23日明け方に活動ピークを迎えるという「こと座流星群」を撮影しに伊豆へ出撃しました。
予想出現数は10~15個/時と少ない上に、未明から月明りの影響を受けるということで、
あまり期待できないものの、週末の夜でしたし、晴れるとの予報も出ていたんで、
急遽思い立って出掛けたのでした。
目的地到着は0時過ぎ。天気は若干雲が気になりましたが概ね晴れ。
但し、強風が吹き荒れていて、軽い撮影機材だと飛ばされそうな感じだったんで、
広角レンズでの撮影にはオーバースペックの中型赤道儀をクルマを風よけにしてセットアップ。
デジイチ+20mmレンズだけを載せ、薄明開始までの約3時間に渡って同一写野をひたすら連写。
400ショット以上撮った中からこと座群と思われる流星が確認できたコマは3つだけでした。
それらを比較明合成したのがコレです。
【こと座流星群2022】
キヤノンEOS Ra+シグマ20mm F1.4 DG HSM Art,F3.2,ISO3200,露出30秒×3コマ,
タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾,比較明コンポジット,トリミングあり
※輝星はこと座のベガ(0等星)
途中で流れてきた雲に邪魔された上にショボイ流星しか捉えられず、どうも不完全燃焼でした。
0時50分頃には火球を目撃したんですけどね、残念ながら写野外でした。
ちなみに同火球は流星観測者のフォーラムでスペクトル観測ができたと話題になってます。
ところで、撮影中に写野内に入った流星で一番明るかったのはコレなんですが・・・
【散在流星】
使用機材と露光条件は上と同じ,露出30秒,ノートリミング
残念ながら経路を逆に辿るとこと座流星群の輻射点を通らないので、同群の流星ではないようです。
実際にも目撃しており、マイナス等級の結構明るい群流星が撮れたーって喜んだんですけどねぇ。
さて、こと座流星群は個人的に初めて狙いましたが、三大流星群と比べると数的には寂しいもので、
撮影で迎撃するのはかなり難しい印象でした。
なお、電波観測の結果を見ると活動ピークは予報された時間より若干遅めにズレたらしく、
日本では薄明開始後だったんで、今年はちょっとハズレだったのかもしれません。
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