 そこへ訪れる富士教導隊の不知火8機。
 なんやかやと難癖を付けてくる教導隊にキレる武。富士教導隊8機vs武のイーグル1機の戦いが勃発。これが後に『イーグル・ショック』として、世界中の軍部・戦術機企業に大混乱を巻き起こすと誰が想像できようか。
 武が個人で奮闘している間にも、世界情勢は刻一刻と変化。
 特に日本の軍需産業は、『イーグル・ショック』のあおりで帝国軍も巻き込み、上や下への大騒ぎ。次から次へと隠蔽されてきた真実が明らかに。某中将の命令違反・処刑フラグルートを、何気に回避している気配。国連は国連で、アメリカ主導によるオルタ5が可決され、4と並行して稼働を始め。時に1996年。オルタ5発足は歴史通り。
 原作とは異なる武の活躍に期待のかかるの作品。



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