少し気が早いかもしれませんが、この話題を取り上げておきましょう。
来週の土曜日の晩に好条件の皆既月食が起こります。
皆既月食は今年6月16日にもありましたが、残念ながら天候の悪い地域が多くて、
観測できた人は少なかったようです。
ちなみに、その時は月食の途中で月が沈む「月没帯食」というタイプの
ものでしたので、特に東日本では皆既食が観測困難な状況でした。
一方、12月10日の皆既月食は、ほぼ真夜中に食の最大を迎えますので、
欠け始めから食の終了までの全経過が日本全国で見られる上に、
起こるのは土曜日の晩ですから、夜更かししやすいということで、
願ってもない好条件という訳です。
大雑把な予定は、本影食の開始が21時45分頃、皆既食突入が23時過ぎ、
食の最大が23時半頃、皆既食終了が24時頃、本影食の終了が25時20分頃になります。
詳細は下記のサイトを参照するとよいでしょう。
さて、個人的にはこの月食では「地球の影」が分かる写真を撮ろうかと考えてます。
こんな感じの画像です↓
これは2000年7月に見られた皆既月食時に撮影した画像を重ね合せたものになります。
食の最大となった月と、その時間を中心に特定の時間だけ隔てて前と後に欠けた月を
撮って重ね合せると地球の影の存在が浮かび上がってくるんです。
ただし、その撮影では普通の三脚にカメラを載せただけではダメで、
日周運動で動いていく星を追尾する赤道儀という架台が必要になります。
昨年の元日、部分月食が起こった際に一定の時間間隔で撮った画像を重ね合せて、
地球の影の輪郭の端っこを捉えたことがありましたが(記事はこちら)、
それと似たような撮影を皆既月食でもやってみようという訳です。
問題は天気ですが、関東南部の週間予報を見ると来週の半ばは晴れ難いものの、
週末は回復傾向となりそうな感じです。好天に恵まれることを今から願ってます。
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