Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 9/17 中秋の名月

EOS Raで撮った三つ子銀河

2020-02-09 00:22:09 | 遠征日誌

春の銀河祭り撮影第三弾は、3つの銀河が仲良く並んだこの対象。


【しし座の三つ子銀河 NGC3628(上),M66(左下),M65(右下)】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO800,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
 総露出時間60分(6分×10コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,1.6倍クロップ撮影、山梨県北杜市にて

しし座の後ろ足にあたるエリアに並んでいる銀河たちです。しし座のトリオ銀河とも呼ばれたりします。
カメラ側のクロップ設定でAPS-Cサイズ相当の写野にしてますが、像が小さいので等倍トリミングすると・・・

上のNGC3628は渦巻銀河の回転面を真横に近い方向から眺めた恰好の、いわゆる「エッジオン銀河」で、
この銀河内の星間物質による暗黒帯が中央を横切っており、個人的には「どら焼き」を連想してしまいますが、
海外では「ハンバーガー銀河」と呼ばれているようです。3つの中で一番暗いのはこの暗黒帯のせいもあるかな?
下の2つは比較的明るく、空の条件が良ければ口径5cm程度の手持ちタイプの双眼鏡でも存在を確認できます。
左側のM66が3つの中で一番目立っていることからか、この銀河グループは「M66銀河群」と呼ばれます。
地球からの距離は3500万光年とされてますから、地球では類人猿が出現したかしないかという年代に
この銀河群を出発した光が今ようやく届いたってことになります。
それはそうと、実は撮影当夜に狙った天体はこれが最初でした。撮影光学系の焦点距離が500mm程度だと
銀河の像が小さくて見映えがイマイチなんで、処理が後回しになってました。
上がってきた画像を見ると、やっぱり銀河の内部構造が捉え切れておらず、もっと長玉じゃないと
こういう銀河の高解像イメージを撮るのは難しいなぁーって、あらためて思ったのでした。



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